……雨。


      今日は、朝からそれが視界を遮った。

      俺は、早く止んでくれないかと思っていた。

      それは、お前が……。

      ガキの頃、と別れた日から俺は何も感じなかった。

      ただ、今日のような雨が降ったとしても空が泣いているだけだと感じる

      だけだった。

      だが、今は違う。

      体育館裏の子猫に付けたお前の名前。

      いつか、それをに見られてしまった。

      あの時、お前は驚いた顔でそして、赤らめた頬で俺を見ていたな。

      その日からだろうか、雨が降るとこんな気持ちになることが多くなった。


      なぁ、


      お前は、こんなどうしようもなく臆病な俺に愛しているって言ってくれたな。

      初めて会ったあの日よりも成長した俺たちは、ようやく再会した王子と姫の

      ように抱き合った。


      あっ…………俺、まだお前にお話しの続きを教えてないよな?

      悪い。

      今度、機会があったら話す。

      今日は、あいにくの雨でも俺たちの仲は誰にも邪魔できない。

      だが、こうして遠くからがやって来たり俺の隣で笑っていたとしても、

      一滴の雫が阻む。

      俺はそれが嫌で、つい、お前を引き寄せて唇を求めた。

      は、俺のものであってお前のものではないと、知らしめるかのように。

      俺のいつもの行動に厭きれるわけでもなく、ただお前はいつだって

      温かい眼差しで笑っている。

      そんなお前だからこそ、俺は惹かれたのかもしれない。

      いつか、俺がデザイナーになったらその時も俺の隣で笑ってくれ。


      ……

 

 

 


      #後書き#

      うっわ!短っ!?

      自分で書いておきながら最終作業の傍らそう思わずに入られませんでした。

      普段、無口な彼だからこそこれでもOKかな?と悩みに悩んでupすることに

      決めたのですが、皆様のご感想が気になるところです。(汗)

      自慢ではないですが、彼は私が『ときメモGS』でガイトブックなしで最初に

      クリアしました。

      その後は、あはっと笑い話的なりますが、EDはぐはっっとヤラレましたね。

      衛生兵を呼びたいぐらい。←古っ!!(笑)

      そもそも手紙と言うのは長いものではないですよね?

      ふっふっふっ、これを機に世界で短い手紙を作ってみましょうかね。

      それはさて置き、皆様のご感想をお待ち申し上げております。