◆◇◆◇　諸注意　◆◇◆◇


これは島左近大贔屓かつ右側固定仕様の管理人による、Wii版戦国無双３猛将伝創史演武プレイ記を萌えと妄想に凝り固めて武将視点で書き記したものです。
戦の詳細はろくすっぽ書いていないので攻略には一切向かないくせに、盛大にネタばれ要素を含んでおりますのであらかじめご了承ください。

一部キャラクターが管理人の脳内変換で曲解されまくって登場しておりますので、ご自身で確固たるな武将像をお持ちの方には一切お勧めできません。
イメージ崩壊に繋がっても責任は持てませんので、読む読まないはご自身の判断でよろしくお願いします。


・島左近は誰が何と言おうと右側仕様です。
・前田慶次が左近大好き仕様になっています。
・石田三成が左近馬鹿仕様です。
・福島正則と今川義元は癒しふりまく戦国無双界におけるマイエンジェルｓです。
・加藤清正がガチでネオロマンス仕様になっています。


少なくともこれのどれかに引っかかりを覚えたら読まずに引き返してください。






















◆一日目

や、どうも。この度『知略』にて天下を目指すことになった島左近です。
無印では一番手で成長しきった上に防具もそれなりのものを装備していたってのに、こっちではまっさら状態からですか。
正直この先どうなるのか俺にも全く見当付きませんが…、ま、最初から飛ばすのも何ですし、ぼちぼちやってみましょう。
お、丁度殿が出陣しているみたいですね、挨拶がてら向かうとしますか。

□□□□□□□□□□

…うーん、何事もなく、か。
むしろ殿のミッションこなせずすみませんでした。
何分勝手がわかっていないせいか、忍び追っかける前に丁度そこに居た敵大将倒しちまったんですよねえ。
左近もまだまだですな。



◆二日目

特に何もないですな。順調にミッションをクリアして、敵大将撃破しましたよ。
しいて言えば防具や鐙以上に武器で良いのが出ないのが辛いところです。



◆三日目

よろず屋の存在忘れていたんで寄ってみたんですが、元々所持金があった上に丁度いい具合に慶次さん、信玄公、幸村が居たんで誘ってみた…んですがねえ。

慶次さん、アンタまがりなりにも俺の護衛というか共闘仲間なんですから、天下取りの邪魔をするような悪戯は控えて下さい。人の尻撫でくり回すなって言ってんですよ油断も隙もない！
信玄公は…ええ、期待してますが、俺で遊ぶの止めてもらえません？慶次のこれ見てたんなら止めて下さいよ、自分もとか言いだすの止めてもらえませんかっ。
幸村、こうなると（主に精神面で）お前さんが頼みだこれからよろしく頼む……いや、冗談でなく。

一抹の不安があると言えばあるが、まあ、腕に関しては信頼できる面子なんで戦いは楽になるはずだね。
それに自分のレベルも上げといたから、今までよりは楽出来るはずだ。
準備を怠るなんて軍師らしくありませんが、俺のせいじゃなくプレイヤーに言ってくれませんか。
さて戦場に…って、え…うちの総大将は清正さんですかい。そりゃまた…しかも敵総大将がおねね様？一体何があったんだこの二人。
くそ、忍びが相手だと流石に速さではこちらが不利だな。

□□□□□□□□□□

何とか勝てましたが…こりゃ多少無理をしてでも早急に使い勝手のいい武器を手に入れる必要があるようだね。



◆四日目

おやおや、正則さんが苦戦してるようだ。なかなか面白い人だし助けるとしましょう。
…って、救出に来たのって清正さんじゃなくあの殿ですよ、こりゃ雨どころか雹でも降るんじゃないか？
しかし他ならぬ殿の依頼ですからね、初戦の失敗もあることだし名誉挽回のこの機会、張り切っていきますか！

□□□□□□□□□□

正則さんの救出に成功したのに、何で殿が敗走してんですか。左近は悲しいです。
ええ、殿まで柔らか武将だなんて悲しいですよ。
なんで皆さんこんな絹ごしどころかおぼろ豆腐並みに柔らかいんでしょうねえ。豆腐は豆腐でもせめて木綿豆腐くらいの固さを見せて下さいよ。



◆五日目

…なんでしょう、信玄公が居るせいですか？うちの総大将はあの謙信公ですよ、随分と張り切っていらっしゃる。
はあ、名高い軍神との共闘はこちらとしても嬉しいですが…敵総大将が氏康公って時点でお三方だけでいいような気がするのは俺の思い違いですかねえ…。
ま、とにかく初の大戦です、気合入れて行きますか！



◆六日目

あ、殿が売られ…いやいや、よろず屋にいらっしゃる。
えーと確かに仲間枠はまだ空いてますが…その目は入りたいというよりも入れろと言いたいんですね、判りましたよ御一緒しましょう。



けど殿は俺の配下ということになりますからね、流石に殿とは呼べませんがいいんですか？
はあ、些細なことだと仰る。と…じゃなくて三成さんがそう言うなら左近は構いませんが。
何をそんなにニヤニヤしてるんですか。新鮮？左近が三成さんと呼ぶことが？？
……顔が綺麗な人が考えることは俺には理解出来そうにありませんなあ…。

何ていうか…背後で三成さんと慶次さんが早くも喧嘩してるし信玄公は煽るし幸村は…そうだよな、いくらお前さんでもこの三人相手じゃ荷が重いよな。すまない。
ま、いいか。皆さんの腕に関しては信頼出来ますからね、天下取りは何とかなるでしょう。…天下取りは、ね。



◆七日目

はは、信玄公に褒められちまいました。ちと恥ずかしい気もしますが、師と仰いでいる方からの賛辞は嬉しいもんだ。
褒められると言えば、戦場で出くわした清正さんが忍びを追っかけてたんでお手伝いしたら褒められましたよ。
些か微妙な気もしますが、ま、良いとしましょう。
…それにしても、清正さんは出くわすと大抵忍び追っかけてるんですよねえ、俺はその理由が気になるところです。



◆八日〜十日目

地道に目標クリアの為に戦を重ねて行く。ただそれだけです。



◆十一日目

二度目の大戦もまた謙信公との共闘です。
しかも相手はあの信長さんときましたよ、まさに相手にとって不足なしというか、正直大物すぎると言えなくもないですな。
幸いそこそこ使える武器も入手していましたし、軍馬もある程度の速度の鐙が手に入っていましたから、敵に向かいまくる謙信公を守りつつなんとかミッションや撃破効果狙えました。

しかし敵方に義元公と正則さんが居るのは残念でしたな。

他の方々は気力が削がれるなんて言ってますがね、義元公は（戦はともかく）風流なお人です、話すと結構面白いんだなこれが。
正則さんは、先にも言った通り面白い人なんですよ。良くも悪くも、ね。
それにああ見えて義理人情に厚いし、味方になってくれたらと思っていたんですけど…三成さんが何かの恨みを込めるようにコンボ叩きこんだ挙句無双かましちまったんですよ、そりゃ怒りますって。

ちょ、慶次さん義元公の体力は削るだけにしてもらえませんか！？
信玄公、その人は撃破効果付きなんですから倒しちゃ駄目です！
幸村、お前今回出撃してないはずだよな？なのに信玄公について行くんじゃない、あまつさえ攻撃するな！！
だから…お前ら全員人の話を聞けぇぇぇぇぇ！！

□□□□□□□□□□

何とか今回も勝利を得ましたが、どちらも仲間になってもらえなかったせいでちょっとばかり落ち込んでいた俺のところに、夜になって清正さんが訪ねて来ました。
仲のいい正則さん相手に手加減しなかったから抗議にでも来たんですかね、と心持構えて対面したら、びっくりするどころじゃありませんでした。



え…ええ、と。友として一緒に戦ってくれって言ってる…んだよ、な、これ。
うん、そうだよな幸村そうだと言ってくれ、頼む。
その…信玄公、俺はそんなに危なっかしく見えます？笑ってないでちゃんと答えて下さいよ。
ん？慶次さん何かあまり嬉しそうじゃないですね、珍しい。
何ですか清正さん…は？
い、いえ、嫌ってことは…清正さんのように文武に秀でている人が一緒に戦ってくれるなら心強いです。これから一緒に頑張りましょう。



あの…友誼を結んだだけなんですから、そんな熱い言葉は必要ないと俺は思うんですが。
それ、女子を口説いているのと同じように聞こえますからね、判ってます？
何も二人きりってわけじゃなし…単に目指すものが一緒なんですよ、目指してるのは天下なんですよ、だからまず冷静になりましょうよ清正さ…ん、って怖い。後ろを振り向くのが怖い！
振り向けない上になんかミシミシって固いものが潰れる音が聞こえてきているのは…あああ気のせいじゃないよなあ。
佐和山城で散々聞いた音だからな、この俺が聞き間違える訳がない。これは鉄扇握り潰してる音だ。最高に機嫌が悪い時の癖が出ちまってる。

…でもなんでだ？

清正さんが居るからって、口喧嘩がせいぜいで此処まで怒り狂う理由が見つからないんだがなあ…はあ、何にせよまた問題を抱えちまったのは間違いないねえ。



◆十二日目

夜、クロカンさん…いえ、黒田官兵衛さんが訪ねて来ました。
今度は何事かと身構えたところ何と好敵手宣言されました。
はは、あの官兵衛さんが俺に、ですよ？同じ軍略家として、これは絶対負けられない戦いになっちまった。
好敵手として申し分ない相手ですし、そして何より…官兵衛さんが至極まっとうだったことに救われたと思うのは間違ってますか。
いや、だってねえ…正直昨日の清正さんのアレにまだ衝撃受けてるんですよ…。
清正さんは俺の友誼相手だってのに、戦場で一緒になると慶次さんと三成さんの機嫌が頗る悪くなる理由も判らないままだし、ホント官兵衛さんがまっとうな人で救われますな。

□□□□□□□□□□

…好敵手宣言された次の戦場で官兵衛さんの護衛でした。これはお互いちょと気まずいです。
けど戦場ではそんな個人的な感情はナシです。護る対象が官兵衛さんであるのなら、俺は持てる力で護るだけだ。
官兵衛さんだって「目的の為ならば組むこともかわなぬ」って割り切っているようだし、こういう時に気持ちの切り替えができなきゃ軍略家とは言えないんだ、全力で行きますよ。

□□□□□□□□□□

護衛を終えて無事敵大将を倒して来たんですが。
今度は慶次さんが変なこと言うから…い、いや、俺の捉え方がおかしいだけで、慶次さんは別に意識してはいない…と思いたいんですけど。



強くなっていくってのは、こちらとしても嬉しいですよ。ええ、仲間が強くなっていく事に喜ばない筈がない。
ただね、何時もの調子で豪快に言ってくるんならこっちとしても構えることはありませんが、他の連中が居ない時を見計らって背後をとった揚句耳元で囁くのは止めませんか。
褒めてくれと言いますか。
はあ、褒めることに異議はありませんが。だからって肩口に顔を埋めて額擦りつけないでください、くすぐったい。
デカイ図体で何甘ったれてんだか…まさかとは思うが、清正さんに影響されてんじゃないだろうな。
…あーもう、はいはい、慶次さんの気が済むまでお好きなだけどうぞ。
ったく機嫌が悪いと思ったらこんなことしてきて調子狂う…。



◆十三日目

清正さんが指揮をとってました。相変わらず忍び追っかけてるんですか、一体何が？
特に何事もなくこなしましたが、本当に何でここまで執拗に忍び追っかけてるんでしょうねえ。
戦の最中に謙信公から酒を所望されましたが、並々ならぬ酒に対する執着を見ましたよ。
…信玄公と酒、どっちを取るか一度聞いてみたいものですな。



◆十四日目

……なんで清正さんが敵方にいるんですか。こっちは吃驚ですよ。
勝たなきゃいけないで討たせてもらいましたが「お前の勝ちだ、誇れよ」なんて言われても。
と…じゃなくて三成さん、当然とか言っちゃあいけません。
曲りなりにも俺は清正さんと友誼結んでるんですからね、そんな簡単に割り切れませんって。
慶次さん…アンタ俺が止める間もなく清正さんに無双ぶちかましてましたね。
とぼけたって駄目です、モブはまだしも無双武将撃破しないでくれって何度も言いましたよね？
妬けたって…だからなんでそういう方面で撃破しちまうんですか！
三成さん、慶次さんが調子に乗るから賞賛しないで！
喧嘩を止めるのはもう諦めましたが、言っときますが俺はどっちとも、ましてや男相手の閨になんか呼ばれませんし呼びませんからね、馬鹿も休み休み言うように！！

誰か…誰かまっとうな人に仲間になってもらわないと身が持たない…。



◆十五〜十七日目

あのー清正さん、なんでそんなに敵方にばっかりいらっしゃるんです？本当は左近が嫌いなんじゃないんですか。
違うって言われても、連戦して清正さんが敵方にいる確率が半端じゃないんですけど。
むしろ官兵衛さんがこっち方に居る確率も高くてですね、正直俺はどっちと友誼結んでんだか判らなくなりそうです。
いや、アンタの事だから理由があってそっちに居るんだって判っては居るんですがね。
その…後ろに居る連中が一目散にアンタ目掛けて攻撃を仕掛けるもんだから、こっちとしてはいらない苦労をしてる訳でして。
頼みの幸村ですら真っ先に切っ先を向けるもんだから、俺としては次がないことを祈ります。

そんなことで頭を悩ませている時に、明智さんの娘さんから酒を所望されちまいました。
聞けば取り上げたのがあの明智さんだと言うんですよ？依頼を受けるのは構わないが、これは少々気が引けるね。
それに悩んでいても仕方ない以前に、明智さんは元親さんを救出に向かうので精一杯でこっちに構ってる暇はないでしょうし。
せめてもの気遣いとして、荷駄頭から取り戻した酒の中身を甘酒にでもしといてやりますか。



◆十八日目

今までよろず屋で仲間を雇い入れていたんで、共闘武将ってのはそうやって集めて行くもんだと思ってたんだが…どうやら違ったみたいだ。
何とあの本多忠勝さんが仲間に入れてくれと申し出てきました。あの忠勝さんがですよ？驚くなって言う方が無理な話です。
どうにもいつの間にかかなりの数で忠勝さんの依頼をこなしていたり、撃破したりしていたら友好値みたいなのが上がっていたようなんですな。
断る理由もありませんし、それに忠勝さん程の武将が味方として付いてくれるのはありがたいんです。
それに何より堅物である分まっとうです。おかしな行動取りません。これぞ望んでいたまともな仲間です。

三成さん、綺麗な顔して歯ぎしりで睨むの止めましょうね。あとその馬鹿力で鉄扇握りしめるのも。
戦でならまだしも、何もない時に一体何本壊す気ですか。

プレイヤーの縛りで慶次さんが外せないから、忠勝さんとあとは…三成さんと一緒だとまたひと悶着の予感がするから信玄公にお願いします。
幸村、三成さん一人なら抑えられるよな？
…うわあ…後ろに威圧感が半端ない人の壁が出来ちまった…ま、いいか。



◆十九〜二十二日目

清正さん、ホントなんでそんなに忍び追っかけてるんです？
そして宗茂さん、女性とみれば口説くその姿勢はまだしもおねね様を相手というのは…流石に俺もどうかと思いますよ。もう色んな意味で。
奥さんが迷子になってらっしゃるんですから、口説いてる場合じゃないと思うんですが。
それから…申し訳ないが、北条のお嬢さん。くのいちさんを助けに来たならもうちょっと頑張りませんかね、俺にだって色々こなさなきゃならないことが多いんですぐには駆けつけられないんですよ。
孫市さんの場合は政宗さんですが、こちらは大分救出成功してるんだから条件は同じな筈でしょ。はっきり言います、あんた方弱すぎます。

ああもう、味方武将の敗走具合が無印の時と変わりねえ…！！



◆二十三日目





ううーん…相手はあの家康公ですか。忠勝さんは…大丈夫みたいですね、流石だと言えば流石だ…。



ちょ…そ、そういう台詞は女子に言いましょうよ、ね？
ほら、俺はごつい上にこんな歳食ったおっさんですから。若いアンタが早まっちゃいけません。
俺は軍略家としてアンタと共に闘ってるんです、無理も無茶もしない訳にはいかない。判ってんでしょう？
まあ…代わりと言ってはなんですが、俺なりに清正さんのことは頼ってますから。

□□□□□□□□□□

はあ、何とか勝てましたか。ちょっとばかり危なかったんですが、今回手に入れた武器のお陰でそれも解消されるでしょう。
ああ、お疲れさまでした清正さん。俺の軍略通り布陣してくれたんで上手く行きましたね。



ぶはっ！？
い、いえ、忘れてなんか居ませんよ？むしろ忘れたいけど忘れられませんって。
とりあえず、その…これからも頼りにしますし、今は賞賛だけありがたく頂いておきます。



あ、ありがとうございます…って本当にこれは友誼の会話ですよね、ね！？
ええ、ええ、清正さんが支えてくれるというのはこの上なく心強いんです。それは否定しませんが。
が！
言葉が甘い上に距離が近すぎます清正さん。こういう時はまず落ち着きましょうよ、深呼吸です深呼吸。吸って吐いて、はい冷静に！！
ひいい今度は背後から怒気が！冷気が！！むしろ殺気が！！！とにかく恐ろしくて振り向けない！！！

慶次さんと三成さんが怒髪天？幸村と信玄公が不機嫌？先の二人はともかくなんで武田組が？？
我は事実を述べたまで…ってそれだけですか忠勝さん。解決法とか無いんですか。
解決法はないが全ての不埒者から御身を守ろう、ですか？

方向性が違うような気がしますが、今のところ一番まともな答えだと思えるのは何ででしょうねえ…。



◆二十四〜二十八日目

なんでしょうね、忠勝さんの全力護衛が功を奏したんでしょうか。





頼もしいですよ、二人とも。
これから小田原決戦ですからね、二人が成長してくれたおかげで俺の軍略も立てやすくなる。
さあ、張り切って行きましょうか清正さ…ん？





あのー…相手誰だか判ってます？判ってるんですよね？判ってて言ってるんですよね？？
言ってることはまっとうですが相手が誰だか判って言ってるのか左近は正直不安です。
いや、俺の軍略は誰が相手でも鈍ったりはしませんから、その心配はしないでくれていいんですけど。

□□□□□□□□□□





家康公相手の忠勝さんといい三成さんと清正さんといい、揃って蟠りってのはない…みたいだな、恐るべし創史演武。
俺たちの天下、か。…何やら照れくさいですな。



◆二十九日目






あのう清正さん、何度も言いますがいいんですかそんな事言って。
秀吉公が御存命で俺ら東軍ですよ、気にする左近がおかしいんでしょうか。
うん、まあ、背後に慶次さんと幸村と三成さんが居る時点で考えたら負けですね、判ってます。
大体関ヶ原に秀吉公と信玄公が居るんだ、何でもアリと割り切りますよ。



だからそういうのは女子に言いましょうって。ね？

□□□□□□□□□□

敵兵で埋め尽くされた赤い画面に東奔西走しまくりましたが、それでも今回も勝てましたよ。
ここまでやってこれたのも皆のお陰です。





ええ、これで完全に築きあげましたね、アンタの言う家というヤツを。
そして俺としてはこの為に持てる軍略を全て捧げる、大層やりがいがありました。
これからはこの家を守る戦いになる。まだまだ気が抜けませんな。





はは、まいったねこりゃ。官兵衛さんからこんな事言われちまいましたよ。
照れますが、それ以上に相手が相手なだけにこの上なく嬉しいですよ。
しかし違和感ですか、一体なんでしょうね？
俺としてはアンタ程の軍略家を失うなんて勿体ないことはしたくありませんからね、何かを探し求めているというのならとことん付き合いますよ。
ま、もっとも勝ち負けに関しては今まで通り容赦はしない。そこだけ忘れんで下さい。


















◆三十日目

官兵衛さんが示唆していた通り、未だ争いは絶えず、か。困ったもんだ。
そんな中、嬉しい出来事もあるわけです。





最後の決戦を前に二人とも頼もしいですよ。




◆三十一日目

これは…演武を始めてから初めて小康状態というものに陥ったな。
ミッションはともかく、撃破効果の戦場に当たらないんですよ。
よろず屋でアイテムを買って数を稼ぐ手もあることはあるが、必ず目当てのアイテムが出るとは限らない。

参った。

そんな中相変わらず敵方に居る清正さん、女性に見境がないとしか言いようのない宗茂さん。
新しいところでは兼続さんが政宗さんを助けに行くようになった、というくらいでしょうか。ミッションばかりで撃破効果が出ません。
正則さんから頼まれた酒をくすねて飲みたい気分ですが、ここはぐっとこらえて黙々とミッションをこなすことにします。
幸いなことに清正さんが出てこない限り後ろの面子も大人しいですからね、体力的にはキツいが精神的には楽ですな。



◆三十二〜三十三日目

また兼続さんが政宗さんを救出ですかい。本当は仲がいいんじゃないですか？
しかし今回は些か分が悪いな…モブに囲まれてさらに無双武将が周りを固めてるなんて。
仕方ない、数はこなせてる以上他のミッションを捨てて政宗さんを助けに行きますか。
ああ、不安そうな顔をしなくても大丈夫だ幸村。お前が出てる戦で政宗さんを敗走させたりしないから安心してくれ。
さ、慶次さん、忠勝さん、行きますよ！

□□□□□□□□□□

くそ、何とか政宗さんを救出したものの肝心な兼続さんは敗走しちまったし、味方武将も退却間近なモブばかりで心もとないな。
それになんで無双武将を倒して詰所頭倒したのに政宗さんの周囲の敵が減らないんだ？
うちの総大将が狙われ始めてるのに此処から離れられない…さてどうするか。
よし、敵総大将は幸いモブだから俺が一気に馬で駆けて倒してくる。大盛ご飯で体力を回復させて時間を稼ぎますから、どうか気合入れて粘ってください政宗さん！

□□□□□□□□□□

敵総大将の前にやってきたんで、慶次さんたちの居場所と政宗さんの体力を確認して…俺はうっかり笑っちまいました。
いえね、慶次さんや忠勝さんが必死に追いかけてきてるのに、幸村が居ないからどうしたのかと思って探せば、一人政宗さんの所に残って奮闘してるんですからねえ。
ははっ、いやはや若いっていうのはいいですなあ。



◆三十四日目

清正さん…最後の決戦目前だってのに、何だってまたアンタはそっちに居るんですか。しかも敵援軍って。
揚句登場するや否や「この馬鹿、なんであっちにいる…」と来ましたよ、それは俺の台詞ですよ。

流石に腹が立ったんで、目標もクリアしていたことだしこれでもかと暴れてみました。ああすっきりした。

おや三成さん、どうしました、そんな微妙な面持ちで俺を見て。容赦がない？そりゃあ戦ですから当然でしょう。
何ですか慶次さんまで。左近だって知略よりも武力にモノを言わせることくらいありますよ。



ほーら、信玄公は判ってくださるじゃないですか。戦に下手な情けはいらないですよね？
やっぱり俺が師と仰ぐだけあって信玄公は判ってらっしゃる。
恋に謳歌する若造じゃないんですから、二人ともしっかりしてくれないと困りますよ。

…あれ、なんで信玄公がため息をつくんですか？俺が原因？？何故。
色恋はまだまだじゃのう…って、今までの会話で何処に色恋の話が？！
ちょ、ま、神妙にしていたくせにいつに間にか人の尻撫でるの止めろ慶次！！
三成さんアンタもだ、着物の袂割るな何で人の首筋舐めてんですかぁぁぁ！！
信玄公止めて…って便乗なんて冗談じゃない、この馬鹿達どうにかしてくれ忠勝さーん！！


た…たすかりました…あ、いや、幸村はその…多分政宗さんにつかまってると思うんで、若い二人を邪魔しない方がいいかな、と。
すみませんね忠勝さん。あと少し俺の護衛してて下さい。戦前に馬鹿相手に疲れて動けなくなったら笑えませんから。



◆三十五日目





清正さんは清々しい程秀吉公相手に躊躇いがありませんな。ならばこっちとしても覚悟を決めましょう。



またそういう事を言う…ええ、頼ります。頼りにしてますよ。但し自分が総大将だってことを忘れないでください。
慶次さん、忠勝さん、三成さん、最後の大戦、俺は何が何でも勝ちに行きます。
こっち方で出撃している元就公、風魔さん、万が一でもアイテムも惜しみなく使いますからね、思う存分暴れてくれ！

□□□□□□□□□□

お、何とこちらの援軍は政宗さんですか、こりゃあ良い。うーん、幸村を連れてくれば良かったか…仕方ない、後で二人の時間を作ってやるとしますか。
…っと、油断大敵、清正さんの所に敵増援が向かってるじゃないか。

大丈夫ですか、清正さん！！

良かった、被害はそんなに無いようで…え？何ですか？隣？…あのう…今戦場がどうなってるか理解してます？
「戦いが終わっても…また俺の隣に居てくれると嬉しい」って…言われなくても居ますよ。だって俺は清正さんの軍師ですから。隣に居ないでどうするんですか。

え、何で当たり前のこと言ったのに破顔するんです？！そしてどうして背後からかつてない程の怒気が！？

慶次さん、何で怒ってるのか判りませんがその怒気は敵に向けて下さい、味方の士気下げてどうするんです！！
三成さん、冷気で味方が凍りつくような真似はせんでください、倒すのは敵であって味方じゃないですよ！！
忠勝さん、今までの付き合いで少しでも対処法を学んでくれ…は？我も何やら腹だたしいって…清正さんはウチの総大将って理解して言ってます？！

ちょと、この雑魚兵が湧き出てきてる状態でアホな事いってないで清正さんの周りを一掃してください、総大将が負けたらウチの負け、すなわち左近の負けですよ！！
…皆さん今揃って「あ」って顔しましたね、「あ」って。一番大事なこと忘れてどうするんですか。
ああもう…元就公の救援に向かいますよ、ついて来て下さい。
全く、政宗さんが一人頑張ってくれてるって言うのに、揃いも揃ってボケ倒さなくていいんですからね。

□□□□□□□□□□



やっと勝ちました。長かったがこれで終わり、本当に泰平を手に入れました。
所で清正さん、改まって俺に用があるそうですがなんです？
そういや、あのう…今一度確認させて頂きたいんですが…俺と清正さんは友誼を結んでるんですよね？
間違ってないが間違ってる？どういう意味ですか。
はあ、前回のは間違いなく友誼の申し出で良い、そうですか。
じゃあ今回は？今回も友誼の言葉………じゃ、ない？続きがある？？



待て待て待て、待ってくれ清正さん！

これはおかしい、どう考えてもおかしいでしょう、左近は男ですよ！？
他の連中に毒されてアンタまで何おかしなこと言い出すんですか、こういう大事な言葉は好いた女子に言ってあげるモンですよ、言うべき相手を間違えてます！！

え…最初から？最初からこれを言うつもりで俺に友誼を申し出てきた、って…まずは友達からって…間違っちゃいませんが激しく間違えてます。男の俺を相手にすることを前提にはしないでもらえませんか。
た、確かに俺は傍に居るといいました。軍師ですから、それが当たり前ですから。それは肯定しますよ。
けどまさか嫁入り承諾に繋がるなんて誰が思いますか、どう考えてもおかしいでしょう。

気付いてなかったのが俺だけ…？

まさか、それで慶次さんたちがおかしなところで怒ってたって言うんですか。
違いますよね、皆…ええええそこで肯定せんでくれませんか、冗談がきついです！！
誰か、誰か助け…官兵衛さんいいところに！！






いやいや、前にも言いましたが俺としてはアンタ程の軍略家を失いたくない、それだけですよ。
やっと泰平になったことだし、戦ではなく議論で勝負といきませんか？
ああ、本当に官兵衛さんがまともで良かった…好敵手とは別の意味で礼を言わせて下さい。
そういや官兵衛さんは酒はいけるクチですか？
正則さんから頂いた上等な酒があるんですがね、一緒に飲みながら語り合うとしませんか。


…ん？何で笑ってるんですか？
背後…振り返りたくないです。振り返ったら地獄が待ってるんで振り返れません。
争ってる理由は卿そのものではないのかって…だからって何で男の俺が誰かの嫁にならなきゃいけないんですか。
内容は酷いが連中は人の事を放っておいて喧嘩してるんだ、喧嘩する程仲がいいなら自分たちがくっつけばいいんですよ。


全く、世は泰平を迎えたっていうのに、何で俺の周りには泰平が訪れないんでしょうねえ…。

---