長島・川内アオリ
(2004.8.27)
 会社の同僚、入江君と二人で、鹿児島県北西部の川内まで、各漁港を立ち寄りながらの小物釣りに出かけた。 事前情報は皆無であったが、タチウオ、カマス、イカ、小型回遊魚等、各漁港を適当に探りながら移動してみよう、 というものだった。
 まずは、芦北の高野釣具店に立ち寄り、二人で七千円前後の買い物と引き換えにタチウオ情報を 収集し、近場の2漁港を探ったが、時合が違ったのか、まだ、時季が早かったのか、入江君にカマスが1匹釣れただけであった。
 その後、新聞等でよくタチウオ情報が掲載されている水俣港へも立ち寄ってみたが、ここも釣れそうな 雰囲気はなく、米ノ津港でもボウズを食らった我々は、いよいよ本命のひとつである黒の瀬戸海峡にある 漁港へ移動した。  港に着いて足元の影部を見ると30cm前後の魚影が沢山見える。ムツかな、と思ってよく見ると ヒラセイゴである。よ〜し、モラッタ!と思い小型ミノーを岸壁と平行にリトリーブすると、すぐに反応 して群れで追ってきた。しかし、堤防が高いのでバイトのタイミングが丁度ピックアップと重なり、 ぎりぎりのところで反転してまう。何度かやりそこねて、魚にも見切られて しまったが、私の方が熱くなり、手を換へ品を換へ・・・。そんなことをやっている私を尻目にミズイカ (アオリイカ)釣りを始めた入江君にヒット!!

 入江君、立て続けにコロッケサイズ〜トンカツサイズを4ハイGET!(私のエギで(爆))。 私はというと、相変わらずヒラセイゴに熱くなっており、ようやく1匹バイトさせたが即バラシ・・・(涙)。
 ようやく諦めた私は、入江君同様、ミズイカ釣りを始めることにした。

 まだ小型であるが、エギが良いのか、私にもよく釣れる。ポンポン釣れて9ハイ釣ったところで潮が変わりパタッと 釣れなくなった。自分のエギに替えた入江君、めっきり釣果が上がらず、この時点で計7ハイ。 あきらかにエギの差である。(それにしても、相変わらずではあるが、二人ともメディア受けしない顔をしている・・(爆)。)
 時計を見ると、すでに午前3時過ぎ・・・。朝マズメまでに最終目的地の川内港まで移動しなければ・・・。それにしても 眠い・・・。 後で考えると、釣れないタチウオ釣りに時間を費やしたことが悔やまれた。
 途中、1時間程仮眠を取った我々は、なんとか川内港まで辿り着いた。
 テトラ際をメッキでも釣れないかと思いキャストしたところ、30〜40cm前後の魚が群れでルアーを追って きて盛んにバイトを繰り返す。反転した際、平べったく銀色に光る魚影が見えたため、良型のメッキだと思い込んだ 我々は、トップやジグ等キャストし、一通りやってみたがバイトはするものの乗らない・・。「おかしい・・」「おかしい・・」 と言いながらキャストを続けているうちに、段々、見切られて追いが悪くなってきた。諦めムードが 漂い始めた頃、やっと私にヒット!!魚はなんとヒラセイゴであった。

 ヒラセイゴと分かっていれば、もっと他のやり方でやっていたのに・・・。しかし、昨夜から悩まされた ヒラセイゴが釣れて、何となく吹っ切れた感じがした。(笑)
 ただ、その後は反応も消え、しばらくは、何をどうやって狙えばいいのか、適当にジグをキャストし続け ることになった。
 釣具店の情報によると、ネリゴ(カンパチの子)やヤズ(ブリの子)のナブラが立った時が青物の チャンスとのことだったが、逆にいうとナブラが立たなければ釣りにならないということでもあり、予想通り というか、何も起こらず穏やかな水平線を眺めながら、適当にジグをキャストすることになった。(涙)
 

 すると、ようやく入江君のロッドが曲がった。しかし、揚がってきたのは小型イトヒキアジのスレだった。
 その後は、私にカマスが1匹釣れただけで、またこう着状態が続き、諦めて帰ることにした。
 途中、子イカ(アオリ)の群れを見つけて、またエギをキャストしたところ、入江君に良型がヒット! そして私も良型ヒット!この時季にこのサイズが出れば十分。偏光グラスを付けていた入江君から 後で聞いたが、少し沖目には、このサイズが結構いたそうだ。

 イカに夢中になっていたところ、沖でナブラが発生!!小魚を追い回して水面に出た魚を見てビックリ! 魚体は1.5mちかくもある。色は茶色で背ビレは黒い。鮫やイルカのヒレではなく青物のようなヒレ。 これって一体何なんだ!!少なくとも3匹以上はいる。しばらく二人で呆気にとられていたが、 ナブラがこちらのキャスティングエリアに入ったので、私がジグをキャストしてみたところ何とヒット〜!!
 「しっ、しまった〜。掛かってしまった。絶対取れんゾ、あのサイズ・・。」ところが、手ごたえが軽い。
 ヒットしたのは小魚の方であった(爆)。堤防に振り揚げようとしたところ、ポロリと落としてしまったが、 尾びれが黄色だったので、ヤズかシイラの子だったのだろう・・。しかし、あの魚にはビックリした。もしかして GTかも・・?近くには、原発の温排水があり居付きの大型になったGTが時々釣れることでも有名なところである。
 結局、これを最後に帰ることにした。釣果としては、小型ではあるがミズイカ(アオリイカ)を二人で 20ハイ。最初からこれに絞った釣りをしていたら、かなり釣果も伸びたはずである。これからサイズアップ してくるし、ますます楽しみである。
 
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