家のメールサーバ Blueberry MFS version 4.5.0.1 IPv4,IPv6 (最終更新日:2006/07/11)
|
概要
ブロードバンドの常時接続が常識になりつつある今、その常時接続を活かし、
「我が家のメールサーバ」として自前のメールサーバを立ち上げましょう、という
のがこのソフトウエアのコンセプトです。自分のコンピュータの自分で構築
したメールサーバにメールが届くとちょっとした感動が味わえます。
このメールサーバはAPOPやAUTH CRAM-MD5対応の POPサーバ 、サーバ内アカウントへの
メール配信用のMXサーバ、外部へのメール配信用のMSAサーバをサポートしています。
MSAはSMTP認証無しでは絶対に送信できないようになっています。
これはメールの不正中継を禁止する為です。
POPとSMTPはセキュアな SSLv2,SSLv3,SSLv23,TLSv1 に対応されています。(SSLは OpenSSL を利用しています。)
POP認証としては通常の USER,PASSに加え APOP、CRAM-MD5がサポートされています。
SMTP認証としてはLOGIN、CRAM-MD5がサポートされています。
おまけで、「メーリングリストサーバ」「メール転送」等の機能が付いています。
|
動作環境
Windows2000/XPで動作するはずですが、動作確認は Windows XP だけしか
行っていません。
Windows VISTA への対応
Windows VISTA 正式版のリリースを待ち現バージョンの動作確認をおこない、問題がある場合は
マイナーバージョンアップし、Windows VISTA での稼動を確保、その後 Windows VISTA の最新 UI や
セキュリティ等を取り入れた Windows VISTA バージョンリリース予定です。
|
自宅サーバを立ち上げるにあたって乗り越えなければならない壁
自宅サーバを立ち上げるにあたって乗り越えなければならない壁があります。それは次の二つです。
- コンピュータとモデムの間にルータを入れている場合のルータの設定
- Windwos XP の FireWall の設定
いずれも該当しないという場合は問題ないですが、該当する場合は以下の説明を読み理解した上で
このソフトウエアをインストールしてください。この壁を乗り越えない限りただしくソフトウエア
をインストールしても動作しません。
|
インストール
- ダウンロードしたbb*.zip を、インストールしたいディレクトリに解凍します。
解凍が完了すると,次のような実行可能ファイルが作成されます。
- bbmfs.exe (Blueberry MFS サーバ ; サービスとして稼動します。)
- bbmfsman.exe (Blueberry MFS マネージャ)
- install.exe (インストーラ)
- install.exe を実行します。
このプログラムを実行するとインストールのためのウイザードが表示されますので、
この指示に従ってインストールを進めてください。
インストールは、Bluebery MFSサーバと Blueberry MFSマネージャを
サーバコンピュータにインストールし、Blueberry MFSマネージャだけを
別のクライアントコンピュータにインストールする事もできます。
マネージャを別のコンピュータにインストール事でサーバコンピュータに
ログインすることなく、クライアントコンピュータから、
Bluebery MFSサーバの設定やメンテナンスを行うことが出来ます。
- Blueberry MFS マネージャ を起動して各種設定を行います。
インストール時にBlueberry MFSマネージャへのショートカットを
作成しなかった場合は bbmfsman.exeを直接実行して下さい。
インストール直後の状態では、Blueberry MFSの各種設定やメンテナンスを
行う Blueberry MFSマネージャの起動時にパスワードでの認証は要求されません。
つまりこの状態では、サーバの管理者に限らずだれでも設定の変更などを行うことができる事を意味しています。
これを回避し、サーバの管理者だけが設定や保守を行うことが出来るようにする為に、次節以降で説明する
「アカウントの登録」を利用して postmasterという管理者アカウントを作成してください。
postmasterアカウントが一旦作成されると Blueberry MFSマネージャの起動時に
postmasterのパスワードが要求されるようになります。
以上でインストールは完了です。
|
バージョンアップ
バージョンアップの場合は「コントロールパネル」「プログラムの追加と削除」で一旦アンインストール
するか、ダウンロードしたbb*.zip を、現在インストールされているディレクトリ以外の場所に
解凍して、上記の「インストール」と同じ手順を実行して下さい。
|
アンインストール
- コントロールパネルを開きます。
- プログラムの追加と削除を選びます。
- 一覧から「Blueberru MFS」叉は「Blueberry MFS Manager」を選びアンインストールを実行します。
「Blueberru MFS」を選んだ場合は、Blueberru MFSサーバが、
「Blueberry MFS Manager」を選んだ場合はBlueberry MFSマネージャが
アンインストールされます。
以上でアンインストールは完了です。レジストリから Blueberry MFS の情報が
削除され、ショートカットも削除されます。
ただし、インストール先ディレクトリのプログラムやデータは削除されませんので、
必要に応じて削除してください。
|
Blueberry MFS マネージャ
次節以降で説明する「設定」等はすべて「Blueberry MFS マネージャ」を使用して行います。
インストール直後は Blueberry MFSマネージャ起動時にパスワードでの認証は要求されません。
つまりこの状態では、サーバの管理者に限らずだれでも設定の変更などを行うことができる事を
意味しています。
これを回避しサーバの管理者だけが設定や保守を行うことが出来るようにする為に次節以降で説明する
「アカウントの登録」を利用して postmaster という管理者アカウントを作成してください。
postmasterアカウントが一旦作成されると Blueberry MFSマネージャの起動時に
postmasterのパスワードが要求されるようになります。
|
基本設定
|
基本設定の設定や変更は先に説明したように「Blueberry MFS マネージャ」を使用して行います
基本設定の開始は「Blueberry MFS マネージャ」のメニュー「設定」です。
- 基本設定項目の説明
- ドメイン
ドメインとは、インターネット上に存在するコンピュータやネットワークにつけられる識別子で、
インターネット上の住所のようなものです。ここで、このサーバ(Blueberry MFS)の稼動している
コンピュータのドメイン名を設定します。
「自分は ADSL あるいは光なんだけど、自分のコンピュータにはドメイン名はない。」という場合は
ウエブブラウザを使って「ダイナミック DNS」を検索してみてください。たくさんの説明が見つか
ります。その結果、いちおうなんとなく理解できてドメインを取得できた場合場合は、
ここに戻ってきて設定を続けてください。
もしかして、なんのことやらさっぱり分からなっかたり、ドメインを取得出来なかった場合は
このサーバの立ち上げはあきらめて下さい。
- メジャー
このサーバのドメイン名を設定します。メールを送信する時に使用されます。
サーバにメールが送られてきた場合はこのドメイン宛のメールを自分宛と認識して
このサーバ内のメールボックスに格納します。
- サブ
上のドメイン名のエイリアス と考えてください。
このドメイン宛のメールは自分宛と認識して自分のメールボックス に格納します。
複数設定する場合は 半角空白文字 ' ' 叉は ';' で区切って書きます。
この設定は省略可能です。
|
- 配信
- 自動配信間隔
なんらかの理由で送信できなかったメールがある場合に再送を
試みる時間の間隔で単位は秒です。
- 再送試行期間
なんらかの理由でメールを送る事ができなかった場合に、再送を何日間
行うかの設定です。この期間を過ぎるとエラーメールが返されます。
最低1日以上にしてください。
- DNSサーバ
メールを送信する場合はどうしても宛先メールアドレスからMXという送信先サーバを検索
しなければなりません。この検索で利用されるのがここで設定するDNSサーバです。
- 自動検索
Windows2000/XP の場合は、DNS サーバを自動で検出する事ができます。
(ルータがあるとうまくいかない場合もあります)
- プライマリ
自動で検知しない場合にはこのプライマリDNSサーバのIP
アドレスにアクセスします。
- セコンダリ
上記のプライマリDNSサーバのIPアドレスにアクセス出来ない場合に
このセコンダリDNSサーバのIPアドレスにアクセスします。
- ポート番号
ポート番号とは、このサーバに関してはメールをやり取りする窓口にようなものです。
他のサーバやアプリケーションが使っているポート番号と重複してはいけませんし、
また、以下の3っつのポート番号の設定が重複してもいけません。
- POP
メールソフトがサーバに届いているメールを受信するためのポート番号です。
デフォルトでは110番になっています。ほかにメールサーバをインストールしていなければ
このデフォルトの番号が使えると思います。
メールソフトがメールを受信する時に、このポート番号に接続してきます。あなたの使っている
メールソフトのPOPサーバのポート番号の設定ではこの値を設定します。メールソフトでも
デフォルトでは 110番 になっていますので、110番を利用する限りメールソフトの設定を
いじる必要はないと思いますが念の為に確認してください。
- MX
外部からのメール受け取るためのポート番号です。デフォルトでは25番になっていますし、
また、25番以外を使うと他のサーバから送られてくるメールが受け取れなくなります。
他のメールサーバがこのサーバにメールを送る時に、このポート番号に接続してきます。
この設定はメールソフトの設定には影響しません。
- MSA
自分のコンピュータから外部へメールを送信するためのポート番号です。
デフォルトでは587番になっています。
メールソフトがメールを送信する時に、このポート番号に接続してきます。あなたの使っている
メールソフトのSMTPサーバのポート番号の設定ではこの値を設定します。メールソフトでは
通常は25番になっていますので、メールソフトの設定をこのポート番号に変更する必要が
あります。
なお、メール送信の際、必ずSMTP認証(LOGIN,CRMA-MD5のいずれか)が要求されますので、
メールソフトのSMTPサーバの設定で「SMTP認証が必要」である旨の設定を行ってください。
- タイムアウト
タイムアウトとは、サーバとメールソフト、サーバとサーバが通信を行っている時に、データの
受信や送信を待っている最大時間です。ここでは秒単位で設定します。この時間内に送受信出来なかった
場合はタイムアウトエラーとなります。
タイムアウトは上のプロトコル(通信手順)ごとに設定します。
- SSL
SSLとは、インターネット上で情報を暗号化して送受信するプロトコルで、
個人情報や企業秘密などを安全に送受信することができます。メールもSSLを
利用し暗号化する事で安全に送受信する事が可能になります。
なお、SSLなメールサーバにするには「電子サーバ証明書」が必要になります。
Blueberry MFS にはテスト用の証明書がついていて、これを利用して一応SSLで
メールの送受信はできますが、いずれは正式な「電子サーバ証明書」を作成される
事を強くお勧めします。
証明書の作成に関してはここ 「電子サーバ証明書の作成」を
ごらんください。
- バージョン
SSLのバージョンとして、下のいずれかを利用できますがメールソフトの
サポートしているバージョンと同じものを選ばないと通信できません。
また、どれが良いか分からない場合や意味が分からない場合は SSLv23にしておいてください
なお、「利用しない」設定もできますので、メールソフトがSSLをサポートして
いない場合や不要な場合に「利用しない」設定にしてください。
- POP
先に説明したPOPのポート番号と同じ意味を持ちますがSSLで
通信を行います。デフォルトでは995番に設定されています。
SSLを利用する場合はメールソフトのPOPサーバの設定でポート番号を
ここで設定した値と同じにする必要があります。
- MSA
先に説明したMSAのポート番号と同じ意味を持ちますがSSLで
通信を行います。デフォルトでは465番に設定されています。
SSLを利用する場合はメールソフトのSMTPサーバの設定でポート番号を
ここで設定した値と同じにする必要があります。また、「SMTP認証」も
有効にする必要があります。
- オプション
- UDPは使用しない
DNSを利用した検索でUDPの利用を無効にします。なんだかうまく
MXが検索できない時にオンにしてみてください。
- メッセージ-IDを補う
メーラから送られてきたメールヘッダに Message-id
が無い場合にこれを追加するかどうかの設定です。
- 日付を補う
メーラから送られてきたメールヘッダに Date
が無い場合にこれを追加するかどうかの設定です。
- プロトコルログを取る
|
|
アカウントの管理
このメールサーバを使ってメールの送受信を行うには他のメールサーバ同様にメールアカウントが
必要です。アカウントの管理は「Blueberry MFS マネージャ」のメニュー「アカウントの登録」を
使ってアカウントの作成や削除や変更をおこないます。

|
|

|
- アカウントの追加
アカウントを新規に作成したい場合は左上の画面の「追加」ボタンを押して、
その下の画面を表示させて行います。
- 個人情報
- 転送情報
- 転送する
このアカウントに届いたメールを転送する場合はオンにします。
- 転送専用
オフの場合は到着したメールは転送されると同時にこのサーバのメールボックスにも
格納されますが、転送専用の場合は転送されるだけでこのサーバのメールボックスには
格納されません。
- 転送先アドレス
- メーリングリスト情報
- メーリングリスト用アカウント
このアカウントをメーリングリスト用にする場合はオンにしてください。
- 公開
オンの場合はメーリングリストへの加入や退会がオープン、
つまりメーリングリストのメンバが自分で行うことができます。
オフの場合はメーリングリスト管理者が管理します。
- ナンバリングの方法
- 管理者ID
- 管理者パスワード
管理者用パスワードです。
これは管理者のメールアカウントのパスワードではありません。
メーリングリストへ管理コマンドを送る場合に必要となるパスワードです。
- アカウントの編集
既に作成されているアカウントの設定内容を変更したい場合は「編集」ボタンを
押してください。右上の追加画面と同じフォーマットで設定内容が表示されます。
ユーザーIDを変更する事はできません。
- アカウントの削除
既に作成されているアカウントを削除したい場合は削除したい場合は、一覧から削除したい
アカウントを選んで「削除」ボタンを押してください。
|
|
MXの登録
AさんがBさんにメールを送る場合の流れを単純化すると
Aさんのメールソフト →
Aさんのメールサーバ →
Bさんのメールサーバ →
Bさんのメールソフト
みたいになります。Aさんのメールサーバから送られたメールを受け取るBさんのメールサーバを
メールエクスチェンジサーバ(MX)といいます。
この内、Aさんのメールサーバ → Bさんのメールサーバ という
流れの中では、AさんのメールサーバがBさんのメールアドレスをもとにDNSサーバを使って
Bさんのメールエクスチェンジサーバを探します。
しかし、なぜかBさんのメールエクスチェンジサーバを検索できない事態が発生することがあります。
理由はいろいろありますが、ここでは、それはさておきこのようにDNSサーバからは検索できない
メールエクスチェンジサーバをここで登録しておく事ができます。
ここに登録されたメールエクスチェンジサーバへの送信は認証無しで送信できますので
他のメールサーバへ転送する場合にも利用できます。

|
|

|
- 新規の登録
左上の画面の [追加]ボタンを押すと、その右の登録画面が表示
されます。
[ドメイン]欄にドメイン、[MX]欄にメールエクスチェンジサーバの名前または IP アドレスを
設定して[OK] ボタンを押します。
(例)
ayanoakira3@gmail.com に対して [123.x.x.x] を設定する場合
ドメイン → gmail.com
MX → 123.x.x.x:25
これが設定された後は ドメインが gmail.comを持つメールアドレスに対する
送信は [123.x.x.x] のポート 25 番に送信されるようになります。
(相手のサーバのポート番号が 25 番の場合は :以降は
省略できます。)
- 登録されたデータの編集
リストビューに表示されている、編集したいデータを選択し「編集」ボタン
を押してください。
- 登録されたデータの削除
リストビューに表示されている、削除したいデータを選択して削除キー
又は[削除]ボタンを押してください。
|
|
送信待メールの確認
このサーバから外部へ向けてメールを送ると、メールは一旦送信箱に保存され
「設定」で設定した間隔ごとに実際に送信されます。
送信箱にどのようなメールがあるかを見たい場合はメニュー「送信箱」を選んでください。
格納されているメールの種類によって次にようなアイコンが表示されます。
これは新しく送信箱に格納された送信待ちのメールです。やがて送信されます。
これは前回メールの送信にができなくて、再送信を待っているメールです。
やがて送信されます。
これはメールの送信に失敗した事を送信元に知らせる
エラー報告メールです。やがて送信されます。
これらのメールは「エクスポート」して内容を確認する事ができます。
|
|
メーリングリストの運営
メーリングリストに関する一般的な説明はここでは省き、管理者コマンドだけを説明
します。メンバー用ヘルプは、このソフトウエアに同梱されている。 mlhelp.txt
をご覧ください。
管理者用コマンドの宛先
管理者用コマンドは メーリングリスト-ctrl@ドメイン宛に送ります。
(例)
メーリングリスト用アカウントとして ドメインを ml.ath.cx
アカウントを bbmfs として作成した場合は
bbmfs-ctrl@ml.ath.cx が宛先です。
管理者コマンド
- admin pass [パスワード]
管理者コマンドを送る場合はこのコマンドを先頭に書きます。
- admin chgpass [新しいパスワード]
管理者パスワードを変更します。
- admin add [メールアドレス]
[メールアドレス]をメーリングリストの配送リストに追加します。
投稿されたメールは管理者宛に自動的には送られませんので、
必要に応じてご自分も加入してください。
add の代わりに subscribe も使えます。
- admin bye [メールアドレス]
[メールアドレス]をメーリングリストの配送リストから削除します。
bye の代わりに unsubscribe も使えます。
- admin off [メールアドレス]
[メールアドレス]へのメールの配送を一時休止します。
- admin on [メールアドレス]
[メールアドレス]へのメールの配送を再開します。
- admin chgroute [旧メールアドレス] [新メールアドレス]
メールの配送を[旧メールアドレス]から[新メールアドレス]に変更します。
- admin sethelp [ヘルプファイル]
[ヘルプファイル]で指定されたファイルをメーリングリストのヘルプとして
登録します。ファイル名はフルパスで指定してください。
ヘルプが登録されるまでは、このソフトに同梱されている mlhelp.txt が
使われます。
- admin remove [記事番号]
メーリングリストのアーカイブから[記事番号]を持つメールを削除します。
- admin remove [開始記事番号]-[終了記事番号]
メーリングリストのアーカイブから[開始記事番号]から[終了記事番号]
の間の記事番号を持つメールを削除します。
管理者コマンドは今のところこれだけです。要望があれば考えます。
|
|