7月末から8月末にかけて仕事が忙しくなり、夏季休暇も取れない状態であった。9月に入り、やっと
落ち着いたところで釣りの計画をたてた。まずは、毎年、恒例の「甑沖シイラ&アカイカ(ケンサキ)」の
一泊二日ツアーを企画したがメンバーが足りず断念。代わりに「湯ノ児沖タチウオのジギング」、
「深海沖マダイのテンヤ」の日帰りを候補にあげたところ、入江君の希望で天草は「深海沖マダイのテンヤ」に
決定した。
今回は全てうちの会社のメンバーで、入江君とその師匠である久留米のS氏、それに今回、初顔合わせ
である私と同じ職場のJ氏と私の4名。5時の出港に合わせ2時に宇土の釣具店で待ち合わせをし、車二台で出動。
30分前に深海に着いたので、まずは運試しにエギングしてみたところ、私以外の3名ともハナイカGET。私だけ
釣れない・・何か不吉な予感が・・。
それから予定通り出港し、いざマダイ釣り開始。船頭の仕掛けはテンヤの上に枝針をつけている。テンヤの重さを尋ねる
と40〜50号と言う。私のテンヤの重さは30号がMAX。入江、S氏は35号。しかもロッドは私だけジギングロッド
である。当然というか底取りやアタリがうまくつかめず苦戦を強いられる一日となった・・・。
そんな中、ベテランのJ氏がファーストヒット!!
J氏は釣り暦も長いがタックルにもかなり詳しく、道中も色々と教えていただき、大変勉強になった。とにかくルアー、
餌釣り問わず昔からの商品、メーカー事情等、詳しい事、詳しい事・・・。日頃から、ざ〜っとしている私等とは大違いで
タックル等の準備も万全であった。当日も、魚のサイズや船頭の仕掛けを見てテンヤより上の枝針に多くヒットしているとみるや、すかさず
テンヤを止め、胴つき仕掛けにチェンジし釣果を上げていた。
これを見ていた入江君も胴つき仕掛けにチェンジし釣果を上げていた。しかし、大型と思いきや、その殆どが
外道のイラであった。キロオーバーがヒットして慎重にやりとりして揚がってきたのもイラで、この時は船中、
大笑いであった。しかし、大型のカワハギも2匹ゲットする等、外道とはいえしっかり仕事はしていたようだ。
前半、ジギングロッドでアタリが取れず苦戦していた私は、後半、手釣りに代え、何とか追い上げにかかるが
時すでに遅し・・・。入江君に1匹及ばず9匹でビリ・・・(涙)
S氏はひとしきり釣った後、「もう飽きた」と言い、テンヤに拘っていたが終了間際にテンヤで
しっかりヒットさせていた。
で、最終的な釣果であるが、手の平大のサイズがアベレージで、これにキロ〜700gサイズがポツポツ
ときて、4名+船頭で80匹近く釣れた。同数のガラカブ(カサゴ)も釣れ、数的には大漁であった。
(と言っても大半は船頭が釣ったのだが・・)今は、連日、こんな釣果だそうだ。
資源保護の観点から乱獲を気にする人もいるかもしれないが、その通りで、すでにこの海域の魚は
一旦釣られてしまっており、今居る魚の殆どは稚魚の放流によるものであるとか。遊漁のため、毎年、
かなりの量を放流しており、手の平大サイズはおそらく2年物で、その年釣られずに生き延びたのがキロ〜700g
に成長し、これが翌年ポツポツ釣られているようである。このように考えると、一種の管理釣り場のようで
味気ないが、これだけ釣り人口が増えると仕方ないことかもしれない。皆、腹一杯釣りたいので、腹一杯
釣らせるように、腹一杯放流しているのであろう。要するに、自分達が釣る分を放流しているということなの
だろう。私は、これはこれでいいのではと思う。
ところで、昼過ぎに船揚がりとなった我々は、深海〜浅海〜牛深とミズイカ(アオリ)を求めて釣り
歩いたが、私以外の3人はキロ弱までのサイズを結構釣っていた。(入江君、計3Kgとか)私は何故かハナイカ1杯のみ・・。
人が叩いた後ばかりキャストしていたのも原因だが、なによりハナイカ相手でイマイチ集中力がなかった
というのが言い訳か・・・。タコ釣りしてみたりメッキ釣りしてみたりもしたが、どれもバラシばかり
で最悪の一日であった。
ちなみに、手の平大のマダイは塩焼きが一番美味い。