近所に住む釣友、川浪氏が最近ヤマメに凝っており、私も誘われ、久しぶりのヤマメ釣行となった。
場所は九州山脈の奥深く、これでもか、これでもかと山奥へ。それから、これでもか、これでもかと
険しい沢を下る。枯葉が堆積してできた土は湿気を多く含み崩れやすく、一歩間違うと谷底へ転落である。
ヤマメ釣りでは当たり前とはいうものの、続けていくうちに、いつかは命を落とすなー、
等と考えていると、やっと谷底へたどりついた。
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下りてみると、この景色である。ビューティフル!こんな美しいところがあったのかと息をのむ。
と同時に釣り人の性でムラムラと釣り意欲が湧いてくる。いつの間にか、さっきまでの辛さを忘れて
いる。
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一昨日の雨の影響で水量も増し、簡単にヒットしてくる。管理釣り場より楽勝か..。
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ご存知のとおり、この釣りは最初の一投目が勝負で、これでヒットを逃すとまず釣れない。せいぜい3投くらいで
勝負はきまる。釣れなければ、また川を上り次のポイントへ移動する。なので正確なキャストが大事になってくる。
非常にヒラスズキ釣りと似ている。違うとすれば、風が無いことと、上から覆いかぶさる木の枝がある
ことか。
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ヤマメとくれば、ハイ!お決まりのトラウトポーズ!でも、ちょっと魚が小さかったですねー。
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最近、凝ってるだけあって、川浪氏もいつになく魚を釣っている...。好きこそものの上手なれ
..、おっと、失礼。
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朝6時過ぎに沢へ入り、午後2時半まで川を上り続けた。途中、何度も怖い崖を登り、
足はパンパンになりながらも登り続けた。上流に上るにつれて水量は少なくなり岩は大きくなる。
ヤマメも放流ものから原種へと変わる。はっきり言って釣りと登山のフィフティー・フィフティー
のスポーツである。釣果の方は、23〜20cm弱のキープサイズを一人二桁はゲット。
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サイズ的には、期待した30cmクラスが釣れなかったので残念だったが、小さいのもいれると
結構釣れたので楽しめた。終わった時は、もういい、と思ったものだが、時間とともに、また行きたく
なるのはなぜだろう...。