2008年6月20日 本文へジャンプ

キューバの防災教育


増える災害


 災害のクラス
 ここ20年、毎年平均して2億人が災害の影響を受けている。今、世界中で気候変動のインパクトが感じられている。次世代は、さらに増え、深刻化する災害に対処しなければならないであろう。彼らは、災害が突然に起きた時にどうすればよいのかがわかるだろうか。

 今週のアース・リポートは、教育やコミュニティでの教育が、生と死でどれほどの違いを生み出すのかを目にするため、東南アジア、中央アジア、カリブ海の災害のホットスポットを訪ねる。

 地球の反対側では、世界で最も豊かな国さえ、自然災害の影響と苦闘している。

 記録上、最強のハリケーンが米国南部の沿岸に襲来した。それは、家屋を破壊し、何十万もの人々が避難しなければならなかった。

 2005年8月、ハリケーン・カトリーナは米国のガルフ・コーストを直撃し、1800人以上が命を落とし、800億ドルもの被害を引き起こし、米国史上、最も被害額が大きな災害となった。その不十分な対応のため、米国政府は批判され、議会が調査し連邦緊急事態管理局の指揮官は辞職することとなった。
(略)

キューバの場合


 だが、これとは対照的に、米国の隣国、キューバでは、過去10年に9回のハリケーンや熱帯防風雨を受けながら、たった18人しか人命が失われていない。キューバ政府によれば、その成功の秘密は簡単だ。教育である。

 キューバはカリブ海で最も貧しい国のひとつだが、キューバの人々は、災害に対して最もよく保護されている。毎年、全国がハリケーンのリスク削減のため二日間の訓練に参加する。完全なシミュレーション演習とドラマティックな救助活動がなされる。

 全国市民防衛の第二代表のルイス・アンヘル・マカリノ・ヴェリス氏は言う。

「私たちには、同じリスクに直面するそれ以外の国と同じだけの資源がありません。その事実にもかかわらず、人民はこのシステムを信じています。なぜなら、誰一人見捨てられたことがないからです。私たちは常に平等に資源をわかちあいます。リスクが起きたとき、誰にでも安全な場所にスペースが保証されるようにです。すべての所有物とともに最大200万人が安全な家屋へと避難します。農村では、すべての家畜が高台へと移されます。学校の子どもたちは、コミュニテイで話題を広める上で重大な役割を果たします。キューバでは防災は、全国学校カリキュラムの一部となっているのです」

 フェ・デル・ヴァジェ小学校は、海岸に位置し、熱帯暴風雨にまず叩かれるひとつだ。子どもたち全員が上の階に教室の材料や家具を動かす練習を行う。そこで、海に近いにもかかわらず、学校は、どんな大切な所有物もなんとかダメージを受けることを避けられている。

 ロサ・マリア・ゴンサレス教師は言う。

「この学校では私たちはただの一台のテレビもコンピュータも失っていません。時間内にすべてが最上階まで運ばれました。ですから、何ひとつとして失わなかったのです。そして、同じように手荷物も運びます。守らなければならないのは、子どもたちだけでなく、教科書もそうだからです。校舎も災害にレジリアンスのあるように建てられ、あるいは、少なくともリスクが減らされるエリアに位置している必要があるのです」

 Earth Report: Disaster Class, CCTV International, 20 Jun 2008.