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2007年8月8日 ハバナ

「もし、それを適切に働かせるならば、この土地は保証された市場で何でも生産できます。キューバは農業国なのです。私たちは食料を輸入する必要はありません」そう語るのは、サンタ・クララ市郊外で農業に成功したルベン・トレス氏だ。


 だが、2006年12月の政府のリポートによれば、キューバの食料輸入はこの2年で35%も増えている。こうした数値は、国際市場での価格高騰もあいまって、農業生産の向上が必要だとラウル・カストロの懸念を深めることとなっている。 トレス氏は、有機肥料や天然殺虫剤と耕作用に牛を用い、17haの農場で働く。

「このシーズンには自分の圃場に26tものミミズ堆肥を使い、残りは地区の他の農民に売っています」と語る。氏は、野菜、米、ココナッツ、グアバを栽培しており、地元のCCSに所属し、その農産物のほとんどを国に販売している。そして、それが土を改善し豊かにすることから、アグロエコロジー農法を遵守している。

 氏は、有機物で地力を付けることが重要だと語る。とりわけ、現在のキューバでは、ほとんどの民間農家は2ha以下の小規模農場で土地を酷使しているからだ。

「その上、化学肥料のような投入資材不足が、アグロエコロジーのメリットをたくさんの人民が確信する一助となっています」トレス氏はコメントする。

 土壌劣化は、持続可能な農業を実現するうえで、キューバが直面している環境上の課題のひとつだ。専門家は、18世紀以来、キューバの経済の特徴となってきたサトウキビのモノカルチャー・モデルを批判する。

「私たちが輸出し、食料を購入するための砂糖によって、土壌の豊かさと生物多様性のほとんどが失われています」と農業技師であるマリア・カリダ・クルスさんは、キューバで出版される雑誌の中の記事で嘆いている。

「私たちは使用しました農業の技術私たちが切り倒した植物のすべてが徐々に消えました。

 クルスさんによれば、キューバの農地の約75%はある程度劣化しており、300万haが地力が低く、460万haは有機物が非常に乏しく、100万haが塩害を被り、250万haが中程度から深刻な土壌浸食を受けている。 同時に、その輸入農業投入資材輸入への極端な依存で、農業産業はセクターは1990年代の初めに発生した経済危機の最中に社会主義政権が採用された緊縮財政で大打撃を受けたひとつだった。それは遠回しに「特別の期間」と呼ばれた。ラウル・カストロは、7月26日に明確にまだ終わっていないとした。 1989~1993年にかけ、キューバのGDPは35%も落ち込み、農業は52%も落込んだ。

「基本的には国への主な供給源であったソ連と東欧社会主義圏からの供給が突然途絶えたからです」とクルスさんは言う。

 ソ連と東欧社会主義圏の崩壊による1991年の危機に対処するため、農業は広範な改革を経験した。それには、1993年のUBPCの創設を含め、土地所有と管理の新たな形式も含まれる。組合員は、無期限で無料の土地利用権を持つと同時に、タバコやコーヒーのような輸出作物と国内市場向けの生産増加の目的で無料での土地利用を含め、家族への土地の無償払い下げ土地のプログラムも立ち上げられた。こうして土地保有と生産の新形態が、農地改革以来それまであった協同組合CCSsとCPAsに加わった。国の農地の約20%を占め、 フィデルの率いる革命の後の1959年の200,000人までとなった。

 CCSは小規模農民協会を元に創設され、土地は所有し続けるが、新技術や資金、市場にアクセスしやすいように他の農家と協働するものだ。CPAも小規模な農業生産者の協会から誕生し、土地や他の生産手段を協同組合化し、土地を集団的に所有し協働する。 CPAは、その組合員たちに技術的、資金、市場といったメリットをもたらした。

 2006年の公式データによれば、国土の60%以上は農業適地だ。だが、660万haある農地のうち、現在耕作されているのはわずか310万haだけだ。うち120万haはサトウキビ、米が18万ha、野菜、果物、穀類が80万6,300haとなっている。 土地所有から見れば、44万9,400haは国内消費用に個人やCCSの組合員が所有し、18万2,800haはUBPCs、7万7,000haはCPAに属し、27万6,700haは国営企業に所有されている。

 2006年は、深刻なハリケーンはなく、降雨も良好な年だった。にもかかわらず、サトウキビをのぞく作物収量は、深刻な旱魃に苦しめられた2005年よりも7.3%も低下し、家畜セクターや乳製品生産もかんばしくなかった。

 成功した農民にインセンティブを高めることに言及しつつ、「生産を高めるには、必要な構造と概念の改革がなされなければならないだろう」とラウルは語った。

 この目的で、政府は7月に牛肉と乳製品の生産者への高い価格支払いを始めた。そして、年の前半には、農民へのかさばった負債をペイオフし、paid off再び滞納に陥ることから保つ手段を採用した。

 あるキューバの研究者は、他のセクターと同様に資本、技術、市場を獲得するにはキューバ経済を外資に開くことがそれが農業に望ましいと言及する。「そこにはポテンシャルがあります」と彼はコメントする。 彼は、投入資材、設備、農具のための市場の創設も示唆した。農民が現在ない必要なものを直接購入できるようにである。さらに、彼は参加と協同組合メンバーの強い一体感のための誘発も勧めた。彼はさらに呼びかける「分権化のプロセス…。なぜなら、それがローカルレベルでの解決策を求めるのにより容易だからです。そのうえ、ある州にとってよいことは、他州にはよくないかもしれません」と彼は言う。

 粉乳(5,200ドル/t)、milled粉米(1トン435ドル)、そして、数年前からわずか500/tドルから1,186/tドルまで値段があがった冷凍鶏肉。基礎製品の国際価格の高騰で引き起こされた輸入コストの高まりへの懸念をキューバ政府関係者は秘密にはしていない。


 Patricia Grogg, If Worked Properly, the Land Can Produce Anything,Inter Press Service,Aug 8, 2007.