09 VD期間限定拍手お礼一人語り
ねえ和さん、キスしませんか?
…痛てて、照れるのは構いやしませんが、勢いに任せて髪の毛引っ張るのは止めて下せえよ。
毎回引っ張るってことは、俺の急所は髪の毛だと思ってやしませんか?
話題を反らすなって…や、俺としては好きでずらしてるわけじゃねえんですが。
はいはい、からかってる訳じゃありません。落ち着いて。
じゃあ改めまして、俺とキスしましょう、和さん。
…今度はいきなりじゃないってぇのに、やっぱり慌てふためくんですねぇ。
大体初めてってぇ訳でなし、これくらいで今更照れる間柄でもないでしょうに。
いつもいつも真っ赤になって、可愛いお人だなぁ。
そのくせアンタときたら、いざキスすると本当にイイ顔するんですから。言ってることと違いやしませんかね。
嘘って…なんで俺がそんな嘘言わなきゃならねえんで?
俺の言うことが信じられねえんなら、アンタ一編キスしながら鏡見てみるといいですぜ。
こっちが溶かされそうなくらいイイ顔して…痛っ!
俺は本当の事を言っただけですよ、なのになんで髪を引っ張って…痛い痛い、嘘じゃねえって言ってるのに。しょうがねえなぁ。
………。
ほら、イイ顔になった。
相手が日織だからって…アンタどれだけ俺を喜ばせるのがうまいんですか。
僕だけ気持ち良くても困るって…ああもう、本当に、アンタって人は。
そんなこと言われたら、これだけで止められなくなりまさぁね。分かってますか?
アンタはどうにも理解し難いみてえなんで何度も言いますが、こっちはどれだけやっても満足なんて出来ゃしねえんです。
それなのにキスだけでこんなイイ顔されちゃ、何言われても誘われてるようにしか聞えなくて当然でしょう。
さ、和さん。むくれてる暇なんざありませんぜ。
もっとイイ顔になることしましょうや。
…勿論アンタだけでなく、俺がイイ顔するためにも、ね。
…普通に甘ったるい一人語りにするはずだったのに、
書きあがってみたらまた変な方向に行きかけてた…。
うちのひおなごはどうしてこうも極端なんでしょう(聞くな)