とにかくこの時期になると忙しい。美味しい魚(魚種)が沢山釣れるからである。あちこちから爆釣情報が飛び込んで
来るため、のんびりマルスズキ等釣ってられないのだ。川へ行けばBIGシーバスが釣れる時期でもあるのだが、他が気になって
それどころではない。私の頭の中は、ミズイカ(アオリイカ)、甲イカ、ヒラス(ヒラマサ)、ブリ、カンパチ、ヒラスズキ..
の爆釣...まるで水族館状態..
その中の一つに堤防からのムツ釣りがある。とても美味い魚だ。
実は、数日前、尾池師匠が天草のとある堤防へムツ釣りに行き、短時間で40匹GETしたとのことで、この日も仕事の
関係で天草へ行くので帰りに釣って帰るとのこと。このチャンスに合わせ、私も昼から有休をとり一路天草を目指した。
ただムツを釣るだけなら一人で行けばよいのだが、何故、尾池師匠に合わせるのか..それは、爆釣のテクニックを
学ぶためだ(*^o^*)。
一般的なアングラーなら、潮が良くて、せいぜい10〜20匹前後釣れたら良い方だろう。
短時間(2時間前後とか)で40匹釣る師匠はやはり凄いのである。
はっきり言って、この類の釣りをさせたら師匠の右に出る者はいない。私の長い釣り暦の中で見たことがない。研究と
実践を重ねてのノウハウが蓄積されているのだ。雑誌やTV等メディアでは、人真似ばかりで皆同じことを偉そうにやってるが、
師匠の釣りは、かなり独創性が強い。何より釣る。ほんと釣る。なので、師匠が爆釣と言っても、他のアングラーもそうか
というと必ずしもそうではない。先日も師匠は40匹釣ったものの、後から来たアングラー2名は2、3匹しか釣れなかった
模様。
ちなみに、これがムツである。
成長すると200m〜700mの深海に生息するようになるという。この魚、若魚のうち(特に秋から春先の冬場中心)は沿岸部の
潮通しの良い岩礁地帯や堤防等に群れでみられる。大きさは、20cm〜30cm位でアベ25cmといったところか。体のわりに目が大きいので
写真で見るとネンブツダイ位に見えるが、実際は大きい。食味の方は、白身でクセも無く、フライやてんぷらで頂くとGOOD!
干物にしてもGOOD!
前置はこれくらいで、日も暮れ始め、いよいよムツ釣り開始である。師匠によると先日はバシャバシャと一面ムツのライズ
があり、堤防内にも入り込んでいたそうだが、この日はさっぱり。そして釣りの方も渋い...。それでも、師匠はポツポツ
と釣り、3時間経過した時点で師匠15匹前後、私はまだ0。見よう見まねでやってみたが、この渋い状態では、私のような
一般的なアングラーではお手上げである。師匠がいなけりゃ、魚がいないと思い帰ってるところだ。
ここで、師匠に頭を下げ、色々と教わることにした。
まず、使用しているワームから違う。このクラスの代表的なワームのエコギア・グラスミノーS(グロー)かと思っていたら違う。
よく似ているのだが、他のメーカー物で、師匠いわく、ムツにはこれが一番だとか。また、リトリーブスピードや
泳層等のケースバイケースの使い方等を教えてもらった。また、反則技までも...しかし、この反則技にもいろんな
テクニックが必要だった...(笑)
教わった通りにやると、釣れる、釣れる...(笑)。
時折、タチウオが入ってきてベイトのキビナゴを追いまわす。私が2度バラシた後、師匠にヒット!
そこで私もタチ狙いでシコ・ヴィブラに替えキャストするとヒット!
しばらくして干潮の潮止まりになった。この時点で、師匠がムツ40匹前後にタチ1匹。
私はムツ10匹前後にタチ1匹。ここで、子供さんの具合が悪いとのことで師匠は帰宅。時計を見ると
12時をまわっている。私は残り、しばらく粘ったがタチウオを1匹追加したのみ..。私も帰ろうと思い、
車に荷物を積んでいたところ、最初に釣ってた隣の堤防が気になり荷物を減らして、再度挑戦。すると、
ポツポツとムツが釣れだした。
ところが、後から来た二人組に場所を横取りされてしまって、あえなく退散..。再度、車に荷物を積んで
帰り支度をしていると、潮が変わったことを思い出し、今度は、さっきまでタチウオを釣ってた堤防が気になり行ってみ
ることにした。それにしても、この執念深さには我ながら恐れ入る(笑)。
ところが、釣りは最後の最後まで諦めないもの。潮が変わったその堤防は状態も良く、あちこちでバシャバシャ
とライズが...(^〇^)
私は、さっき師匠から教わったテクニックを余すことなく発揮?し、釣れるは、釣れるは、...大爆釣!!
結局、朝まで釣れ続きクーラー満杯に..。ワッハッハ。
明け方、隣の堤防を見てきたアングラーが教えてくれたが、私からポイント奪った二人組みは何も釣れてなかった模様
。ザマーミヤガレ!(^〇^)
自宅で数えてみたら、なんとムツ88匹にタチウオ2匹の計90匹也!
(おそらく、私が一人で釣った数では過去最高記録)
このムツって魚、美味いんだな〜。これ食いたさで徹夜で頑張ったのだ。えっ、こんなに釣ってどうするのかって?
ご心配無く。フライの衣を付けた状態(揚げる前の状態)で冷凍すれば、そん色なく日持ちするんです。私は
釣りをして家計を助けているんです。ハイ!