Trial62 ―――睡眠不足―――

      はぁぁ…

      ため息か欠伸とも区別がつかない息をついてどうするだーね?

      でも、この俺も弱気になるだーね。

      12月9日。

      この15年間で一番最悪な誕生日だーね。

      昨夜、思い切って淳にコクッた。

      でも、返って来た答えは、Noだったね。

      アイツも優しいヤツだね。

      ストレートに俺をフッた後、いつものように笑って「おやすみ」って言ってくれたね。

      だけど、俺にはまだそれが信じきれずに淳への想いを引きずっている。

      『柳沢先輩っ!』

      重たい気持ちを背負っている俺に、いきなり大声で呼んだヤツがいた。

      『はぁはぁはぁ……っ』

      俺を見つけて走ってきたのか息を少し乱していたね。

      胸を片手で押さえると、その瞳は俺を見つめていた。

      正直言うと、ドキドキしたね。

      こうして誰かに見つめられると、失恋したとは言え、一度湧き上がった恋愛モードが

      なかなか消えない。

      だから、アイツが相手じゃなくてもこうなるんだって思っていた。

      『そんな顔しないで下さいっ!』

      お前はそう言って俺の目を見たまま言った。

      俺は、淳に恋していたことが金田にもバレテいたんじゃないかって、うそを

      頭の中で考えていたけど、何も思いつかなかったね。

      『俺じゃ…ダメすか?』

      『へっ?』

      俺は思わずマヌケなことを言った。

      状況を読めっつぅだーね!

      俺に身を委ねるお前に何も感じないわけじゃない。

      それを主張するように俺の鼓動は早鐘を打っていた。

      金田の話によると、昨夜、アイツに呼び出され、俺のことを頼まれたそうだね。

      『俺……ずっと、あなたが好きでしたっ!』

      ということは、淳はお前の気持ちを知っていただねか!?

      …やっぱ、アイツはすごいだーね。

      『俺で良かったら、これからもよろしくだーね』



      ♯後書き♯

      あはは、また、マイナーなBLにしやがった管理人の柊沢です。

      「っていうか、このできそこないは何?」と、言われても可笑しくないもの

      です。(土下座)

      今作は、柳沢君のBDに作成しましたが、見方によって金柳になったり柳金に

      なったりします。(爆)

      たまには、そんな万華鏡のような作品を作ってみたいと思ったのがそもそもの

      間違いでした。(沈)