窓辺のささやき

若かりし頃、 男女4人が、各々の作品を持ち寄って作り上げた、詩集のタイトルです。

中学校の輪転機を顔パスで拝借。わら半紙に印刷し、ホチキスで留めただけの簡単なものでした。
当時の作品は、一切残っておりません。勿論、記憶にさえ残っておりません。でも もし、同じメンバーが集まって、再度編集したのなら、
そこに、今も昔も変わらない思いが認められるに違い有りません。

その頃、ラジオの深夜放送で流れていた、“ルーテルアワー”と言う番組がありました。
行動派の私は、早速 葉書を書いて投函、その葉書が、番組中に紹介されたのです。

詩集に興味がありましたら、お手紙下さい。差し上げます、と。

10代の子供にとって、反応は十分でした。
6名の視聴者から 詩集希望の手紙が届き ドギマギしながらも歓喜したのでした。早速、お小遣いを投資し、郵送しました。
その後暫くの間、文通を兼ね、感想やお互いの詩などを交換しておりましたが、どちらかともなく途絶えてしまいました。
今となっては、ほろ苦い想い出のひとつと言えるでしょう。

恋をすると、驚きが多くなり、感じ方も豊かになるようです。
其れは、決して若さゆえの特権ではなく、永遠に存在するものだと信じています。
大人になることって、我慢したり、心の叫びを隠すことでしょうか?些細な気付きに、胸を振るわせてはいけないのでしょうか。
恋多きことは、人生のときめきだと感じています。
でも、決して、後先考えないで、恋をしなさいと お勧めしているわけではありませんよ。

2005年8月


2008.2

うつろい  ぽえむ・たいむ

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