僕の大好きなちゃんへ
僕が君にできることって何だろう?
チャドの分まで本当に幸せにできるのか、心配に思う時がある。
彼の最期の記憶は幸せだったよ。
本物のチャドにエステラのことを頼んで、大好きな親友に見守られながら
役目を終えたんだ。
でも、気が薄れていく僕の体は消えず、星の砂として残った。
それはミラーノイドである事態で考えられなかった。
もしかしたら、僕のことを見てくれていたシバ神が、この地に
永久に残るであろう形に変えてくれたのかもしれないね。
僕は、これで良いのかと何度も言っても、もう、チャドには
僕の声は届いていなかったんだ。
ただ、最期にエステラに“愛している”を呟いて…。
僕はチャドであって人間の、本物のチャドには成り得ない存在。
だけど、僕はこうして君の事を愛してしまった。
それは、僕、奥田真之助がちゃんに恋をしていたのと同じだった。
知っている?
僕は、初めてちゃんに会ったあの日からずっと好きだったんだ。
ふふっ、こんなことを言ったらきっと、困らせちゃうよね?
だから、この手紙は僕の中で大事に閉まっておくね。
あの悲しい夢から覚めた後、真っ先にちゃんを抱きしめたかった。
ミラーノイドのチャドはあんな最期を遂げたけど、君を大好きな
僕はここにいるって。
そしたらね、家に電話が入ったんだよ。
相手は、あのおばあさん。
おじいさんの体調が戻ったんだって!
僕は、嬉しくなっちゃって、ちゃんを病院に誘ったんだ。
いつか僕に冷たく当たったおばあさんだけど、もう、それは
どうでも良かった。
僕には、新しい幸せができたから。
ねぇ、ちゃん。
やっぱり、自分が幸せだから人にも分けてあげられるんだよ?
だから、僕が今、幸せなのは君のおかげなんだ。
だから、おじいさんもおばあさんのために元気を取り戻してくれたんじゃ
ないかなって、僕はそう思うんだ。
だからね、ちゃん。
今、この幸せを感じさせてくれてありがとう。
これからは……と言っても、まだまだ僕には君の手を掛けさせちゃう
けど、ゆっくりと君を幸せにするね。
#後書き#
新しく『Siesta〜すすき野原の夢物語〜』を取り入れてみました。
ほとんど勢いで全クリア(後一人ですが)を目指していたのですが、
彼のEDはGoodでもButでも泣けます。
もちろん、プレイされている方はお解かりだと思いますが、私が↑で
申しているのは、あくまで『夢』のことを指しています。
去年の夏ごろに購入しましたので、その頃、サイトの方を疎かにして
いました原因です。(爆)
本当は、後三作ぐらいupする予定でした。(懺悔)
彼は若いながらいろいろと苦労していますから、私から「幸せ」を
プレゼントしました。
物の始まりは私欲的なことですが、どうか『光と闇の間に・・・』へ
いらっしゃって下さる方々も幸せな夢をご覧になられると光栄です。