Trial2 ―――強い―――


      『じゃあ、頑張れ!』

      なぁ、

      お前はどうしてそんなことを言う?

      大学に上がった俺は内部の短大と合同のテニス部でと出会った。

      お前は俺より一つ上の短大二年生だった。

      俺は瞬時に一目惚れをした。

      スコート姿じゃなかったのが、残念だったけどな。

      何度も声を掛けて何度もそれっぽく誘ったが、どれも軽く交わされる。

      一つ上ちゅーだけでこうもガードが固いとは思わなかった。

      だが、ますます欲しくなるっちゅーもんじゃ。

      『俺、好きな子おるんじゃ…』

      今日は、12月4日。

      俺の誕生日に一発勝負を仕掛けた。

      だが、返って来た答えは意外なもんだった。

      『じゃあ、頑張れ!』

      二人きりの部室でその言葉が俺の心の中で鋭利な刃物として突き刺さる。


      それはどうしても俺のものにはならないって答えか?

      俺が驚いた顔をしていると、じゃあねと目の前で手を振った女が笑った。

      『ちょっ…待て!』

      『離して!』

      その顔が気になって思わずの手首を掴んだ。

      背けようとする顎をもう片方の手で捕まえると、お前が泣いていることに気がついた。

      それにまた、驚いたのは今、手紙を書いている時点で改めて言うこともないだろう。

      俺はをその場で抱きしめた。

      なぁ、お前は強いな。

      俺が他の女にチョッカイ出してもヤキモチ妬くだけで抑制しようと努力するし、俺に

      言い寄られるに冷やかすダチ一人一人に平常心で違うんだって言える。

      内心は俺に惚れとるっちゅーのに。

      俺が悪かった。

      女の扱いにゃ慣れておるはずだった。

      なのに、お前は俺の知っとる女とは、どれも違った。

      俺は何度も好きだとコクっての唇に自分のものを押し当てた。

      もう、俺も限界じゃ。

      俺がお前を欲しがってから半年以上も我慢をしていた。

      『してもいいか?』

      部活が休みでホント良かったぜ。

      優しくするから…。

      その場に組み敷いてからの大きすぎる目を至近距離でじっと見た。

      徐々に顔を赤らめていくトコを見ると、やっぱ、処女らしい。

      でも、そんなお前を好きになったんだから文句はない。

      俺は濃厚なキスをしながら慣れた手つきでブラウスのボタンを外した。

      『あっ、にお……君っ』

      『あれぇ?お姉さん、「雅治」って呼べないんか?』

      俺はつい虐めたくなる。

      ぎこちない腰の動きだが、背中に赤い印をつけることに夢中になっている俺には

      十分じゃった。


       の一番敏感な部分に片手を伸ばせば、蜜が溢れ流れてくる。

      俺はそれを指で掬って舌を出しイヤらしく舐めてみせると、お前はさらに顔を赤らめて

      そっぽを向いた。

      その仕草が俺を限界にさせるっつぅのによ。


      『ん…っあ……あっ』

      足を大きく開かせて茂みの中に入ると、やっぽ狭い。

      指で広げたつもりだが、簡単には快感にはたどり着けないらしい。

      『やっああっ』

      でも、

      これから俺がお前をゆっくり女にしてやるからな。



      ♯後書き♯

      皆様、こんにちは。

      Trial2「強い」は如何でしょうか?

      12月4日は仁王雅治君の誕生日です。

      個人的にも「強い」と言うのは思い入れがあり、昔、人から言われたことを今回裏風味

      で再現してみました。

      ちなみに、今回は経験者にしてしまいました。(爆)

      それでは、皆様のご感想を楽しみにしています。