Trial26―――合宿―――


         『あっ…ふぅ

      漆黒の闇の中、僕の部屋では妖しい声と熱気が漂います。

      時刻は既に零時を回っており、いくら若いからと言っても中学生が起きているのには

      少し考えにくい大人の魅力が夜にはありました。

      ……だからでしょうか。

      僕があなたを犯してしまったのは。


      『観月っ……観月っ』

      僕の下で無意識に足掻くの両手首を掴み、背と同時に壁に押さえつける。

      震える頂きに口づけをし、挨拶をするようにそれを丹念に舌で攻める。


      『はぁ、…っ…っ』

      闇でおぼろげに見える姿と月明かりで映し出される美しさに自然と僕はあなたを求めた。

      何故でしょう。

      なかなか寝付けなくてリビングでノートに書いた情報を整理していたらが背後から

      僕の両目を手で覆いました。

      それだけの行為で僕は今、明かりもつけず強姦をしている。

      足元のフローリングには二人分の脱ぎ捨てた服とぼたぼたと落ちる蜜が跡を残した


      『だめぇ…そんなとこにっ付けちゃ……んっ』

      僕はあまりの気持ち良さに胸元に消えない跡を刻むと、あなたは涙目で私に訴えま

      したよね?

      でも……ダメです。


      そんなこと私が許すとでも思っているのですか?

      それなら随分と甘く見られたものですね。


      『はぁ、はぁ……まだ余裕があるようですね』

      『あああっ』

      両手首を開放してその手を腰に回し、一気に貫く。

      甲高い声が何度も僕を呼んでもっとと、強請ってくる。

      五感が研ぎ澄まされた今の私には、理性なんてなかった。

      ただあなたを良くさせるにはどうするべきかなんて考えていた。

      後始末をした後、僕はベッドで眠るを見ながらごめんなさいと呟きました。

      あなたの気持ちを知っているとは言え、強引に抱いてしまった合宿一日目の夜に

      こんなゴシップをしてしまったことを。

      でも、僕は言葉じゃなくての心が欲しかったのかもしれません。

      あなたが好意を抱いている男は既に壊したいくらい愛しているのだと、伝えるため

      にこんな形で手に入れてしまいたかったのかもしれません。

      そして、勘の良いのことだからそんな僕の気持ちも既に伝わってしまっているでしょう。


      もし、この瞳が目覚めたらあの赤い傷を見てくれるでしょうか?

      ですが、その前に僕はきっとこう言うでしょう。

      おはようございます、僕の愛しい人……と。

 


      ♯後書き♯

      Trial26「合宿」はいかがでしょうか。

      初観月裏Dream手紙ということなのですが、ついに強姦やっちまいました。(汗)

      まぁ、正直言えばそうなんですが、事前にデータ収集していると言う設定にしたので

      なかなか紙一重な感じになり下がりました。(爆)

      それでは今作をお読み下さりありがとうございました。