Trial39―――ゲーム―――

     俺達の出会いはあのゲームの中から始まった。

     あの時の俺は、素人相手だから簡単に勝てると、信じていた。

     ...なのに、俺はその素人に負けた。

     それに居合わせた進藤に見られていたなんて俺、すげぇ情けねぇな。

     ただ、俺はあいつのことはアマチュアじゃなくプロだと今も思っている。

     これは驕りでもねぇけど、あの強さは半端じゃねぇ。


     なのに、何で俺が負けた相手をこいつに重ね合わせてしまうんだろう?

     棋院に来た頃はホントど素人が茶を飲みに来たって感じの情けない奴だったのに、

     時々、鋭利な小太刀で貫くようなことを平気で言う。


     なぁ、進藤。

     お前は何者だ?

     俺の下で足掻くお前は喘ぎだけで何も言おうとしない。

     それでも良いなんて塔谷みたいなことは言えねぇけど、これからじっくり進藤のことを

     角から角まで知り尽くしてやるぜ。

     部屋の壁に凭れるようにして追いつめる俺は、ズボンのジッパーを片手で外して、

     熱くなったもう一人の俺を掌に乗せた。

     ……お前、責任取れよ。

     俺をこんなに熱くさせるのは進藤だけだ。

     肌に舌を這わせても、指を何本入れても満足できない。

     お前の中でイカせてくれるよな?

     俺の指をさっきからぎゅっと握りしめてなかなか離してくれないここに。

     いくら泣いたって、背中を爪で引っ掻いても許さねぇ。

     これがゲームの続きじゃなく、俺の腕の中に進藤を抱いているんだって解るから。


 


     ―――・・・終わり・・・―――



     ♯後書き♯

     Trial39「ゲーム」はお楽しみ頂けたでしょうか?

     今回は、和谷ヒカ裏BL手紙です。

     手紙自身も久しぶりで、本当に読者様には大変迷惑をお掛けしています。(土下座)

     それにしても、ヒカ碁は久しぶりですね〜。←ごめんよ、ヒカ碁

     最近、オフ友と遊んではBLコミックを買いあさってはDream漬けの毎日だったので、

     書きたくて書きたくて書いた被害が今作というわけですv

     人間、我慢は体に良くないですから、ねvv←え

     今回はその報いというわけでもないのですが、無声vでやらしてもらいました♪