なぁ、

         お前がこの京にやって来てからどれくらい経ったか?

         俺はついこの間のように覚えているぜ。

         いきなり朱雀門に現われた時は何だってびっくりしたけどよ。

         あん時は貴族から女を助けたってだけで喜んでたよな。

         今じゃ、その中の上に立つ彰紋とダチなんて知ったらアイツらどんな顔すんだろうな。

         おっと、いけねぇ。

         俺は仮にも世に言う恋文≠チてヤツを書いているんだった。

         だけど、これはに届かないもの。

         だから、俺の書きたいままに書く。


         なぁ…。

         お前はいつまでここにいるんだろう?

         だってよ、京を救っちまったらの役目は終わりだろ?


         そしたら、お前はどうなっちまうんだ?

 


         やっぱ、元の世界に帰っちまうんだろうな。

         なぁ、

         俺って、変だよな?

         お前が京に着たばっかしの頃は一日も早く帰れれば良いなんて思っていたくせに、段々、

         離したくなくなるなんて、さ。

         俺って、我侭だよな。


         なぁ、覚えているか?

         神護寺でお前と一緒に見た紅葉。

         なぁ、

         来年の今頃はまた一緒に見れるか?

         そう考えるだけで、どんなことよりも怖い。

 


         もし、お前がこの京からいなくなったとしても俺はと見た場所に突っ立っているだろう。

         そうして、紅葉を見ているだけでお前のことを思い出す。

 

 

         だから、せめて今だけでものことを守らせてくれ。



         ♯後書き♯

         皆様、こんにちは。

         いよいよ、「遥かなる時空の中で」のアニメ化が始まりましたね。

         これは「2」ですが、祝アニメ化記念で作成しました。

         私は抜かりなくビデオ録画したのですが、皆様は如何だったでしょうか?

         私は見た後も、何回もOPである「遥か、君のもとへ…」を聴いてしまいました♪

         作詞の方があっていてとても素敵ですよね?

         作曲の方も勢いがあって彼らの懸命な想いがこちらにも伝わってきます。

         とアニメ感想ばかり書いてしまってすいません。(土下座)

         え…っと、「一片の想いのために・・・」は如何だったでしょうか?

         一応、秋を意識したのですが、そう言えば、彼自身の髪も見事な赤だと気づいて一人で爆笑していま

         した。←イサト君、ごめんよ

         それでは、次回もご期待下さい。