北海道におけるジュニア層の充実と拡充に向けて
A 経過
1.今年度の第1回理事会で、寺村新理事長から基本的指針が提示された。
2.8月7日に帯広市で正式な委員会発足を前提に、寺村理事長と加藤・塚本両副理事長ならびに先進的な取り組みを図っている石狩管内協会から白浜氏の出席をいただいて、素原案づくりに向けた打ち合わせを行った。(ジュニア対策準備委員会)
3.10月10日、札幌で前回のとりまとめをし原案を作成した。
4.第1回ジュニア対策委員会開催 11月13日(土)札幌サンプラザ
B 「ジュニア対策委員会」の発足と組織
委員会の構成メンバーは、
委員長=寺村理事長、副委員長=加藤副理事長
事務局長=塚本副理事長(広報・普及委員長)
委員=矢端技術・強化委員長、長岡広報・普及副委員長、鎌田指導者委員長、西川理事(中体連)、草分小学生委員長
アドバイザー=白浜石狩市協会理事長
C 北海道協会各地区協会に伝達を徹底し、行動を展開する
いずれか形で伝達を行う。
1.第2回理事会で委員会報告を事後承認を受ける。
2.評議員会(総会)でも報告し、より徹底した行動ができるようにする。
3.平成23年度の各道予選会の前日に当該ブロックの理事長・事務局長ならびに担当者を召集して伝達・説明し、各地区協会での取り組みを促す。
D 情勢分析
1.北京オリンピックの金メダル獲得でソフトボールに対する評価、関心が深まったが、その後のオリンピック除外という悲報は一挙に崖っぷちに立たされている 。
2.少子高齢化の波は特にジュニア層のチーム数減少に拍車をかけている。同時に、学校現場における学級減、統廃合と荒波は怒濤のように押し寄せてきている。そのため、遠距離通学を余儀なくされ、部活動の時間が取れない現状がある。
3.教育現場においては、高学歴化の偏重が進み、受験戦争は激化し、予備校・塾通いが恒常化し、課外でのスポーツ活動が縮小されつつある。
4.スポーツが過去よりも多方面に細分化された結果、今までの種目にから分散化されている 。
5.遊びが機械化され、ゲーム化されたものに偏り、創造・工夫と体力を使ったものを回避する傾向が強くなっている。
6.日本社会の構造的経済不況は、雇用不安のみならず家庭における経済的な不安をもたらしている。そのため、ジュニア層の保護者は共働き、パート、非正規労働という過酷な環境に追い込まれている。したがって、余暇を家族で楽しむ、子どもと一緒にスポーツに勤しむ環境が悪化しいるといえる。
更に、企業の業績悪化から実業団チームの日本リーグからの徹底、消滅は、子どもたちの夢をしぼませる結果ともなっている。子どもたちの夢は、ソフトボールを続け、将来は日本リーグで活躍し、世界選手権・オリンピックで活躍したいという目標が薄らいでいる。
E 北海道ソフトボールジュニア層の否定的現状
1.情勢分析のとおりジュニア層のチーム数減少に代表される低迷
2.小中高生チーム数の伸び悩み、減少
3.地区によっては高校の予選大会が行えない現実
4.地区に小・中学生チームが存在しない現状
5.合同中・高生チーム数の増加
6.新人戦で大会参加が減少する。(1・2年生だでチーム編成ができないため)
7.小学・中学・高校で顧問・監督として指導する教員が少なくなっている。
・ 分掌配置でやむなく就任している。したがって、意欲もなく、指導方法も自己勝手流。
・ せっかく指導者として育ってきても、昇進、あるいはチームのない学校に転勤させられてしまうケースが多い。
8.小学生・中学生・高校生の地区大会が少ない。
・ 中体連あるいは高体連大会のみの地区がある。
・ 地区の実態調査が必要
例 十勝の場合
中学生
・ 中体連 春季・夏季・秋季(十勝大会以外に方面別予選あり)
・ 協会主催 会長杯争奪春季・秋季(ミズノ杯出場チーム選考)、来年度からライオンズクラブの支援で東北海道中学生女子大会を計画
高校生
・ 高体連 インターハイ予選・新人戦
・ 協会主催 東北海道(道東地区中心でオープンとして他地区からも)、春季高校大会
F 否定的現状打開に向けて
1.平成24年度改訂の中学校指導要領 保健体育授業でのソフトボール必修化のチャンスを協会としてどのようにアプローチするか。(詳細の説明、戦略等については別項目で)
2.10回目を迎える全道ジュニア大会の位置づけと大会規模(参加チームの拡大等)
3.ジュニア技術向上講習会のブロック別の開催と定着化(道東地区は第2回を開催する)
4.「フォーラム イン 北海道」をブロック別に持ち回りで開催することで、各地区での広報・普及活動を進める。(昨年から、帯広そして今年は函館、来年度は・・・・・)
5.日体協指導者資格の取得を大会出場の用件に切り縮めるのではなく、地域での普及・チームづくり、教育現場への派遣等を重点課題として、その要請を図ることが重要である。
そのため、容易に資格取得が可能にするため道内各ブロック別の講習会を開催していくことが必要である。また、資格更新の義務講習もブロック別開催が急務である。
G 具体的活動の指針
1.中学校学習指導要領 平成24年4月1日 全面実施の「保健体育科」改訂をソフトボール普及の起爆剤と位置づける。ただし、教育現場に協会が介入したり、強圧的にアプローチすることは絶対に避けなければならない。授業の中に「ソフトボール」が必修化されることを通して生徒たちがソフトボールの魅力とすばらしさを理解することで、より多くの人たちがソフトボールに興味を持ち、強いてはてソフトボールに参加することを間接的に臨むことである。
そのためには、
改訂の趣旨を理解することが必要である。
ア 体育科、保健体育科→生涯にわたって健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現することを重視する。
イ 体育→・ 体を動かすことが、身体能力を身につけるとともに、情緒面や知的な発達を促し、集団的活動や身体表現などを通じてコミュニケーション能力を育成すること。
・ 道筋を立てて練習や作戦を考え、改善の方法などを互いに話し合うことを通じて論理的思考力をはぐくむことにも資することを踏まえ、それぞれの運動が有する特性や魅力に応じて、基礎的な身体能力や知識を身に付け、生涯にわたって運動を親しむことができるように、発達の段階のまとまりを考慮し、指導内容を整理し体系化を図る。
ウ 改善の具体的事項
体育分野の目標及び内容
・ 「第1学年及び第2学年」と「第3学年」に分ける。
・ 「第1学年及び第2学年」の領域
「体力つくり運動」、「器械運動」、「陸上競技」、「水泳」、「球技」、「武道」「ダンス」及び知識に関する領域をすべて履修させる。
・ 「第3学年」の領域
「体力つくり運動」、及び知識に関する領域を履修させるとともに、それ以外の領域対象に選択して履修させる。
「器械運動」、「陸上競技」、「水泳」、「ダンス」のまとまりから1領域以上、「球技」、「武道」のまとまりから1領域以上をそれぞれ選択して履修ことができる。
※「球技」については、特性や魅力に応じてゴール型、ネット型、ベースボール型に分類する。
エ 目標の改善
「心と体を一体としてとらえ、運動や健康・安全についての理解と運動の合理的な実践を通して、生涯にわたって運動に親しむ資質と能力を育てるとともに健康の保持増進のための実践力の育成と体力の向上を図り、明るく豊かな生活を営む態度を育てる。
オ 内容の取扱いの改善
・ 授業時間は各学年7単位時間以上を配当する。
カ 体育分野の目標
第1学年及び第2学年
・ 運動の合理的な実践を通して、運動の楽しさや喜びを味わうことができるようにするとともに、知識や技能を身に付け、運動を豊かに実践することができるようにする。
・ 運動を適切に行うことによって、体力を高め、心身の調和的発達を図る。
・ 運動における競争や協同の経験を通して、公正に取り組む、互いに協力する、自己の役割を果たすなどの意欲を育てるとともに、健康・安全に留意し、自己の最善をする態度を育てる。
第3学年
・ 運動の合理的な実践を通して、運動の楽しさや喜びを味わうとともに、知識や技能を高め、生涯にわたって運動を豊かに実践することができるようにする。
・ 運動を適切に行うことによって、事故の状況に応じて体力の向上を図る能力を育て、心身の調和的発達を図る。
・ 運動における競争や協同の経験を通して、公正に取り組む、互いに協力する、自己の責任を果たす、参画するなどの意欲を育てるとともに、健康・安全を確保し、生涯にわたって運動に親しむ態度を育てる。
キ 体育分野の内容
【球技】 別紙 関係部分抜粋を参照
「石狩協会」の先進的に取り組みを教訓にしよう
ア 石狩市は、「ソフトボール」を市技としている
イ 石狩市内中学校 7校 教育委員会 先取りとして今年度からソフトボールを導入
小学校 2校 4年生以上導入、指導者派遣を要請、軟らかいボールを配布nbsp; 1校は以前から導入
ウ 中学校まわり 正規の導入にあたってのアドバイス
用具 グローブ5〜6、3号ボール軟らかいもの、ミニソフトボール(取り敢えずティーボール)セット
● 分からないことがあったら、教育委員会・協会に連絡
ゲーム方式は成績をつけるため、ゴロをとる、下から投げる、上から投げる→試合
中学校側の実情
体育教師のメンツとソフトボールを教える人が少ない実情、怪我の心配
エ ミニソフトボール 小学生指導 60名 協会から3名
オ 指導者体制 5〜6名 必要
カ 中学校体育教師の指導(中学校側から要請を受ける)
・ バットを振り終わってからの置き方など(怪我防止)
キ 教育委員会 ソフトボール導入に伴うアンケート実施 各中学校に
教材内容、時間数、用具の必要数、指導方法
◎ いずれも協会単独での活動ではない。議会、教員委員会主導のもと導入が決まり、教育委員会、中学校側からの要請を受けての活動である。要請に応じる協会側の体制をしっかり作っておくことが必要。
H 道協会としての方策
1 中学校保健体育にソフトボールが必修化される(平成24年度)ことに対するアプローチ
● 指導要領改訂の目的を的確に把握した上で協会がアプローチできる範囲を厳格に守る必要がある。協会(協会員)が独善的に中学校の教育現場に土足で踏み入れることだけは絶対に避けること。
● 道協会の指針に基づく→地区協会→各市町村協会への伝達をする。
① 各市町村議会・教育委員会対応
ア 議会で教員委員会に改訂指導要領の保健体育の取り組みを質問する機会を作る。
・ 所属協会員に議員にお願いする。
・ 協会員に議員がいなければ、議員を紹介してもらう。
● その場合、ソフトボールだけを取り上げるのではなく、改訂指導要領保健体育に対する教育委員会の取り組みを取り上げていただき、その中でソフトボールが新規に取り入れられたことを付記すること。
イ 教育委員会に対して
文書でお願い文書を出す。
協会員および関係者で教育委員会とつながりのある方がいれば接触してお願いする。内容
・ 平成24年度改訂の中学校指導要領保健体育でベースボール型特にソフトボールが必修化されることに基づき、その取り組みの強化をお願いする。
・ 中学校側がソフトボール指導における助言・アドバイスが必要な場合は、協会にすることを申し添える。
石狩市では、
・ 小学校4校から要請された。
・ 中学校体育教師から指導方法等について要請された。
・ ソフトボール導入に関する中学校に対する準備状況の調査が必要であることを付記する。
石狩市教育委員会では、
・ 各中学校に対してアンケート調査を実施し、予算確保をしている。
アンケート内容
・ 検討内容、時間数、用具の必要性、指導方法等
※ グローブ5〜6個、3号ボールの軟らかいもの、ティーボールセット(2万円程度)→詳細は教育委員会から協会へ
② 協会として具体的方針と体制確立
ア 具体的方針
a 中学校指導要領改訂(保健体育)を直接的にはソフトボールの普及活動としては位置づけない。
b 中学校での体育の授業(ソフトボール)を通して、健康・体力作りの中で球技とりわけソフトボールの魅力と楽しさを体現することが趣旨である。
c 体育の授業で体現したソフトボールの魅力と楽しさから将来的および近未来的にソフトボールを生活に密着できることが期待される。
d 体力に自信がなく、運動が苦手な子どもたちが増えている中で、ソフトボールの授業を展開する上で重要なのは、健康・安全・安心が最も求められる。
e 協会としては、必修化されたソフトボールの授業が教育現場で他の競技に振り返られるのを避けるために教育委員会等に要請することが主たる課題である。
f 協会としては、教育委員会ならびに教育現場から支援要請があったときに対応できる体制を作っておく必要がある。
g 指導支援要請および助言が求められた場合、現在行われている競技型のソフトボールの指導ではなく、基礎・基本の動作等が中心で競技的要素はミニソフトボールを原点とする。
・ 基礎・基本とは→ボールの握り方・投げ方(スローイング)、バットの振り方・置き方、グローブの使い方、ベースへの走り方等
・ 競技的要素とは→まずは、ティを使い(下から投げることが難しいため)、打って走る。次に投手が下から投げて打つ、走る、作戦を立てる・・・に次第に移行しつつ、ゲームを楽しめるようにアドバイスすることが重要。
◎ 来年度7月を目途に、日ソ協では、軟らかいボールとそれに合わせたバットの開発を進めている。「学校体育ソフトボール基本ルール」は既に完成し、日ソ協のホームページに掲載されている。(資料に添付)漸次、これらの用具を使用しての授業ができるように助言する必要がある。
・ 教育現場のそれぞれの実態に合わせて柔軟に対応する必要がある。
・ 教育現場のそれぞれの実態に合わせて柔軟に対応する必要がある。
・ 教育現場のそれぞれの実態に合わせて柔軟に対応する必要がある。
イ 教育委員会・中学校側からの要請に応えられる体制の確立
指導者委員会の活用 最低4〜6名は必要
派遣指導者チームの結成
派遣指導者の条件(aは必ず、b・c・dはいずれかに該当する者)
a 地区協会長が人物・技術共に的確と判断され推薦・承認を受けた者。
b 日体協(準指導者を含む)の指導者資格を有し、ジュニアの指導経験があり、教育現場尊重・理解している者。
c 教員免許を有し、教育現場を経験・尊重し、長年ジュニアの指導経験がある者。
d 協会で長年ジュニアの技術指導を行い、教育現場を尊重・理解している者。
ウ 使い果たした軟らかい3号ボール、古いグローブ・バットを確保し、中学校側に提供できる準備が必要。
協会主催大会の残り、各チーム(高校・生涯種別)からの提供
エ ミニソフトボールの用具、取扱い、メーカー、価格等について熟知し、説明できるようにしておくこと。
2 協会独自に取り組む内容
① ミニソフトボール教室の開催
・ 協会独自で各小中学校に呼びかける。
・ ライオンズ・ロータリーに働きかけ、行事の中に取り入れてもらう努力をする。
(協会員の中にライオンズ・ロータリーの会員がいれば積極的に動いてもらうよう要請する。)
② 第10回全道ジュニア女子ソフトボール大会(小中学生)について
ア チーム数の拡大する。
・ 各支部2チーム以上
・ 各ブロック内での合同チームの編成
イ 試合方式の見直し
ウ 登録に関係しない参加容認
エ 参加料について
③ ジュニア競技力向上講習会の開催
ア 最低、年1回ブロック別に開催するよう最大限努力する。
イ 生徒だけでなく、小中高の指導者に対し技術指導方法等の講習会も行う。
ウ 技術・強化委員会の組織的関わりを強化する。
エ 指導者委員会も同時に係わる。
④ 日体協指導者資格取得および更新講習会について
ア 指導者資格をチーム内の指導的立場、大会出場の条件だけでなく、小中高のジュニア指導者の資質・技術を兼ね備えるようにする。
イ 取得・更新講習会においてミニソフトボール(「学校体育ソフトボール」)の実技・ルールを体得して指導できるようにする。
ウ 日体協指導者資格取得および更新講習会をブロック別に開催できるように最大限努力する。
⑤ 地区協会、市町村協会はより一層の地域での小中高チームの育成に努力すること。
ア 各小・中・高校へソフトボールチームの結成のお願い文書
イ 愛好会・同好会ができている学校へ積極的にアプローチする。
ウ 指導者派遣が必要な場合は、学校側からの承認を必ず受けること。この場合、指導者は教育現場には決して介入してはならない。技術指導のみとすることと学校側の指導者との連携を密にし、絶対に学校側の指導者をないがしろにしないよう特段留意すること。
また、大会等においては、役員・審判員・記録員を兼ねている場合は、チームに肩入れするような行動は厳に慎むこと。