一片の時のために僕はどこまでやれるんだろう?


        それは甘い痛みでもあり、禁じられた果実でもある。

        君が微笑むから僕も笑いたくなる。

        が悲しむから俺も泣きたくなるんだ。

        心の底から涙を流すなんてことはとうの昔に忘れていたと思っていた。

        だけど、僕は君と出会ってキレイ過ぎるその光に幻を見始めている。

        自分でも解りきっている腹黒い性格なくせに、一回りも違うに身を委ねていた。

        それは今まで許されるはずもない行為だった。

        けれど、一回君に心揺れたあの日から僕の心は確実にあの夢を追い求めている。

        それは、草摩のいや、十二支たちの呪いを解くために必要なことだった。

        その先に見たのは、……君なのかもしれない。


        どこまで俺はお前を求められるだろう。


        どんなに「愛している」と伝えられるだろう。


        触れてしまえば獣になってしまう。

        今だ、は何も知らない。

        秘めたる想いっていうのもなかなか悪いものではないね。

        君の孤独を知るたび俺はもっと、お前を求めたくなる。


        光と闇の時の中では一体、どこにるんだい?


        でも、俺はどんな困難な壁を乗り越えても君を捕まえてみせる。

        どれだけ君を愛したらこの想いは届くんだろうなんて気の遠くなることは

        言わない。

        だけど、今だけは言わせて欲しい。

        俺はを愛している…と……。



 

 


        ♯後書き♯

        今月に入って初めて手紙をupさせました。

        うわ……ラブはあるのに、短っ!←自分で書いといて言うなよ

        五月は、キャラの誕生日が立て続けにあるので、今までの二作をupするので

        精一杯だったので、少し『返事のない手紙』の方を休ませて頂きました。

        いやぁ、元の話をやっと書き上げましたし。←しかも、去年の秋

        それではこのようなところまで読んで下さり誠にありがとうございました。