徒然日記
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(行き先) 津市羽所町700 みえ市民活動ボランティアセンター ミーティングルーム1,2
(目 的) 三重大学 生物資源学部 教授の紹介により、“川づくり会議みえ”に出席するため
(内 容)
三重大学 生物資源学部 原田 泰志 教授のご紹介をいただき、“川づくり会議みえ” 記念講演会&懇親会に出席した。
記念講演会の内容は
講 師:紀平 肇 氏 (関西大学非常勤講師・(財)淡水魚保護協会理事)
テーマ:『淀川の淡水魚・貝保護に賭ける私の人生』
カワニナの生物多様性の話と 放流による日本産タナゴの絶滅の危機に関する話が非常に興味深かった。
私は、アマゴのパーマークの違いなど、アマゴの多様性に興味を持っているが、カワニナに関しては全く無知であり、どのカワニナを見てもおなじにみえる。
専門の研究者がみると、巻貝のカワニナでも、住む場所により特徴があり、微妙に違うらしい。
私がカワニナの特徴の違いに気がつかないのとおなじく、一般の人にはアマゴはどれも同じにように見えても不思議ではないと感じた。
タナゴも、宮川のアマゴのように タイリクバラタナゴの放流による交雑がすすみ、在来型日本産タナゴが絶滅の危機にあるとのことだった。
ほほえましく報道されるメダカの放流も、実態は近縁種メダカの放流であり、交雑により在来型メダカが絶滅の危機にあるとのことだった。
自然愛好家のボランティア放流により、交雑がすすみ、日本の淡水魚の在来型が減少している。
遺伝的多様性・系統保存を無視したボランティア放流・・・・・
自然愛好家は、ボランティアという善行をしていると思っているから、なおさら深刻な問題に感じた。
宮川水系においても、自主放流として得意がっているフライフィッシャー達がいる。
また宮川漁協も、遺伝的多様性・系統保存といった生物多様性については無頓着である。
宮川にばら撒かれる稚魚・発眼卵のでもとは、すべて同じ種苗生産業者にたどりつく。
そこで養殖されているアマゴはほとんどが数世代にもわたり継代飼育されたものであり、家魚化や淘汰がすすみ、朱点が異常に濃いグロテスクなアマゴが生産されている。これらは養殖種苗として用いるには問題ないが、放流用種苗として用いるられることは在来アマゴ集団の遺伝的多様性の喪失など悪影響が懸念されるとおもう。
生態系の持続性を阻害するものは撹乱である。
撹乱には自然的な力、人為的な力があるが、
ボランティア放流ほど怖いものはないと あらためて感じた。
“放流”と“撹乱” という文字が かさなって目に浮かぶ。
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