そっと、胸に耳を押し当てる。。
確かな温もりと、心地よいリズムが、頬を通じて伝わってくる。
柔らかな絹糸に包まれたような、いとおしい瞬間。
誰が、決めたのかしら。
命に時間があることを...
何時までも、
こうして、限りない時の流れを感じていたいのに、、、
突然、、音が途絶えた。
思わず頬を離すと、すべてが虚無に変わっている。。。
2007.1 |
それは、突然にやってきた。
荒々しく素手でつかまれ、激しく地面に叩きつけられた。
肉体を離れて、一人ぼっちになってしまった哀れな心
泥まみれになって のた打ちまわる小さき物。
見たくない。蝕まれた自分の心など…
何処に…あるの…
両眼を失った心が…探している。。。
熱い血潮に満たされた生々しい肉体を。
いつまで…さがすの…
やがて終焉が訪れるその日まで。
たとえそれが、無音で、冷たい闇の中だとしても。
きっと、癒されるのにちがいない。
2007.1
|