天草五目
(2011.12.30)
 正月用の魚を調達するのが目的で、陣内氏の船に乗せてもらうことにした。
 当初30〜31日の午前中にかけてのロングランを計画していたが、前日に陣内氏に 連絡を入れたところ、「27日から漁を続けているが、連日、大漁なので30日だけで十分釣れる。」とのことで、 急遽、日帰り日程へ変更となった。
 前日も一人でマダイ20kgにシマアジ13kg、その他ヒラス(ヒラマサ)、クロ(メジナ)等々の水揚げだったそうで、あまりの 釣れっぷりで午前、午後の2回に分けて市場へ揚げたとのこと。
 期待に胸膨らませての乗船であったが、期待して乗ると裏目に出るのが常で、一抹の不安も抱えていた・・・。
 当日は、予定していた潜り屋君がドタキャンし、私独りとなった為、陣内氏も漁をすることになった。
 夜明け前に港へ着いた私に、「波がやや高いが、前日、シマアジが入れ食いした沖のポイントへ行ってみる。また、同じ ポイントでヒラスも結構釣れる。」と告げられ、いざ、出港!!
 私は顔がにやけっぱなしで、ドタキャンした潜り屋君の悔しがる顔が眼に浮かんでいた・・・(笑)
 ところが、沖に着くと、前日の陣内氏の情報で先回りした同業者の仲間が二隻居るものの、アンカーリングのため、 波で結構、ガブッている・・。
 とりあえず、アンカー打って、我々も釣りを始めるが、船が揺れて立つのもままならない状態で、おまけに潮が動かず、 浮が流れない・・・。
 それでも、直ぐにアタリがあった。
  
 しかし、揚がってきたのはシマアジでは無くイサキであった。
 ただ、型は良いし、このまま続けていれば、そのうち潮も動き出してシマアジも釣れる筈・・と考えていたが、なかなか潮が動き出さない ため、陣内氏が内海へ引き返す決断をし、このポイントを捨てることにした。あ〜、シマアジが・・、あ〜、ヒラスが・・(涙)
 で、内海側へ引き返した我々は、前日、マダイが入れ食いしたというポイントで釣り始めるも、こっちは潮が速過ぎとかで、 なかなかアタリが無い・・・。
 隣接するクロ(メジナ)のポイントを流せば、クロなら確実に大漁だが、クロは市場価値も低く、正月用の魚に適さないとかで、 マダイ釣りを続けることになった。そのうち釣れるという前提で・・。
 ところが、結局、このポイントで夕方まで粘ったものの、私は500g前後のマダイ1尾と良型イサキ5尾にキロクラスのクロが1尾、あとは 外道の根魚等を少々といった釣果。
  
 釣果が上がらない私は、このまま夜通しで翌日まで釣っても良かったのだが、陣内氏が27日から連日の漁で疲れており、 当日中に帰りたいとのことで、夕方まで釣って納竿とした。
 あまりに釣れなかったため、前日までに陣内氏が釣って市場価値の関係で市場へ出さなかったヘダイ等の魚をお土産にたっぷり頂き帰還した。
 クーラーが傾いていたせいか、魚が奥に重なっていて少なく見えるが、奥にはイサキ、クロ、イシダイ、根魚等結構入っている。
 これらの魚の大半は、天草の親戚、実家へお歳暮代わりに配って帰った。
  
 あと、正月まで生かしておくため、専用のバッカンにブクブクを2つセットした中に、マダイ、クロ、イサキを1尾ずつ 入れて帰った。
  
 自宅に帰った私は、夜から明け方にかけて気温が下がり、水温も下がることから、ペットボトルにお湯を入れたものを 6時間おきにバッカンへ入れ替えて水温が下がるのを抑えて、何とか30日から元旦の朝まで魚を生かすことに成功したが、 残念ながらマダイだけは夕方までに逝ってしまった。

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