チャベス、石油はイラク人民が管理すべき

2003年4月26日 ブラジル

Chavez: Iraq People Should Control Oil

 ブラジル、レシフェ。ベネズエラのウゴ・チャベス大統領は、外国の力がイラクの石油をいじってはならないし、どんな介入も植民地主義に戻ることになるだろう、と金曜日に言った。
「イラクの石油は、イラクの人々によって扱われるべきだ」。チャベスはこのブラジルの北東にある都市に着いた後に語った。「さもなくば、200年前に戻ることになるだろうし、私は、新たな世紀が植民地主義から始まるとは思いたくない」。
チャベスとルイス・ルラ(Luiz Inacio Lula da Silva)ブラジル大統領は、20億ドルの精油所の建設を含めた、いくつかのジョイント事業計画について議論した。
 精製所を建造するための協定は結ばれなかった。だが、チャベスは、できる限り早く協定に署名したいとリポーターに伝えた。
 ブラジルの五州がプロジェクトを競っているが、チャベスはPernambuco州を好むと言った。Pernambucoの州都、レシフェ(Recife)は、チャベスにとっての英雄であるベネズエラの解放者シモン・ボリバルとともに、スペインと戦った19世紀のブラジルの独立兵士ホセ・リマ(Jose Inacio de Abreu e Lima)の故郷だった。ルラが1月1日に就任したため、チャベスのブラジルへの訪問は三度目だったが、これは政治ではなく特にビジネスについて議論した最初のものだった。
 何年も、ブラジルはベネズエラの石油のとっては消費者以上ではないものだった。だが、人民主義者チャベスは、ブラジルで40年ぶりの左翼大統領シルバとのより密接なつながりを求めた。
 チャベスが彼の辞職を要求する反対ストライキに直面したため、今年の初め、ブラジルは、ベネズエラの友人グループを作る重要な役割を果たした。石油に恵まれた国家が、その国内のストライキを解決する助けとなるため、グループは、アメリカ、メキシコ、スペイン、ポルトガルとチリを含んでいるのだが、米州の団体とともに仕事をしている。
 グループが形成される数週間前、まさにベネズエラの経済に打撃を与えた二カ月の石油ストライキのピークに、ブラジルはベネズエラに50万バレル以上のガソリンを販売した。そのストライキは結局、チャベスを排除するその目標を達成することなく終わりと遂げた。
 精製所は、4000万の人口を備えた広大な極貧の地域、ブラジルの北部と北東部の必要を満たす長年の経済開発の発想である。そこは、ブラジルの1億7000万人の4分の1、ベネズエラの2400万人のほぼ倍である。
 さらに、それはベネズエラとブラジルにとっての精製能力を改善するだろう、とチャベスは言った。ブラジルは原油を輸出はするが、それが精製能力を欠いているため、ガソリンを輸入しなければならない。
「我々はベネズエラで、あるいは可能な限りベネズエラと近いカリブ、アンデス、あるいはここブラジルで石油を精製したい」と彼は言った。「我々は、この石油をことごとく精製し、南アメリカのみならず、カリブ海やアフリカでもガソリンを売ることができる」。
ブラジル政府は、原油を日量200,000バレルまで処理するプラントをどこに建造すべきかをまだ決定していない。少なくとも五つの北東と北部の州が興味を持っている。
 彼らの会合で、チャベスとシルバは、戦後のイラク情勢について議論した。シルバは戦争に反対してはいたが「国連がこの問題の永続的な解決策において重要な役割を再び持つために寄与することを約束する」と言った。