「とりかえっこしよう!」
「トマトさんって、まっかで つやつや。
おいしそうで いいなあ」
すいかが トマトに いいました。
「あら、あなたの しましまもようだって すてきよ」
「じゃあ とりかえっこしよう!」
そして、こんなふうに なりました。
「ごちそうだ、カア!」
「おいしそう」
「こんな しましま
とまとじゃないよ」
かさおばけが おこめの ばんをしている
かかしに いいました。
「たっているだけで いいなんて うらやましい。
とりかえっこしよう!」
「こんな はずじゃなかった」
「チュン チュン こんなの こわくない」
「チュン チュン ここは すずしいね」
「わあい、あそびにいってこよう」
「まて まて、どこに いくんだ」
にげおくれた しまうまが ライオンに いいました。
「わたしを たべるまえに さいごの おねがいです。
とりかえっこをしてください」
えっへん、つよそうだろ」
「へんなの」
「う〜ん」
「なんだか よわくなったみたい」
にわとりが かっぱに いいました。
「とりかえっこしよう!」
「うまく およげない」
「お、おとうちゃん、おいていかないで!」
「すい すい およげるぞ」
おじいちゃんが あかちゃんに いいました。
「わしらも とりかえっこしてみようかのう」
「とりかえっこしたけれど…
あんまり かわらんのう」
「ようし、もう いっかい!」
「ほいっ!」
「こ、こりゃ いかん! もういちど ほい!」
「やっぱり このほうが いいのう」
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