なぁ、


            お前と迎える二回目のクリスマスだな。

            去年は、草摩の家に帰ったみてぇでウザかったけど、

            結構楽しかった。

            紅葉がバイオリンを弾いてみんなでクリスマスソングを歌ったな。

            なぁ、

            来年や再来年のお前とのクリスマスは過ごせないだろうな。

            俺は由希と一緒に幽閉される。

            隠された俺たちにとって、今のような自由は許されないだろう。

            あいつが許すはずがねぇ。

            どうして、俺は逆らうことができない?

            あいつのことが嫌いなのに、心の中で離れることができない。

            これが、呪いなのか?

            それとも単に俺が変なだけなのか?

 

 


            口では何でも言えるのに、殴ったり蹴ったりできねぇ。

            その前になんで俺は悲しくもないのに、泣くんだよ!

            なぁ、

            今年のクリスマスはせめて去年よりもそしてこれ以上にないって

            くらい盛大にやろうな。

            俺たちのためじゃなくて、お前が悲しまないように…。



            ♯後書き♯

            今作はクリスマス企画にお届けしました。

            しかし、この短さ……。(土下座)

            それでは、お気に召しましたら掲示板の方にカキコをどうぞ。