悪天候等でなかなか実現できなかった甑沖での夜焚きが、今回、やっと実現した。
夜焚きとは、船を沖に停泊させ、明るい照明を点けて、集まるイカやイサキ等を釣る漁法で、牛深沖や甑沖では
例年、夏場を中心に人気がある釣りだ。今年は、走りの６月頃から一気にピークを迎え、イカは胴長50cmクラスの
良型交じりで釣る人で100杯前後と新聞等には出ていたが、最近は数もグンと減り、型も落ちている
様子。それでも一人２０〜３０杯は釣れているとのことで期待が高まる。
イカの種類は地元でアカイカと呼ばれるケンサキイカ。身は柔らかく甘い。
イカのランキングでも上位にランクされる種類である。
今回のメンバは、私のダイビング仲間の潜り屋君と山下氏に、珍念とキャプテン尾池氏の計５名。
午後３時過ぎに登立の港を出港して一路、中甑沖を目指す。途中、タコ壺ブイや流木等でシイラ
と遊ぶも、時期的な関係か大型は姿を消し、７０〜８０ｃｍのペンペンばかり・・。まあ、それでも
皆適当にライトタックルで楽しんだ。
そして、日も暮れ、いよいよ夜焚き開始である。
イカ釣りの仕掛けは、40号のオモリに胴突き仕掛けで浮きスッテを５〜６個つけたものだ。釣り方は
一旦、６０〜７０ｍの海底まで仕掛けを落とし、少し巻き上げゆっくりシャクリ、アタリを待つ、アタリがなければ少し巻き取り
ゆっくりシャクリ、アタリを待つ。この繰り返しで少しずつタナを上げていき、アタリがあったら徹底的に
そのタナで釣る。刻々と変化するタナを探るのがコツのようだ。
何時になく真剣に釣りをする潜り屋君。まな板、包丁、醤油、わさびと、船上料理道具一式持ってきた
くせに、私にイカを捌かせ、一人黙々と釣り続けていた。そして、なんとこの日の竿頭に。３５杯くらい。
前半、苦戦した珍念も、後半頑張り、なんとか１５杯ゲット。一度、浮スッテを抱いたケンサキイカに
良型のミズイカ（アオリイカ）が更に抱きつくというハプニングがあり、水面まで上げたが、私がタモ
ですくってやろうとしたところ、ケンサキイカを放して逃げて行った・・・あれは惜しかったな〜。
私はというと、イカをやりながら、ジギングしたり、水面に集まった小魚をワームで狙ったり、
イカの竿を２本出して絡ませたり、と忙しい忙しい・・・でもやっぱり、釣りたてを刺身にしてビール
を飲むのが一番！！これはホント美味かった。
そういえば、イカを釣り始めて早々、バショウカジキが２匹、船の下をうろうろし始めた。照明に
集まった小魚やイカを狙ってきたのだろうか。皆慌てて「アー！ウォー！」と言ってたが、一番慌てたのは
おそらく私で、一旦、ＧＴロッド握ったものの、デカシイラ用のポッパーがついていたため、ペンシル
に換えようか、ジグにしようか・・・いや、待てよ、ファイトが長引けば、ＧＴロッドよりジギング
ロッドが楽だな・・・やっぱりジギングロッドにしよう。いや待てよ、ジギングロッドのハード系はベイト
ロッドしか持って来てないな、となるとオシアジガーが付いてたハズ、ならばドラグが弱いかな。やっぱり
ステラ1600PGが付いてるＧＴタックルにしよう・・・なんて考えながら、あっち走り、こっち走りしている
間に肝心のバショウカジキはどっかへ行ってしまった・・・・(-_-；)
やはり写真だけでも撮っておくべきだったか・・・
その後、皆、イカ釣りを再開。延々とイカ釣りに励み、疲れた人からダウンしていった・・・
深夜になり、尾池氏のロッドが急にしなりドラグが鳴り出した！！何と浮スッテにハガツオとイカが
ダブルヒットしていたのだった！
それを見た私はジギング再開、直後にヒットしてきたのはサバで、（なんか小さく見えるが、実際はスーパー
で売ってる不通サイズ）この後ももう１匹追加。
真似した珍念もジギングを始めるとサバＧＥＴ！
でも、私、ちゃんとハガツオもゲット！それにしても暑い（熱い）。風も無く発電機、照明の熱もあり
大変だ。おまけにイカに潮を頻繁にかけられるため頭から体まで潮まみれ・・・何度、着替え
ても同じ・・・
また、発電機２台稼動させているため、うるさくて、人と喋る時は耳元で大声を出さなければならず、
のども痛くなってきた。いかに自分が普段からお喋りかがやっと分かった気がした。（爆）
明け方、潜り屋君がに電動仕掛けで２ｋｇ前後のマダイを立て続けに５枚もゲット！
私もジギングタックルにマダイ仕掛けで挑戦するが、一投目で仕掛けを絡ませ、時合を逃すことに・・・
それでも、仕掛けを直した直後の一投目にヒット！でも、ちょっと小ぶりでした。
結局、メインのイカは、約１名が極端に釣れなかったものの、５人で１００匹ちょっと。
最近の釣況からすると、まずまずといったところか。
暑さと眠さと戦いながらの釣りで疲れたが、色んな魚種が釣れて面白かった。私が釣った魚種も
シイラ、ケンサキイカ、サバ、ハガツオ、マダイと、まさに五目釣りであった。
