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石巻市の旧北上川から鳴瀬川を結ぶ北上運河(17.5Km)は、江戸期に造られた貞山堀と松島湾を通じてつながり、阿武隈川と旧北上川を結ぶ総延長49Kmにおよぶ日本最長の運河である。
この北上運河は野蒜築港と合わせ、明治期の国家プロジェクトとして当時の内務卿大久保利通が強力に推進した。 しかし、大久保の暗殺、鉄道整備の拡大に伴う舟運の衰退によって、その存在意義を見失って行く。
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明治27年修正の20万分の1図を見てみよう。東北本線は開通しているが石巻線、仙石線はなく、運河が人馬以外の唯一の交通路であることが分かる。 津山の開削も未了であり、北上川本流が石巻湾へ流れている。 鳴瀬川河口の三角形が野蒜築港。
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