甑ジキング&アオリ
(2004.10.23〜24)

 ダイビング仲間の中川氏が船を購入し、「ジギングを教えてほしい・・。」とのことで誘いがあった。
 当然、二つ返事で行くことになったのだが、前日に集合時間等の確認をしたところ、目指すは 鹿児島県の鷹島で、何と一泊とのこと。当初、土曜日と聞いていたので、日曜日に予定を入れていた私は、 慌てて調整して何とか参加できるようになったのはいいが、今度は、私と中川船長以外は、ダイビングする人2名、 餌釣り(アンカー打っての浮流し)する人1名の計5名というメンバ構成になっており、いわゆる”テンコ盛りツアー” となった。
 また、出発時間も熊本を朝の7時半に出て、3時間かけて牛深まで車で行き、そこから船に乗り鷹島まで行くのだという。 予報では北東の風が強く波が2Mとなっているので、4〜5時間はかかることが予想された。 なんとものんびりしたツアーで、当初、ジギングツアーと思っていた私は、どれだけジギングに時間が割けるのか心配 になってきた。

 船は49f、船室も広く、エアコン完備、しかも、電子レンジ、湯沸しポット、シャワー付きで快適である。 また、船の装備としては、魚短、レーダー、それから前後に集魚灯までセットされており完璧である。(スパンカーがあれば・・)
 これに無茶苦茶道具を詰め込んだ我々は、とりあえず甑を目指した。
 途中、結構うねりが入っていたため鷹島は諦め、何とか甑まで辿り着いた我々は、甑の西側へ入れば風裏になると踏んでいたが、 北よりの風が結構入り、島の西側も突風とうねりで時化模様となっていた。
 それでも何とかジギングを始めるが、風と潮が逆で、しかも船にスパンカーが付いて無いため、まともなジギングが できず、しばらく粘って撤収し、風裏の東側へ回ってみることにした。
 鷹島へ行けず甑止まりとなったため、規制が厳しい甑ではダイビングは不可。皆、ジギングしたり、エギングしたり、 餌釣りしたりと好き勝手に夕マズメの時間帯を過ごすことにした。
 ここで、河田氏が大物をGet!!なんと80cm、4.8kgのビッグヒラメであった。

 ありがたや〜、ありがたや〜・・。船を近くの港につけると、いきなり私が捌いて宴会が始まった!(爆)
 当然、私も飲みすぎて、ビール5本、焼酎3杯飲んだところで、島の若者男女三人が軽自動車で我々がいる堤防へ乗りつけ、 何とエギングをやり始めた。島に娯楽が少ないためか、若者がエギングである。感心しながら見ていると、立て続けに 800gサイズの良型を3杯釣って帰っていった。エギを見せてもらったところ、この時季で4.5寸から5寸前後の 大型を使用していた。
 そこで我々も酔っ払いオヤジになっていたが、エギングを始めた。が、誰にも釣れず、私以外、皆寝てしまった。(爆)
 諦めが悪い私は、釣るまで寝らんぞ!と心に決め、更に1時間粘って、やっと3杯ゲット!

 安心して床に就いた私であったが、すぐに中川氏に起こされた(感覚としては。)。外は、まだ、真っ暗である。
 中川氏によると、夕方までには熊本まで帰り着きたいとのことで、朝マズメに、昨日攻めた西側のポイントを再度、攻めて、 それから一気に牛深まで引き返し、少しジギングしてから船から下りて帰るとのこと。
 床から起きてみると、朝食の準備をしながら、数名エギングしていたため、私もやってみることにした。 そして、昨夜の若者が大型のエギを使用していたのを思い出し、私も4.5寸をキャストしたところヒット!!

 いい引きで揚がってきたのは、昨夜の若者同様800gサイズであった。ヨッシャー!!(それにしても、まだ酔っ払いオヤジである。)
 その後、朝食を済ませた我々は、早速、西側のポイントへ行ってみた。風が東へ回り、昨日とは打って変わってベタ凪である。  マスターマリンの尾池船長から聞いた話によると、ここは、ネリゴ(カンパチの子)、ヒラス(ヒラマサ)のポイントで、 こりゃ〜、爆釣か!!と期待に胸膨らますも、「今日は、餌釣りをします。」と餌釣師の中上氏。
 ガクッときたが、餌のオキアミを大量に買い込んで来られてたし、前日も夕マズメの短時間しか釣りをされてないので、 ジギングは諦めることにした。

 しばらく、じっと餌釣りを眺めていたが、あまりにもいい流れが入っている。アンカーを打ってあるため、船は流せないので、 スピニングタックルでキャストし、斜め引きを試みることにした。するとヒット!!

 揚がってきたのは、2kgオーバーのヒレナガであった。あ〜、あそこを船を流してジギングすりゃ、今だったら、 ネリゴ爆釣だろうな〜・・・。しかし我慢である。(涙)
 「マダイをペロッと5枚釣って、皆のお土産にするから待っててネ。」と中川船長も餌釣りに没頭されていたが、 結局、いい潮が流れているにもかかわらずノーヒット。「牛深へ帰る。」と船長が言うので、「2回でいいから流してくれ。」と 頼み込み、ジギングをやってみることにした。ヒレナガが釣れた時と流れが変わっていたが、この際、どうでも良い。 シャクれるだけでも幸せと思いながら始めると、すぐ私にヒット!!しかし、掛かりが浅かったのか途中でバラシ・・(涙)
 もう一度流してもらうと、またヒット!!しかし、またバラシ。その後はアタリも無く、帰ることにした。
 途中、帰り道に一箇所ポイントがあったため、ここも頼んで数回流してもらったが、二度バラシた後、やっと ゲットしたのは、本カンパチ(ネリゴ)であった。

 結局、これを最後に納竿としたが、二日目の状態が良かっただけに、私としては、じっくりジギングをやりたかった。 おそらく数人でまともな時間シャクっていたら、確実に二桁釣れていただろう。
 やっぱり”テンコ盛り”でのジギングは辛いっス。
 
Field Reportへ戻る トップに戻る