……信じられない事実。

         が俺の妹?

         ……何だよ、それ…。

         
俺にどうしろってんだよ、神様。


         
こんな運命だなんて受け入れたくても受け入れたくねぇよ!

         親父様も親父様だぜ。


         どうしてあいつの母親とデキちまったんだよ!!

         …って、あの夜、俺は独り樹を相手に殴りつけていた。

         その衝撃で手の甲がヒリヒリして血が滲んだけど、

         それよりも今にも泣き出したいくらい心が痛い。


         どうして、が俺の探していた妹なんだよ?

         もし、お前が妹じゃなかったらこんなに悩むことはなかった。

         例え、俺より他の男のことを考えているだとしてもこんなに

         悩むことはなかっただろう。

         でも、俺はこうしてこの先何十年経ってもこんなに頭を使わない

         だろうって思うくらい寝ても覚めてもお前のことを考えている。

         
それは、きっと……俺の妹のだからこそなんだろうな。

         
……親父様、さっきはごめんな。

         
惚れた女の悪口を言っちまって。

         
アンタが妻子持ちでいろんな女と恋をしたように俺もを選ぶ。

         
あいつしかいらねぇ。

         
ブラウンシュヴァイクの家がどうなろうと俺には関係ない。

         
こんな俺はかなり可笑しいのかもしれないが、でも、マジなんだ。

         さえ入れば他に何もいらねぇから……浚っていくぜ、親父様。




          ―――…終わり…―――




         #後書き#
         今回も『Streke a vein』をご愛読して下さりありがとうございます。

         「信じられない事実」はどうだったでしょうか?

         
今作はマイネリーベのエド様Dream手紙でした。

         
いや〜、最近、小説がメインとは言え、そちらばっかり書いてたんで

         久しぶりに作業してなんか新鮮で良いですね♪

         
それでは、浦原Dream小説の後書きの方に重要(?)なお知らせが

         ありますので、そちらもどうぞ宜しくお願い致します。(深々)