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99年の全日本スキー技術選手権が3月6日から長野県の岩岳スキー場において開催されました。ルスツ・石打・田沢湖とまわってきた技術選が久々に白馬エリアに帰ってきたわけだね。 今回使用されたコースはメインバーンがホワイトプラザの正面バーン、そしてかつてはジャンプ台として使用されていた西山ゲレンデ、普段はなかなか滑らないような超急斜面、はっきり言って怖かったね…久々に難易度の高いバーンだったと思うよ。 今回は比較的気温が高かった為、各選手ともトレーニングは午前中の条件の良い時に集中し公開練習の時のスタート付近は順番待ちの選手で渋滞していたね、 各チームともトレーニングは急斜面に集中していたようで、他のコースはそれほど混雑はしていなかったようです。また大会の花となるコブの急斜面小回りは部分的には40度はあると思われる超急斜面、ここにはみんな苦戦していたね。中間付近から一気に斜度がきつくなるのでここで暴走しないように行くのは至難の技、コブはそれほど大きくはありませんが大会当日はここで大きなドラマが起きましたね。コースは結構長い間解放されていましたが、決勝進出者しか滑れないからかここでトレーニングしていた人はごく僅かでした。 大会前のトレーニングは選手によって調整の仕方が違いますが、何本も滑る選手もいればコースの状況のみを確認するだけの選手もいて選手の特徴が現れた部分だったような気がします。
競技は7日から始まりました。初日の天候は曇り、少し斜面の凹凸が見にくい天気でしたが、前夜の冷え込みはあまりたいしたことはなかったようで、バーンは比較的柔らかく雪面硬貨剤を使用してもそれほど硬くはならない状況でした。 この種目277点でトップに立ったのは新潟の柏木君(父はマッコ柏木、妹はオリンピック代表)元気のある滑りでスピードを最後まで維持してきたそうです。この種目は比較的スタートが早かった選手の方が条件的に有利であったような気がします。後半の選手達は緩んだ雪と向かい風によりゴール前までスピードがつながらなかったようです。宮下征樹は悪条件の中276点でスタートが遅い割には良い滑りができていたように思います。粟野は後半失速し272点その他273点前後には我満・伊東兄弟・佐藤久哉あたりが団子状態でひしめいているようです。山田卓也の滑り及び点数は確認できませんでした。 小回りの急斜面はスタートの早かった粟野・宮下が一気に280点を叩き出し、その後に続く選手も高得点を稼いでいたようです。滑りは確認できませんがスタートの早い人達の時点ですでにコースは緩んでいたとのことで、斜度に負けないターンコントロールをした人が良い評価を得たようです。一方後半の選手はラインがほぼ2本に分かれどちらかのラインを選択するという状況となりました。コース中央のラインは雪がたまりほとんどの選手が両端のラインを選択したようです。小回りもやはり柏木君が良い滑りをしたようで279点で続きそのほか二瓶君が278点、以下275点前後にはたくさんの選手がいるようです。
予選の間は各選手ともテントにてそれぞれ仲間の得点を聞いたりバーン状況な
小回り中斜面の不整地はスタート直後の30mちょっとは整地され斜度がきつくなる辺りから深い溝が続き、後半部斜度が緩くなってからはラインによってはかなり不規則なコブが並んでいる一癖も二癖もあるバーンが設定された。この斜面は練習日に選手らが作った溝がいくつか並んでおり、どのラインを選ぶかによっても難易度が変わるような状況でした。溝の深いラインまたは溝は浅いが不規則なラインとどのラインを選ぶかも選手の表現力の見せ所であったかもしれないね。 小回りでは山田卓也と竹鼻はほぼ同じラインを選んだようで、後半部の不規則なコブでリズムをうしなっていたようです。この種目トップは猪又一之、練習中から小回りには自信があったようで非常に良い滑りをしていましたが、男子終了間際になって深いラインを積極的に攻めて高得点をあげたようです。本人いわく中盤の深い溝はかなり苦戦したようですが、後半の緩斜面に入ってからは一気にスピードに乗れたと話していました。粟野も1点遅れで続いたようですが、滑りは見れませんでした。柏木は深い溝でリズムをつかみきれなかったのか274点止まり、征樹は「予選なのであえて深い溝を選んだ」とのこと。「だけど僕には深すぎたようでした」と話していました。下から見るとコブのようにも見えるのですが、実際には何百人も滑ったスラロームコースのようで身体の小さい選手にはちょっときついラインもあったようですね。はっきりいってコブじゃなくて小回り中斜面ミゾって種目だった感じがしました。 大回りは昨日の小回りと同じバーンを使用しましたが、やはり雪の影響でバーンはグサグサ状態、各選手とも雪にスキーをとられてバランスを崩すシーンがたくさん見られました。新しい雪のせいでスピードこそ出ませんがターン後半から切り換え付近に向けての身体の移動方向と力の強弱を間違えると外足が跳ね上げられるというそれなりに難易度の高い競技でしたね。 たまった雪にパワーを封じ込められた格好となり今一つの結果に終わりました。久々に爆発?の松沢幸靖が征樹に続く得点をあげ上位に食い込んできました。ターン前半部からスムーズにエッジングに入れていたようです。後半柏木が比較的小さ目のターン弧でスキーの抜けを表現して280点のトップに立ちました。切り換えからターン前半部の動きが非常にクイックなので粋の良い滑りが表現できたのではないかと思われます。(滑りは見ていない)今回はこの滑りがウケチャッタみたいだね… この日の僕は最初の小回りで思いがけない?277点をゲット(βカーベックス9.26 180cm)、自分ではそれほど手応えがなかったのですが、コーチの方からは非常にスムーズに降りてきたとの話がありました。もうけちゃいました…僕はスタート順が早かったのでそれほど溝も深くはなかったのですが、練習の中でも溝でリズムが狂ったり、いわゆる「全体の流れ」が上手く表現できなかったので溝の反対のラインを滑る作戦(シルバーアロー作戦)で行きました。これだとはっきり言ってほとんど平らなところを滑る感覚で降りることができますが、タイミングを間違うと大失敗につながります。しかしあまり斜度がないのでこの辺りは上手く行ったようですね。後半部の斜度が緩くなった辺りはからはしっかりと溝の中に入っていきました。これは作戦勝ちだね?…ラッキーなポイントをゲットしてしまったという感じです。 大回りはバーンが荒れていたのと雪が予想以上に柔らかかったので通常使用しているレースカーブ(βDEMO10.26 188cm)ではなく少しカーブがきついスキー(βカーベックス9.18 190cm)で滑りました。カーブの浅めのスキーだと板をしならせて滑りたいところなのですが、足場が悪かったので少し太目で板自体が強い回転性を持つタイプで滑った訳です。これも選択がピタリとはまり柏木君には及ばないまでも279点を得ることができたのでまずまず満足しています。自分の予想では上手く行って274点ぐらいかなと読んでいたので、正直いって自分でもビックリしました。まさにマテリアルに助けられたといった感じでしたね。
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