――――アルトリアとエミヤシロウの道は二度と交わる事は無く


――――お互いに道の果てを目指し


――――未練無く、後悔も無く


――――面影も仕草も記憶から消え様とも


――――きっと、誰よりも愛していたお互いだけは忘れずに生きていく


――――その胸に想いを留め、誇りと理想を抱いて


































 「と、思ってたんだがなぁ……」

 酷く情けない顔で呟く青年が其処に居た



 青年―――衛宮士郎が居るのは、彼の修練場でもある土蔵で
 目を覚ました彼の周りには、アルトリアとの別れの後『修理した筈』のガラクタが転がっており
 止めとばかりに、チラシが折り込まれたままの新聞が置いてあった

 ついでに言えば、新聞の日付は3年前の―――藤ねぇが大学の卒業旅行で家に来なかった1週間、その初日が記されている

 何故、こんなことになったのか
 正直に言えば多少の心当たりは在ったりする



 「衛宮くん? お願いがあるんだけど良いかしら?」

 「む、遠坂。 今度は何をやらせるつもりだ?」

 「あら、人聞きが悪い。 こうやって『お願い』してるだけでしょう?」


 あかいあくまが俺に向かって微笑んでいる
 知っている……アレは断れない頼みをする時の笑顔だ……
 遠坂は確かに俺の師匠で相棒でクラスメートな友人だが、あの笑顔を浮かべる時は『天敵』だ。 間違い無い
 前回の『お願い』とやらは弓道の大会に出場させられた……美綴との取引の結果らしいが、俺に拒否権は無かった
 その前は、買い物に散々付き合わされた挙句、下着売り場にまで連れていかれた…散々からかわれた上に

 ――どんな下着がグッと来るのか教えてもらえないかしら?――

 なんてのたまいやがった
 『恋人でもつくってそいつに聞いたら如何だ?』
 やられっぱなしも悔しいのでそう言ったら、ガンドを気絶するまで撃ち込まれた……なんでさ?

 苦い過去を思い出しているうちに、あかいあくまは目の前まで迫ってきていた
 しかも不機嫌そうだ
 暴発される前に用件を聞いたほうが良いな、コレは


 「あー…で、何をすれば良いんだ?」

 「(チッ)…話が早くて助かるわ。 一寸試してもらいたい事があるの」


 うわ、舌打ちしやがった…危険回避は間に合った様だ
 取り敢えず話を聞いてみると、俺の投影がどの程度のレベルまで上がったかを確かめる実験をするらしい


 ―――結論から言えば、実験は成功した

 資料から『解析』した情報を基に、俺は投影を成功させる事が出来た
 其処までは良かった。 ......そこまでは

 その後、俺は家に戻り夕食の仕度をして
 何時もの様に、桜や藤ねぇ、イリヤに遠坂を交えた賑やかな食事を済ませ
 日課の鍛錬を土蔵で始めた時に、やっちまった……


 遠坂の家で見た資料に、『遠坂と言う家系』が目指す『宝石剣ゼルレッチ』の資料も混じっていて
 俺はソレを投影した
 単純に、難易度の高そうなモノの投影のつもりだったんだが・・・投影には失敗した

 ―――思い描いた幻想は形を取る事無く

 ―――俺のナカでその力をふるい

 ―――其処に在った『エミヤシロウ』は

 ―――『この世界の過去に良く似た世界』に跳んでいた


































 さて、そろそろ現実を直視するべきか


 「うにゅ……」
 「にゃ〜〜…」


 年端もいかないオンナノコが俺の両腕にしがみついて眠っている現実を

 …取り敢えず腕を動かして『彼女等』を起すのはマズイと判断
 仕方ないので視線だけを巡らせて周りの状況を確認する
 右側―――子供服と小さな布切れが落ちて―――其処まで見て、俺は慌てて視線を左に移す
 左側―――…? 何か書かれた紙と、宝石?
 この状況の手掛りになるか?
 と言うかならなくても見ておくに越したことはないな
 『彼女等』を起こさない様にゆっくりと布団から抜け出すとしよう…


 どうなってるのか、何ができるのか、何をするのか…解らない事だらけでも何とかするさ
 『セイギノミカタ』志望としては『諦める』、なんて選択は御免だ!




 ま、その5分後に色々と諦める事になるとは思ってなかったんだけどな







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あとがき?

んー、ついかっとなって書いた、悪気は無かった。
とんでもない事をしてしまったと反省している。(えー

はじめましての方、はじめまして。
御久し振りの方、ちゃおー♪
成り行きと勢いとノリで書く事になったというか書いちゃいました☆(てへ ←(似合いませんか?にあいませんね、そうですね)
頑張るっぽい感じなので生暖かい眼で見守っていただけるとありがたいです。ハイ。

それでは〜