トカラ ジギング
(2004.11.13)

 今年の私はとにかく不調で、ろくな魚を釣っていない。緑川も不調で、躍起になり潟まみれで シーバスを追い求めていたところ、ふと、今年の目標はカンパチの10Kgオーバーだったことを思い出した。 そういえば、今年も遠征はことごとく中止になり、やっぱ目標達成は無理かな〜・・なんて思っていたところ、 丁度、トカラの誘いがあり、私はダボハゼのように食いついてしまった(爆)
 今回のメンバーは、三池丸こと久留米の中島氏と今年27.3Kgのヒラマサを釣った(おそらくルアーで釣れた日本記録) 荒尾の荒木氏と私の三名。 三名とは、ちょっと寂しいような気もするが、船が小さく三、四名が限界とのこと。
 早速、「フェリーとしま」に乗り込み、まずは明日の大漁を祈願し一杯やることにした。ところが、一杯が二杯、二杯 が三杯・・・やはり飲み過ぎてしまった・・・。
 今回は、平島の船をチャーター、民宿とセットである。平島到着後、民宿に荷物を置いて準備を済ませたが、 なかなか船長が出て来ない。そう、今回の「フェリーとしま」は、ドック入り前の最後の航海だそうで、村の役員をしている 船長も、何かと忙しく、なかなか釣りに出れないでいたのだ。
 それでも何とか支度を済ませ、10時過ぎに出船したのだが、結構、時化ている。約1時間かけて一級ポイント権曽根を 目指した。
 ポイントに到着し、さあ、いよいよ釣り開始。ところが、私と中島氏は二日酔いと時化による船酔いで気分が悪く、 釣りに集中できないでいると、荒木氏が早々にヒット!!水深170mで何層も重たい水の層がある中、ツルジグV550g をベイトタックルでジギングマシンのようにシャクってのヒットであった。体も大きいが、凄いパワーの持ち主でもある。
 ところが、ある程度、巻き上げたときにタカ切れを起こしてしまいブレイク。ラインのどこかに傷でも入っていたの だろうか、残念であった。それから、泳がせ釣りの餌であるムロアジ釣りが始まり、私は、今がチャンスとばかり、 吐いて、昼寝をすることにした。1時間ほどムロアジ釣りをしていただろうか。その間、寝ていた私は少し楽になり、釣り再開。 しばらくして、荒木氏に、またヒット!!ジグはツルジグV270g。今度は、慎重なファイトで揚がってきたのは4.7kgのヒレナガカンパチ であった。

 羨ましい・・。私も釣りたい・・。しかし、ロングジグ270〜300gを必死にベイトタックルでシャクルもアタリすらない。というより、体力が 無い私のシャクリでは、この水深では、おそらくジグがアクションしていないものと思われる。
 そんなことを考えていると、となりでツルジグV270gをベイトでマシンのようにシャクっていた荒木氏にまたヒット!! 「今度も同じサイズですね〜」と荒木氏、ニコニコ顔で巻き上げている。
 「何で、俺には釣れんとや〜」とムキになってシャクっていると連鎖食いで私もヒット!!
 中島氏が駆け寄り、「写真撮ってあげましょう。」と言ってカメラを構えたが、引きが弱い・・・。 船長から「竿ん、曲がっとらんぞ。」と笑われてしまった。(涙)  

 結局、揚がってきたのはコレ。荒木氏のは4.1kgながら、私のは1.7kg。
 それにしても私、ここまで来てネリゴかい・・(涙)

 その後は、皆アタリが無く、日も傾きかけてきたので、平島周りのポイントまで移動。 ポイントに着いた時は、完全な夕マズメになっていた。
 ここで船長が、「明日は忙しかけん、明日は釣りは出来んぞ。」と、これが最後であることを口にした。  まっ、マジかよ〜、と思ったが、仕方がないので、ラストチャンスに賭けることになった。 ここで、荒木氏も中島氏同様、ムロアジの泳がせ釣りに転向。タックルはジギングタックルのままで、リーダーの 先に三叉サルカンにオモリ200号とハリス60号をつけてスタンディングスタイルでアタリを待っている。
 しばらくすると、さお先がブルブルと動き出し、ムロアジが逃げていることが分かった。直後にロッドを 絞り込む大きなアタリがあり、荒木氏、少し送り込み大きくアワセを入れてファイトが始まった。
 クックックッと時折、首を振る引きで、どうやら本命のようだ。それにしても荒木氏、 落ち着いたロッド捌きで、ロットを曲げたまま、上手にポンピングを行っている。これまでも数々の大物を釣り上げている だけあり、大したものである。

 そして、揚がってきたのが、このヒレナガカンパチである。(絞めてクーラーに入れて翌日の検量で11.4kgあった。)
 う、うらやまぴーっ!

 「磯崎さん、時間も無かし、泳がせばせんですか?」と荒木氏、私の仕掛けを作ってくれて、 ムロアジまで付けてくれた。
 よ〜し、俺も大物釣るぞ〜っ!と気合が入ったが、餌が底についてすぐ、船長の「もう終わり。」とストップ フィッシングを告げる声が響いた・・。
 終わった・・・(涙)
 がっかりした私と中島氏であったが、民宿へ帰るとご馳走が待っていた。こんな刺身盛り合わせに、メダイの鍋、等々・・。  あれだけ二日酔いしたにも関わらず、また飲み出した私と中島氏であった・・・(爆)

 翌朝、東の浜へシーバスタックル持ってミノー、ポッパー、エギまで試したがヒットもなく、今回の釣りは全て終了となった。

 そして、帰りのフェリーとしまが迎えに来たため乗り込むと、島の子供達が、同じ便に乗り合わせた楽団のために、太鼓や踊りを 披露して見送ってくれた。我々も珍しいものを見せてもらってラッキーだった。

 それにしても、この島の子供達は仲が良く、小学生8名に中学生4名の子供達はいつも一緒に遊んでいた。また、我々に対しても 皆、気持ちよく挨拶をしてくれる。まだ、日本にもこんな場所があったのか、と関心させられた。

 話は戻って、また、今回の釣りも貧果に終わった。しかし、収穫はあった。最近、スピニングタックルがやけに流行っているが、 ディープでもベイトで十分通用することを教えてもらい、ロングジグが全盛の中、ツルジグが活躍する等、ベイト派でツルジグ派 の私としては、この道で間違い無いのだ、と確信を持てたことは幸せあった。
 ただし、腕の筋肉を鍛え直す必要があり、前途多難ではあるが・・・。(爆)
 
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