Trial48―――光―――

 

      なぁ、真田。

      いつも苦労かけてすまない。

      そう、俺は入院中思っていた。

      天井の白さと日に日に弱ってく体にすっかり気も滅入ってしまったの

      かもしれない。

      駄目だよな、俺って。

      一応、王者と呼ばれた立海大テニス部の部長だっていうのに、さ。

      いつも副部長のお前に頼っている自分が情けなかった。

      『ふぁ…あぁ』

      明日は全国だって言うのに俺は真田を求めた。

      今から思えばお前は俺の光だったのかもしれない。

      覚めない闇の中で俺は誰かに助けて欲しくてもがいていた。

      そんな時、真田と言う光があったからこそ道に迷わなかったんじゃないか。

      『大…好きっ……さな』

      『俺も……愛している』

      俺の体を抱き上げ、部室の壁に押し付けた姿勢で俺は何度も突き立てられる

      快感にお前の背中に
ぎゅっと爪の跡を残した。

      熱に浮かされた目で真田を見れば、それに気づいてキスしてくる。

      口の中にカンタンに入ってきた舌に俺はもう平静ではいられない。

      とろけるように熱いそれは俺の中に放たれる光の前触れのようだった。

      気がついた俺は水色のパジャマを着せられ、自分の部屋のベッドで寝ていた。

      アレは夢なのかと体を起こせば下半身に激痛が走る。

      俺は小さく呻きながらも良かったと安心していた。

      確かに真田は俺を抱いた。

      そして、愛してくれたんだ。

      俺は先程のことを思い出しながらパジャマを少し肌蹴させ、胸の突起に

      指を這わす。

      やはり抱かれてから何時間も経っていない所為か体がその刺激を覚えていて、

      過敏に震えた。

      漏れる声を出来るだけ抑えながら俺自身を強く握る。

      先走りの白い蜜が指を汚す度、これが真田と俺を汚したのかもしれないと思うと、

      カンタンにイッテしまった。

      自分で慰めるってこんな気持ちなのか。

      明日は全国大会。

      俺は後始末をしてから夢の中でお前に抱いてもらおうかと冗談でパジャマを

      裏にして着直した。

 

      ♯後書き♯

      Trial48「光」はどうだったでしょうか?

      初真田×幸村裏BL手紙ですが、二人とも違う相手で出演して頂いたことはあるの

      ですが、オーソドック
スを無視していました。(爆)

      今まで私の作品の中で初めてHした後で自慰をさせてしまいました。(汗)

      喜んでいいのか自分の腐った妄想に涙しても良いんだか。(滝汗)

      それではこれにて。(逃げ)