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上から乗る?横に乗る?
大人のスキーに対する考え方として、従来外スキーに対して上から(外傾で)乗るのがオーソドックスでした。ところがカービングスキーの出現で滑り方が変わり、特に大回り系では横に(内傾角で)乗っていくことが普通になっています。ショートカービング全盛の03,4シーズンあたりはなおさらその傾向が強いでしょうか。
これをどの段階から子供に当てはめていけばいいのでしょうか?
うちのガキの場合&周りの子供たちを観察して感じたことを書いてみます。(ちょっと難しい話になるかもしれません/独断と偏見で書いています)
ごく小さい子供(3−4歳くらい)では上手な子供でも内傾角が出てくるほどスピードが出ないと思います。と言うことは当然外傾を使って滑ることが普通だと思います。同じ条件(中斜面・整地・圧雪)の大回り・谷回り部分で比較してみます。
外向外傾で乗るパターン=上から乗る感覚 雪面の傾斜(線B)と肩のライン(線A)がほぼ平行に現れる。また上半身の向きは板の方向より外側に向き、体全体の傾きはそれほど大きく出ない。(5歳10ヶ月) |
また一般的に指導の現場などでもこの年代は基礎を教え込むべき時期として、外傾を強調して滑らせることが多いようです。コンセプトとしては外スキーにしっかり乗る!といったところでしょうか。
このタイプの滑りのデメリットとしては内スキーが使えない、外向外傾で滑ることが染みついてしまう等が思いうかびます。実際には成長に従ってスピードのレンジがあがっていく+適切に滑り方を変えていくように誘導すれば自然に内傾角が出てきて、乗り方が変わっていきます。
内傾で乗るパターン=横に乗る感覚 谷回り部分で脚の伸ばし操作を使うため、雪面の傾斜(線B)に対して肩のライン(線A)が内下がりになって現れる。上半身の向きは外傾で乗る場合と比較して(板の方向より)内側に向く。また体全体の傾き(内傾角)が大きく出てくる。(7歳5ヶ月) |
ではこの滑り方を変えていくタイミングです。うちのガキは7歳のシーズンあたま(7歳1ヶ月)から外傾をあまり使わない方向(遠心力方向に乗っていく感覚)で滑らせました。同時にスタンスを調整して両スキーの角付けを意識して使うようにさせました。内足にも乗る意識と言ってもいいかと思います。(この辺の感覚は ガキ的技術論 参照)
お友達のケンちゃんは6歳のシーズンから内傾角を意識した感じの滑りをしています。ケンちゃんの場合はより外スキーにしっかり乗っていく感覚が強い滑りです。(ケンちゃんの場合は傍で見ているだけですからどういう感覚で覚えているのかは分かりませんが・・・)
うちの場合6歳のシーズンで大分煮詰まっていた事もあり、この変化はスムーズに行きました。年齢、骨格的にできる時期になっていたとも言えます。あるいは年齢で滑り方を変えると言うよりスピードに合わせて乗り方が変わってきたという部分の方が多いかもしれません。
ただし両足で滑らせることについては??の部分があります。後日考えてみたいと思います。
2004.5.23追加
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