屋久島ジギング
(2017.3.23-24)


★今回の釣行記は、「Field Report」と「Family Fishing」を併用しております。

 息子の高校受験も終わり、無事に県内一の歴史を誇る伝統校へ合格することが出来た。
 受験勉強中、本人的には、かなりストレスもあったようで、受験が終わったらトカラ列島へ釣りに連れて行く 約束をしていたのだが、二人だけで行くのも寂しい為、潜り屋君を誘ったところ、 屋久島には本人が経営するダイビングショップの支店と宿泊施設もあるので、屋久島へ行かないか?と言われ、屋久島もトカラも 余り変わりはないだろう・・と思い、行先きをトカラから屋久島へ変更して釣行することにした。
 潜り屋君とこも、今年、高校を卒業した息子を連れ行く事になり、4名での釣行となったが、潜り屋君がフェリーは 時間がかかるので高速艇で行きたいと言うので、高速艇にしたが、荷物が限られるため、今回は、ジギング、泳がせと 堤防からの春イカ狙いのエギングを予定しており、当初の半分近くにタックルを絞り込むことになった。
 確かに高速艇は移動が速い上に快適で、早々に屋久島へ到着後、ダイビングショップ兼宿泊所で準備をして 遊漁船へ乗り込んだ。
 ここで衝撃的な話を船長から聞くことに・・。  何と、カンパチは今の時期、トカラまで行かないと釣れない。また、例年、この時期、鯛ラバで大型マダイの乗っ込み シーズンなのだが、今年はさっぱり釣れない・・。それから泳がせ釣りの餌となるムロアジも全く釣れないので、 餌は沖で釣れているゴマサバになるが、これが大きくて、中々、餌サイズとなる40cm以下が釣れない・・等。

  

 更に、海は北東の風が強く、2.5mの波と時化ており、近場のポイントを数か所叩いたものの、魚探にも全く反応すら無く、 無線で他の船から情報が入り、沖のポイントへは行けないとのことで、風裏となる永田灯台横のポイントへ移動することになった。
 早々に潜り屋君とこの息子が船酔いでダウン・・。

  

 ところが、永田灯台横のポイントも全く反応が無く、延々、ジギングや、私は泳がせをしているものの、アタリすら無い・・。
 と、ここで、また、船長から衝撃的な話を聞くことに・・。
 何でも、ここ数回、ジギング客がこのポイントでカンパチ狙いでやったものの、全員、連続ボウズだったとか・・。

  

 すると、突然、魚探に凄い小魚の群れが団子状になって現れ、明らかに大型魚に追われている反応である。  と、直後にジギングしていた潜り屋君のロッドが大きく曲がった!!

  

 潜り屋君のタックルは、ロッド:Daiwa Catarina J511MHB、リール:Simano OCEA JIGGER2000NR-PG ライン:PE4号、リーダー:フロロ15号(確か?)で、 いい具合に曲がっており、ファイトも比較的、余裕で上がってきたのは、7kgサイズのヒレナガカンパチであった。

  

 この後、少しやったものの、あの反応に出くわす事も無く、釣行初日(半日)の納竿となった。


 陸に揚った我々は、船長から貰ったゴマサバをショップ近くの人気居酒屋へ持ち込んで食べたが、これがとても旨〜い!!

  

  また、ここの海鮮丼は刺身が丼ぶりの中で二層で入っており、ご飯も酢飯でGood!料金も数百円とリーズナブル。

  

 そして、運命の二日目。今日は一日中、ジギングが出来るが、昨日からの北東風が更に強くなっており、沖に出られるか微妙である。
 昨日、船酔いでダウンした潜り屋君とこの息子は、この日はキャンセル。
 船長によると、沖のポイントへ行けば3〜4kgサイズのカンパチは入れ食い間違い無しと言って、何とか沖に出ようとするが、 昨日より波が高く、時折、大波が船中へ飛び込んで来る始末で、オイオイ大丈夫かい・・?と言いたくなる程で、何とか沖に到着したものの、 激しく船が揺れて、立っているのも大変な状態である・・。
 息子が海に落ちるのでは・・と心配しながら釣りを始めたものの、沖のポイントも反応が無く、それでも、船長、次々とポイントを移動していく・・。
 ちなみに、潜り屋君と息子はジギングで、私は、船長に確認しながら、大物が来るポイントは餌釣り(サバの泳がせ)をしていたが、 餌を付ける際、這いつくばって、転がって大変な騒ぎであった・・。
 そんな中、潜り屋君がジギングで3.5〜4kg前後のカンパチ2尾をキャッチしていたが、余りの時化の為、船内の移動も出来ずに、 写真を撮るどころか網ですくう事も出来ない状態で、潜り屋君、2尾ともリーダー掴んで振り上げていた。
 私もジギングをしたところ、やっとヒット!!ところが、ジグの上でスパッと切られてしまい、おそらく魚はワフー(カマスサワラ)と思われる。
 そうこうしていると、普段、船酔いしない息子も、遂に船酔いでダウン・・。
 それでも、船長は沖のポイントを移動し、何処かのポイントが当たれば、あのサイズのカンパチは入れ食いになる。と、前向きだが、 息子がダウンしてしまっては、息子に初の青物を釣らせるという、今回のミッションを遂行することは出来ず、船長にお願いして、 風裏となる昨日の永田灯台ポイントまで移動してもらうことにした。
 ところが、ここでも全く反応が無く、オマケに風が北北東に向きを変え、このポイントも時化出して来た。
 残り時間を考えると、このままでは屋久島まで来て二人共ボウズで帰ることになるのではと思い、青物は諦め、岸沿いの浅瀬に移動してもらい、 日頃、天草でやっているワームでの根魚狙いやティップランエギングを試みるも、急激なドン深となっており、岸から20〜30mの位置まで船を寄せて もらっても底がとれない状態で、これまたお手上げ状態。
 そんな中、やっと私にヒット!!

  

 ところが上がって来たのはバラハタであった。
 この魚、シガテラ毒がある地域があるとか図鑑に載っている魚であるが、船長によると、とても美味い魚で屋久島では普通に食べていると言うので、 土産も無いことだし、試しに持ち帰って食ってみることにした。
 その後、息子にも根魚がヒットし、ドラグを出す良型だったが、惜しくもフックオフ・・。  ここでタイムアップ、納竿としたが、永田灯台から港までの移動も大時化の為、大変であった。
 これで屋久島釣行が終了した訳で、私と息子共にカンパチはボウズで、息子に至っては丸ボウズとなってしまった。
 私的には、息子の慰労釣行のつもりであったが、まさかの結果に呆然となった・・。
 (本来、陸ッパリでは、今が旬の大型アオリイカのエギングも予定していたが、雨風が強く断念。)

 ところで、港に帰って、船長が餌用のゴマサバをイケスから揚げて、自分ちの夕飯用に捌いて、頭、内臓を捨て、「亀が来るよ〜」 と言った途端、直ぐに亀が泳いで来て食べていた・・。まるで、飼っているかのようであった・・。(笑)

  

 ダイビングショップ兼宿へ帰ると、今夜は、バーべキューで、肉等の他に、前日潜り屋君が釣ったヒレナガカンパチ も振る舞われ、鹿児島の高校へ通っていた潜り屋君の息子の同級生で、屋久島出身者が数名いて、 この子達も呼んで賑やかなパーティーとなった。
  

 意外にもヒレナガカンパチの刺身は、脂も乗ってとても美味しい刺身であった。

  

 贅沢にも、ヒレナガカンパチの切り身にして塩コショウをして焼いても食べたが、これもなかなかの味であった。

  

 それから、島で採れたカメノテも出てきたが、食べだすと癖になり、良い酒の肴となる。
(因みに、これをフェイスブックにアップしたところ、本物の亀の手と思った人もいたので解説するが、カメノテは 岩等に付着する貝みたいな生物である。(笑))

  

 今回、潜り屋君が二日目に釣ったカンパチ2尾とも、我々にくれたので、我が家のお土産は、 バラハタとこのカンパチ2尾となった。カンパチは3kg前後か。

  

 カンパチは、とりあえず刺身にしてみたが、前日に食べた7kgのヒレナガカンパチのような脂も無く、 期待した程では無かったが、そこはカンパチ、癖も無く、美味しく頂いた。

  

 驚いたのはバラハタで、煮つけにしてみたのたが、実は全く期待していなかったのだが、これが アカハタ等より身が肉厚で、とても美味であった。
 次から南方で釣れたら持ち帰ろう・・。

  

 しばらく寝かせたカンパチの身を握り寿司にしたが、身の味が熟成され、しっとりして握りにマッチしてGood!!

  

 先日、屋久島でも食べたカメノテだったが、船長から貰ったカメノテはかなり大きく、宇治群島あたりで獲ってきたのだとか・・

  

 今回の屋久島釣行。釣りこそ予期せぬ結果であったが、それ以外はとても快適で、息子も大変満足しており、「また行きたい!!」 と言って、夏休みにリベンジ釣行を検討するよう、要望されているのだが・・。(笑)


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