本日の食材: ナマズ
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[蒲焼]
まずは、ネットで関連記事を調査し、複数回答の中から、最も多い手法を用いることにした。
@ヌメリを取るため、塩をまぶして塩もみしたが、効果無し。
A次に、頭を落として三枚下ろしにする。(頭も付けたまま、頭から半分に割り、開きにする方法もネットで
紹介されていたが、頭は食べるところが無いだろうと思い、頭を切り外して三枚下ろしにした。)
A次に、身を半分に切る。
D切った身が縮まないよう身に数箇所串を刺し、オーブンに入れて素焼きを行う。(この時、竹串は燃えてしまうので金串にする。)
また、Aで三枚に下ろした際に取れた背骨も一緒に素焼きにする。(後でタレ作りで使用する)
E前回は、この状態から、タレを漬けて焼いたが、カリカリぎみになったため、今回は。美味しいウナギの様に、
素焼きした後、一旦、蒸すことにした。
F Eと平行して、タレを作る。まず、醤油、みりん、出汁、砂糖、生姜(チューブ)を混ぜ、煮立たせる。
G 煮立ったFに、Dで素焼きにした背骨を入れて、一緒に弱火で煮る。
上の写真は、この後、背骨を取り除いたもの。
H最後に、Eで蒸した身を、Gで作ったタレに漬け込んで、再びオーブンで焼く。
この時、少し焼き目が出た時点で、再度、タレに漬け込んで、再びオーブンで焼く。
I焼いた身を器に置き、残りのタレを上からかけて、山椒の粉をまぶして出来上がり。
本日の料理:総評 ★
外見上は、予想通りの出来映えであったが、味はまずかった。
まず、焼いた背骨をタレと一緒に煮るところは、いかにも本格的なようであるが、このために、タレにかなり
生臭い匂いがついてしまい、これを消すのに、更に生姜を入れて味を調える必要があった。結論からいうと骨は
入れない方がよかった。
また、身も素焼き、本焼き(2度)を行ったにもかかわらず、生臭い風味が鼻をついた。
また、身の風味を感じてみたが、この魚の身自体、若干クセがあると感じた。(魚の風味が分かる人と
分からない人がいるが、これは鼻の悪い人は分からないようだ。)
またまたま、近くに住む嫁の両親が来たため、話題になったが、ナマズは味噌汁が美味いとのことであった。
前回の失敗といい、今回の再チャレンジといい、蒲焼としては、かなり上達したにもかかわらず、私的には
イマイチの味であった。(イマイチというよりマズイ)
ただ、息子は鼻が悪いのか、「美味い」と言って、ごはんに乗せてタレをかけて、うな重のようにして
パクパク食っていた。(うなぎは嫌いなクセに(爆))
このようなことから、味付け含め、私の料理的には上手くいったと思う。問題は食材と思われる。
現代社会において、無理してナマズを蒲焼で食う必要は無いのかもしれない。
実際、美味いのなら、ウナギのように養殖してまでも市場に出回るはずである。
香辛料効かせてフライやムニエルにしてしまう手もあるが、これは、シイラ同様、二流以下の魚(食材)
を無理して食うために考案されたようなものなので、食材を無駄にしない先人の知恵であり、グルメが
競って集める食材ではない。
次からは、清流で釣れたナマズもリリースしよう。