緑川シーバス
(2003.11.14-15)
 今年のリバーシーバスも11月に入り、型、数とも出なくなったことから、今週末で終わりにしようと 心に誓い出動した。はっきり言って釣れる自信はなかった。本心としては、誰か誘って天草まで移動し、 夜通しヒラセイゴやムツの数釣り、またはミズイカ(アオリイカ)等を狙い、翌朝メッキを釣って、車に 大漁旗掲げて帰ってくるコースをとりたかったが、珍念や尾池氏を誘ったもののバイトしてこなかったため、 一人で片道2時間半もの行程を徹夜する気にもなれず、渋々、緑川へと向うことにした。
 しかし、いつものコースを釣り歩いたとしても、最近の貧果から結果が見えているため、今回はまったく発想を変えて、 ポイントや時合も変えてみることにした。
 そして、最初に入ったのは約10年ぶりのポイントであった。丁度、満潮時でこれから下げに入るところ である。10年前とは随分ポイントも様変わりしたな〜等と思いながら水面を見ると60cm前後の シーバスが泳いでいるのが薄らと見えた。いるじゃん。私は急いでタックルをセットし、キャストを開始 した。しかし、色々やったがバイトすら無く1時間が経過した。そろそろ次のポイントへ移動しようか と思っていたところヒット!(ルアーは最近、同クラブ”えいとまん”から”釣れる”、と勧められたメガバス の110SW。標準ではフック3個のタイプだが、フックが小さいので真ん中を外し、カルティバST46size2 を2個装着し、大型にも対応できるようにしている。)魚のサイズは70cmクラス。ファイトを楽しんだ 後、ランディング直前にバラシ・・・、何やってんだよ〜と思いながら、キャストを再開。すると、ナント 次のキャストでまたヒット!!今度は慎重にやりとりを行い無事ランディング成功。

 メジャーをあてると68cm。まさか今バラシた魚じゃないよね(爆)。撮影後、リリースすると元気 に帰っていった。
 それからしばらくやったがバイトも無いので、次のポイントへ移動することにした。
 次のポイントは定番ポイント。若干、時合が早いがキャストを開始。1時間程粘ったがバイトが1度 あったのみで低活性である。諦めて移動することにした。
 それから、新、旧2箇所のポイントを探ったが、これまたまったく反応無し。そこで、最初のポイント へ再び戻ってみることにした。
 しかし、ポイントに着くと、時合が変わったためか、流れが緩くなっており、しばらくキャストした ものの反応も無く、諦めて帰ることにした。
 ところが、車を少し走らせたところで、今のポイントでキャストしてる時、近くに釣れそうなポイントが 見えたことを思い出し、今後のためにポイントの確認だけしておこうと、Uターンして、そのポイント へ行ってみて驚いた。
 ナント、ここが10年前まで通っていたポイントだったのだ(爆)。ということは、今日2匹ヒット させたポイントは・・・まったくの初めてのポイントであった(爆)。  私は、笑いながら車を降りてポイントを覗いてみたところ、流れがいい感じでポイントへ当たっている ではないか!!どうしようか迷ったが、再度、タックルを準備し、ちょっとだけキャストしてみることにした。リーダーは もう30cm足らずになっており、少しザラついている。ルアーはもったいないので、先週、 本渡で使用したフックが錆びた110SW。釣れても、せいぜいセイゴクラスだろうと思っていたのだ。
 一投目、ポイントのやや上流へキャストし、流れに乗せながらファストリトリーブし、ポイントに さしかかったところで速度を緩めロッドを上流側へ倒しU字ターンをかますと、”コン”とバイトがあった 。惜しくも乗らなかったものの、魚がいることが確認できたので、時間を稼ぐ意味もあり、次のキャスト はポイント下流のヨレを狙うが反応無し。再び、一投目と同じコースをたどってU字ターンをかます。 すると、また”コン”とバイトがあった。私は準備していたため、0.2〜0.3秒(おそらく)の反応で素早くバシィっと 大きなアワセを入れた。するとガツッと手ごたえがありヒットー!!
 ドラグがやけに出る。ちょっと緩かったかなと思ったが、リーダーやフックのことを考えると、このまま ドラグ絞めずにファイトを続行することにした。沖目で最初のエラ洗いをした時は70cm台かと思った が、近くに寄せてきて姿が見えてビックリ。95cm前後か?。ロッドワークで早めに寄せてきたため、 まだ魚にパワーがある。サーフ状の足場ならともかく、ここは足場が高く、ランディングに手こずることが 予想される。今度は、わざとロッドを 反対に倒し、魚を一旦、沖に走らせることにした。そして、周りを確認し、ランディングポイントを 確認するが、上流側は更に足場が高く、下流側も高さは変わらない。ここから取り込むしかないのだが、 水面まで1.5m程あり、ハンドランディングは無理。このサイズとあのリーダーでは振り上げるのも 無理。仕方なくギャフを取り出しアゴへ掛けることにしたが、寝そべって腕を伸ばすも水面までギリギリ である。こりゃ大変だ。魚を弱らせたとはいえ、時折みせるエラ洗いにハラハラしながら、ギャフをアゴ に掛けようとしたが失敗。魚が暴れて再度走り出した。何せ、寝そべって右手はギャフを持ち、 ロッドは置いてラインを左手に巻きつけているのである。 慌ててラインを手から解きロッドを持ってファイト体制をとる。もう一度、寄せてギャフを入れると 今度はしっかり掛かった。そしてズリ揚げた魚を見てビックリ。長さもメータークラスだが、とにかく 太い。10kgいったかも・・・ヤッター!!!

 ところが、写真を撮った際、気がついたのだが、大量の出血が・・・よく見ると、ギャフは下アゴの腹寄りから入り、 エラを貫通していた。釣れた喜びと致命傷を負わせた罪悪感で複雑な心境になった。
 結局、出血が酷くリリース不可と判断し、キープすることにした。
 そこで、近所に住む珍念を携帯で叩き起こし、現認と写真を撮ってもらうことにした。
 この時点では、重さは分からないが、長さはアゴ出し全長102cm、実寸メータージャスト。キープしたので、後で近くの釣具店 まで持ち込み再計量したところ、若干ソリが始まったのか99.5cm、9.4kgと測定された。 それでもウエイトは自身2番目の記録で、長さは1cm更新である。良しとしよう。

アップ写真はここ

 キープという結果になったが、今年最後のリバーシーバス釣行(おそらく)で、4年振りの記録更新 が叶いラッキーであった。マンネリパターンから脱却し、諦めずに最後までキャストし続けた成果であろう。
 今年は、自己記録ラッシュである。春の86cmヒラスズキ、18.8kgのヒラマサ、そして今回である。 次は、来月に予定している徳之島の巨大カンパチであるが、そんな簡単にいくものなのか・・・(笑)

【使用タックル】
ロッド:アピア 風神号ML-96
リール:シマノ TWINPOWER4000PG
ライン:バークレイ ファイヤーライン18Lb
リーダー:シーガー フロロカーボン10号
ルアー:メガバス 110SW(TOG)
 
 
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