2000年6月11日


 皆さん、こんにちは。ラジオ・ハバナの科学技術環境の最新版ブレーク・スルーへようこそ。私はラジオ・ハバナのサイエンス・エディター、アーニー・コロです。いつも、あなたに魅惑的なこうしたテーマのニュースをお届けできるのが楽しみです。

 さて、今日は、キューバの都市有機農業のこと。そして、このユニークなキューバの経験を学ぼうと、どんなに多くの国々から人々がやって来ているのかについて、お伝えしましょう。

 統計分析によれば、1991年以来、キューバの有機都市農業の努力が現実に実りつつあります。農業に熱心な都市や町では、合理的な値段で人民に生鮮野菜が供給されており、その量は1992年から1997年というごく短期間で数倍に増えました。今、都市農業プログラムが目指しているのは、健康の観点から見た理想値、FAOの少なくとも300gの生鮮野菜を日々各人に提供することです。合成ビタミン剤やミネラルを摂るよりも、日々、少なくとも300gの生鮮野菜を食べることの方が、栄養上も最善である。そのように、キューバの医師も言っています。

 現在、有機都市農業により、すでにこの目標に到達した市もありますし、他の都市でも、その目標に向け有機都市農業は、本質的な貢献をしています。有機都市農業は、土地が利用できるところではどこであれ、とても効率的に土地を活用しています。それは多くの人民の雇用元となっており、輸送コストもかからずに生鮮食品を供給し、そのため、本当に環境的にも健全なアプローチなのです。最も一般的な作物は、トマト、レタス、玉ねぎ、キャベツとニンジンです。

 全国都市農業プログラムは、技術的なアドバイや、高品質種子の提供に加え、家畜衛生サービスも行っています。輪作、適切な有機肥料の選択、ミミズ有機肥料の生産を備えた都市農業のローカル・プログラムも支援しています。ミミズ有機肥料はサクセス・ストーリーのひとつで、近いうちにこのブレーク・スルーでご紹介することになりましょう。

 都市農業プログラムの全国ディレクターは、結果にまだ満足していませんが、合理的な土地利用、有機農業の活用、健康的でバランスが取れた食事の必要性の全国的な意識開発を促進するという目標で、おおきな成果が達成されたことには疑問はありません。これが、今日のブレーク・スルー、全国都市有機農業プログラムの最新状況でした。それは、今いくつかのキューバの都市で、全人民に300gの生鮮野菜を提供するマイルストーンとなっているのです。

(キューバのラジオ・ハバナからの記事)
  Arnaldo Arnie Coro, Cuba,s, Urban agriculture: Break through,2000.サイト消滅

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