ラテンアメリカ災害医療センターは、全国市民防衛のハイ・コマンドの依頼によって、PAHO-WHOとカリブ海医療協会との共同により、1996年にキューバ厚生省が創設した組織だ。それは、国連の国際防災の10年の枠組み内で設立された。
センターは、カリブ海と中米の災害医療の参照センターであり、領域の35の参加国や国際機関代表からも認められている。また、センターは、カリブ海地域の災害情報ネットワークのメンバーでもあり、スペイン語を話す領域の各国とも協働している。さらに、センターはPAHOやユニセフとも協働し、領域内の他国とも交流している。
さて、センターは、科学情報や大学生と大学院の研究とコースを含め、キューバ内の災害医療をすべて調整する責任を負う。また、カリブ海やラテンアメリカに重点をおき、国ならびに国際的レベルで、早期警戒の方式も開発している。
センターの運営委員は、医療部門で最高水準にある科学技術的機関、全国の医学研究所、法医学研究所、大学と医学校、専門と一般病院、そして、全国レベルでのプライマリ・ケアセンターからなる。
また、センターは、医療部門において災害対応の医療プランを開発するため、厚生省のさまざまな部門を調整する。また、自然、化学、生物的、放射線での事故で被災した患者の治療、疫病の予防・管理、外科治療、リハビリについて国内の地区にアドバイスを行い、経験を分かち合う。
センターは、全国市民防衛、気象研究所、国家地震研究センター他の研究所と直接関係したり、密接にかかわっている。センターと協働する国際機関や組織には、赤十字国際委員会、カリブ海医療協会、PAHO-WHO、ユニセフ、そして、災害時の援助のための国連のコーディネートオフィス、他の専門化団体とNGOだ。
災害医療の教育やトレーニングは、全国医学校を通じて行われている。ラテンアメリカ医科大学で学ぶ米国の生徒を含め、数多くの国から若者と一緒に、キューバの医大生や医学校の教授向けに、ラテンアメリカ災害医療センターは大学生と大学院生レベルの専門課程も開発している。
教育を担当するのは、ラテンアメリカ災害医療センターの所長、ジェルモ・メサ博士とクリスティーナ・レジェス博士だが、ラテンアメリカ医科大学の学生からの協力がとても実り多いと語る。というのも、ハバナで2003年に開催された災害会議で彼らが出身国での被災体験をプレゼンし、プログラムに貢献したからだ。
2003~2004学年では、ラテンアメリカ災害医療センターは災害医療研究のコースとワークショップを計画している。
- 避難と災害状況での心理的要因と被災状況下での緩和と心理的要因 ユニセフと全国市民防衛とのコーディネートが両ワークショップを後援
- 地震情報参照センターの発展 地震の影響を受ける主な地域、サンチアゴ・デ・クーバで開催されたワークショップ
- 災害下での情報マネジメント ムニシピオ段階での医療科学の情報専門家のための2コース
- 災害医療 全国レベルでの医学校教授のためのコース
- 災害医療 ラテンアメリカ医科大学の教授のためのコース
- 緊急災害状況下での心理学的な備え 全国大学院生コース
- ムニシピオの緊急プラン PAHO/WHOニカラグアの緊急・災害プログラムの支援でセンターの事務所(ハバナ)とサンティアゴ・デ・クーバで2回のワークショップ
センターは、プライマリ・ケアの医師向けにも災害医療の短期コースを準備している。こうしたコースは、各コミュニティのおかれた地理的状況とそこであるリスクに応じて、ムニシピオのポリクリニコの教育プログラムに組み入れられるであろう。こうしたコースには以下のとおりである。
- 災害医療の一般課程
- 災害中の栄養
- 化学災害
- 水処理
- 突発的災害(地震、陸上または航空事故)
- バイオセキュリティ
こうしたコースの教授は、サンチアゴ・デ・クーバの地震センター、全国衛生疫学センター、気象研究所、全国毒物センター、法医学研究所、ペドロ・クリ熱帯医療研究所、教育省、そして、市民防衛からの専門家であろう。
センターは、ドミニカ共和国において、サント・ドミンゴ大学のヘルス・インフォメーション・センターの専門家と赤十字、全国緊急サービス、市民保護、社会的弱者のための情報他のためのワークショップを組織した。また、ヴァーチャル図書館と情報で、ミニカ共和国の司書もトレーニングしている。
センターは、海外協力活動に従事するキューバの医療専門家向けに一般コースと専門コースも設けている。そして、他国で働くキューバの医療チームのために、キューバ、ラテンアメリカ、アフリカで発生する災害情報も毎日提供している。
また、毎月の国家ヘルス制度のディレクターとマネージャのための災害医学に関するレポートのデジタル情報、INFODESも準備している。イライダ・ロドリゲス博士が、ラテンアメリカ災害医療センターの情報センターの管理し、コミュニティ教育を担当しているが、カリブ海地域の災害情報ネットワークとユニセフの支援によって、社会的弱者(子ども、高齢者、妊娠女性、心身障害者)のためのコミュニティの気構えのプログラムも開発しているという。
子どもの場合では、教育冊子、「私たちと一緒に学ぼう」が発行されているだけでなく、2003年の災害医療の会議にはハバナとオルギン州の山岳地帯からの子どもたちのグループが参加している。
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