先日、天草でも88.5cmが釣れる等、今年の天草は単発ではあるが大型がヒットしている様子で、
条件が揃う日を待ち望んでいた。そんな折いい具合に北西風が吹き、丁度、私の休みと重なったため、
時化でジギングが中止になった尾池師匠(船長)と共に天草西海岸へ出かけた。
実は今回の私には秘策があった。それは、ルアーがフッキングすると、ボディが外れ前後のフックが
クリンチフッキングし、バラシが激減するという必殺ルアー「ボーグ・ファルコン-128F/IRON」を
持参していたのである。
ところが、夜が明け始めた1投目、横風の強さを読み違えて根掛かり...。がっちり掛かったフック
は外れない...。いきなりクリンチフッキングの強さ?を見せつけられるはめになった(笑)。色々やったが
外れないので、仕方がなくラインを引っ張り切ろうとしたところ、岩に付着していたカキ殻ごともげ、
運よくルアーを回収することができた。
気を取り直して2投目、今度は沖の根の手前に出来るサラシに落ちた。よ〜し、いいところだ。ラインのフケ
を巻き取りリトリーブ開始。すると、立ち上がりの泳ぎ出し直後、ゴゴンとヒット!!
直後に重量感のある引きが伝わってきた。デカイ!近くにいた尾池師匠を呼び万全のランディング体制を
整える。遠目でエラ洗いをした時は75cm程度に見えたが体高がある。
沖の根と高波をかわし何とか手前まで寄せてきたが、ここからがヒラスズキバラシゾーンである。
これまで何度大型をヒットさせてバラシたことか..。でも今回はクリンチフッキングのボーグ・ファルコン
である。すでにボディーは外れてリーダーにぶら下がっている。完璧なクリンチフッキングだ。
サポート役も尾池師匠で、これまでにない余裕が生まれていた。
ところが、足場が高く、うまく手前のタイドプールまで運べない。尾池師匠の「ぶり揚げろ!」の
指示で反転するスプールを手で固定し、持ち上げようとしたが、重くて持ち上げれない、というより
ラインが切れそうで魚が浮いたところで、つい固定したスプールを緩めてしまう....。
そうこうしていると大波が来た。今だ!寄せ波と共に魚を手前のタイドプールとの間にある岩を
乗り越えさせた。後は師匠が駆け寄りハンドランディング。
やった〜!!やった〜!!
魚は何と86cm。重さは7kg弱といったところか。
私自身ヒラスズキ80cmオーバー6本目にして、やっと念願の85cmUPで、
師匠らの記録には、まだ及ばないものの満足のいくサイズであった。
それにしてもボーグ・ファルコンのクリンチフッキングは凄い!手前のヒラスズキバラシゾーン
でのやり取りや2,3度行った「ぶり揚げ」行為も物ともせず、太軸に付替えたとはいえフックの伸び
もなく完璧だった。
写真を撮ってもらった後、ヒラスズキを一先ずタイドプールに入れると、ゆったり泳ぐその姿を眺めながら、満足感に
浸っていた。
すると、「ヒット〜!!」と師匠の声。いつの間に釣り始めたのか、振り返るとロッドが弧を描いている。
私は慌てて岩を幾つか越え駆け寄ると、すでに一人でハンドランディングしていた。これも80upのナイスサイズ。
その後、私は、黒金カラーから同じファルコンのグリーンにルアーを付け替えキャストすると、また、1投目の泳ぎ出しで水面に魚が
出た。でもこれは惜しくもフッキングせず、後ろにいた師匠に魚が出たことを告げ、ルアーを回収していると
手前でヒット〜!油断していたため、いきなり潜られ根に回られてしまった。
その後、しばらくは魚が掛かっていたが、魚だけ外れて今度は岩にクリンチフッキング!これには
どうしようもなくラインを切った。奇跡的に、外れたボディだけは、寄せ波で回収することができたが..。
師匠、見つけてくれてありがとう。その後、師匠は、私がラインシステム作っている間に2本追加。
準備ができた私も参加した
ころには、流石にポイントもスレぎみで、潮位も上げ潮のため高くなってきており、一旦、磯を揚がり
、飯を食ったり、仲間にメールしたりして時間をつぶすことにした。
実は、同クラブの漁師かついち君が本人所有のボートからヒラスズキを釣らせてくれるというので、
昼過ぎに仕事が終わるかついち君を待っていたのである。
そして今度はボートからのヒラスズキであるが、時化のため船が揺れ、かなり釣り辛い。大波を待つ
時間など無いためヒット率も下がる。ポイントを多く叩けるメリットはあるが、瀬周りの浅いサラシ場へは
なかなか近寄れず難しい。
結局、師匠が1本と私がウルトラミニチュアサイズ(おそらくこれも自己記録(爆))をゲット
したのみで納竿とした。
いや〜、それにしてもヒラスズキ釣りは実に楽しい。気象条件と本人の休みが合わなければ成立しない
釣りではあるが、条件さえ揃えば魚は簡単にヒットしてくる。その魚をゲットできるかは、本人の
力量と運が大きく作用してくるのだが...。
これから産卵前後の荒食いの時期にはいり、小型も増えるが、一年で最も釣り易い時期を迎える。
今年はもう満足?したので、次の遠征に向けての準備に入ろうかな..(笑)