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徒然日記
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(行き先) 大和谷
(目 的) 在来型アマゴの撮影
(内 容)
大和谷に竹株先生と行く。
台風の影響により源流部の大台ヶ原が記録的雨量となり、宮川本流もダム放水により濁流になっていた。当初、父ヶ谷に流れ込む枝沢のアマゴの撮影の予定だったが、台風の影響のため、父ヶ谷林道の随所で崩落し通行困難のため大和谷へ変更。竹株先生は１０数年ぶりの大和谷となることから、一匹でいいから大和谷の在来型アマゴの撮影用サンプルがほしいとのこと。大幅に水位が上がっており、毛ばりでは釣りにならず、餌を使うことになった。
大和谷はフライフィッシャーの間では、人気のたかい河川であるが、私は宮川水系の中でも大和谷本流は、どうもすきになれず、過去数回しか入渓経験がない。大和谷は、宮川ダム下流の支流同様、朱点のけばけばしい養殖アマゴが放流されており、在来型が追いやられてしまっているからである。
種苗用アマゴの生産業者は数年前まで、養殖プールで育ったアマゴだけを何世代も交配させつづけ、近親交配が何世代も続いた結果、遺伝的に朱点が異常に濃いグロテスクなアマゴが生産されるようになったらしい。
そして、その稚魚を、放流しているため、大和谷の在来型アマゴはほとんどいなくなり、朱点が異常に濃いグロテスクなアマゴの谷になってしまった。
宮川上流漁協で放流されるアマゴは、すべておなじ種苗生産業者のため、大和谷だけでなく、稚魚放流がおこなわれている宮川ダム下流の各河川のアマゴも金太郎飴のごとく、朱点が異常に濃い。大和谷も源流部の地池谷では、美しい在来型アマゴが生息している。
このような環境のなか、竹株先生が希望している在来型のアマゴは無理と思われたが、運良く、大和谷在来型アマゴの撮影用サンプルを手に入れることができた。
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