スキー靴について

スキー靴を選ぶ歳の最大の考慮点は小さいうちは保温性と防水性。ある程度大きくなってきたらフィット感です。小さいうちは冷たいブーツはスキーを嫌いにさせてしまう大きな原因(勿論濡れるのも)です。滑れる子供(年長くらいの年齢でポールトレーニングをやっている or 小学校低学年でどこでも滑ってくるレベルが目安でしょうか)の場合フィット感が優先されるかも。ただ子供(特に小さい)の場合なかなかフィット感を親が把握するのは難しいですよね。

痛いのは問題外です。ただしフロントバックルの場合大人と同じでインナーを調整してあげることで回避できることも多いでしょう。逆にすぐに大きくなるからと言って極端に大きいブーツを履かせるのは危険です。リアエントリーの場合最大+1cm、4バックルのフロントバックルできちんと調整(バックルやインナー加工を含む調整です)できても+2cmが限界だと思います。

フロントバックルを履くようになったらフィット感の次に考慮したいのがブーツの硬さ(フレックス)です。硬すぎるブーツは上達の妨げになります。腰で折れたようなポジションは子供だから仕方がない?・・・レベルにあったフレックスのブーツを履くことでかなり防げます。フレックス自体が柔らかすぎる事での弊害はそれほどないようですが、フレックスの柔らかい靴は全体の剛性が低いのが一般的です。このブーツ選択の一例はこちら

こどもは周りの(特に年上の)子が使っている用具をほしがります。ほとんどの場合その用具はオーバースペック(つまり硬すぎ)でしょう。こどもの意見をそのまま鵜呑みにせず、必ずこどもの滑りを知っているコーチ/出来ればJrレーシングのコーチなどの意見を聞いた上で購入を検討した方がいいと思います。

1 なんちゃってスキー靴
 足首がベルクロ止め&布になっているタイプのやわらかい靴で、ソールの部分がプラスチックです.
現在ノルディカとドロミテから市販されています.サイズは15cmくらいからあるようです。スキーはちゃんと履けますし、圧迫感も少ないようなので小さい子供で雪遊び&そりの比重が多いようでしたらこれがベストセレクションかもしれません.履かせたり脱がせたりも簡単そうです.板ごと靴が脱げるという不思議な現象も起こります。
ただしちゃんとスキーを滑るには役不足かも?数千円で入手可です.

2 リアエントリー

 ご存知リアエントリーブーツです.子供の場合これが一般的でしょう.
履くのも簡単.水も入りにくく暖かい、値段も安くて種類もあります.難点は大人の場合といっしょでフィット感に難ありらしいですが、子供の場合成長との兼ね合い(お財布の都合)でぴったりのブーツは履かせられません.どうせゆるいブーツで滑っているんですからフィット感なんて関係ない??特にこだわりがなければリアエントリーがお勧めです.
サイズはやはり15cmから市販されています.以前はカベールのリアエントリーが14cmからありましたが現在は15cmが最小のようです.新品でも数千円で入手可です.ヤフオクなどでうまく見つければ1000円くらいであるかも・・・? メーカーによって同じサイズでもかなり差があることも知っておきましょう。


3 なんちゃってフロントバックル
 フロントバックルのブーツですが、子供用の簡単な作りのものですが、フレックスは同じサイズのリアエントリーより若干硬そうな感じがします.
フロント2バックルが多いです.見た目履きにくそうですが意外と着脱は簡単です.サイズが合えばリアエントリーよりフィット感はよさそうですが、子供用品はつい大き目を買う習性が邪魔をしていまいち調子よくないことが・・・パットを当てたり、バックルで調整したりが可能な点は○ですが、5,6歳で使ったチロリアなどは水が入って大変でした.
結構いろんなメーカーから発売されていますが、フロントバックルになるとちゃんとしたスキー(ブーツ)メーカーのものが多いようです.HEADからは15cmが市販されています.
リアエントリーより価格はやや高めですが1万円まではしないと思います.
板を買い換える予定がある場合や靴だけ先に買う場合、ソール長が同じサイズのリアエントリーよりかなり小さいことを知っていてください.

4 フロントバックル

 フロントバックルのブーツです。
大人用と同様の作りのものですが、フレックスは大人用よりかなり柔らかく作っています.と言っても子供にとっては硬いブーツになりますから筋力/技術レベルを選ぶのではないでしょうか?
当然売りはフィット感ですよね。ある程度履きにくかったり、水が入るのは我慢です。フロント2バックルから4バックルまでサイズとメーカーによって色々です.ロシニョールあたりからはかなり小さいサイズも出ているようです.値段はこれになると万単位になってきます.

フロントバックルは小学生くらいのサイズになってくると各メーカー複数のラインナップを持つようになっています。体重、筋力、技術レベルにあったブーツを選ぶようにしましょう。

C規格・A規格
 ブーツは子供用の規格と大人用の規格があります。こばの幅と厚さが違い、そのため金具(ビンディング)もC規格・A規格に分かれています。メーカーによって若干違う場合もありますが、概ね23cmあたりが境目になっているようです。見るからにこばの大きさが違うし、またソール部分に 「A」 とか 「C」 の表示があるので簡単にわかります。
 注意しなければいけないのは規格の境目に当たったときはブーツを替えたら金具も替えなければいけないと言うことです。実際には子供用の板で、金具の付け替えは強度的に怖いので板ごとお買い換えって言うのが現実的でしょう。
 最近はC規格・A規格兼用の金具がチロリアあたりから出ています。22cmくらいの靴に合わせて板を買う場合はこの手の兼用金具をつけておくのが無難かもしれないですね。価格的にも通常の子供用より同じかちょっと高い/1万円しない/くらいのものです。

05.10.17 更新 06.6.14 更新
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