09/05〜06 日和編
ねえ和さん。ちゃあんと約束は守っていただけるんで?
おや、あわよくばすっとぼける気だったみてえに見えますが…まあいいでしょう。
それよりも『約束』ですよ。
ふふ、申し訳ありませんが、こればっかりはいくら和さんでも譲れねぇんで。
むしろ和さんだからこそ、俺はナシになんて出来ません。
…しょうがねえなぁ。
じゃあ目を閉じますから、今度こそお願いしますよ。
そんな小さな子供じゃあるまいし、くっつけるだけで終わらないでもらえませんか。誤魔化さねえで、ちゃんとするってえ約束だったはずですぜ?
あ、逃げたら駄目ですよ。
教えたことをしてもらわないと、俺としては満足なんて出来やしませんからね。
唇をくっつけるだけでなく、折角教えた小技を効かせて満足させてくれるまで俺は満足しませんよ。
さあ、和さん。今回ばかりは泣いて誤魔化そうってのは通じませんぜ。
約束通り、アンタから俺に、飛びきりの朝のキスをしてもらいまさぁね。
ふふ、全く以って楽しみですねえ。
日織は和さんに対して相当(むしろ筋金入りの)ヘタレだと思います。
…が、時折何かのスイッチが入ったかのように黒→泣かれて平謝り。
頭はいいのに和さんを前にすると学習能力は皆無です。
この後、調子に乗りすぎてきっとまた平謝りすることになるに三千点。