2016年~2017年 体調の変化 2

2016年


 春になったが昨秋の体調不良から自転車散歩は止め、雪が無くなってもpapaと徒歩散歩。シニアを実感し少し寂しい気もするが嬉しいことも。徒歩なので行きかう老若男女に「カワイイ」「触っていいですか」「自転車はもう止めたの」等声を掛けられるようになったポッキー。papaが「噛みます」と言い触ってもらうのを遠慮してもらうのが申し訳ないくらい。今までは自転車でバビューンと通り過ぎていた所をゆっくりと楽しむポッキー。年齢に合った楽しみ方が出来ている。でも、まだまだ郵便バイクは吠えて追おうとする(笑)

 足の状態は、テーブルに両前足を置いて立つこと(我が家では演説スタイルと呼ぶ)はまだ何とか出来るが、後ろ足が弱いためにお座りをする時にゆっくり座ることが出来ずストンと落ちるように座るようになった。またポッキーはダンス犬みたいにバック(後退)がとても上手だったけれどバックしようとすると後ろ足が崩れそのまま尻餅をつくようになったし、散歩中に段差で倒れ込んでしまうようなこともあった。

 ドライブは、雪が無くなり去年よりもあちこちに行き、行ってみたかったポッキー生誕の地にも一緒に行くことが出来た。当たり前だけれどポッキーは何も覚えていなくて、でもそれが「ポッキーはうちの子」と思えた。7月には10年前にも行った、道北方面の道の駅で車中泊旅行。ポッキーはその場所を明らかに覚えていて、10年前と同じように周囲を3人で、今後はゆっくりと散歩をした。毎年続けていたポッキーとのお泊り旅行は、これが最後になった。

 秋になっても日帰りドライブは続けていて、車内は長年噛み噛み危険防止のため後部座席を改造して木の柱や網柵で仕切り、ポッキーエリアを作り人間と住み分けをしていたが、柵が無くても安全になり木枠を残して柵は外してしまった。ポッキーは自分のエリアに居るけれど、柵が無いことで隣に座る私と親密度が増し、ますます楽しいドライブになった。

 今年は雪が早く10月末には部分的に根雪状態で、ポッキーが後ろ足を滑らせないか心配だったがゆっくり上手に歩いてくれていた。若い頃は頭→お尻と上手に順番にブルブルが出来たが昨秋からは出来なくなっていたが、背中に雪が積もると背中だけを軽くブルブルをして、頑張って自分で雪を払ってくれていた。理由は判らないが時々散歩に頑として行きたがらないことが時々あったが、そんな時は無理せず行かず、ポッキーのペースに合わせた生活をしていた。

12月
【14歳9ヶ月】

 ポッキーは夜は自分のハウスで眠るよりも、未明に帰宅したpapaが1階で布団を敷いて寝るとその掛布団の上で眠ることが好きだったが、年々甘えん坊になったせいかそれがますます好きになっていたので、私はポッキーの夕食後のルーティン(おやつ入りボールのひとり転がし遊び→お腹に優しい歯磨きガムを食べる)が終わったら部屋にpapaの布団を敷いてあげるようになっていた。そしてポッキーの体がどうしても埃っぽいのでpapaの掛布団の上にはポッキー用に薄い布団を掛け、人間の掛布団が汚れないようにしていた。ポッキーはルーティンが終了し落ち着くとその掛布団の上に行き、21~22時にシッコに起きるまでにひと眠りするのが習慣になっていた。その日も18時過ぎに早々とポッキーはpapaの布団の上で眠っていた。

 19時半すぎ、私がテレビを見ながらふとポッキーを見ると、眠っているポッキーの体が震えている。シニアになってから時々肩とか体の一部が震えている姿を見たことはあったけれど、よく見なければ気付かないような些細な震えですぐに治まっていて、今までと今日のは全く違う。全身が震えている。そして呼吸が早い。おかしい!
 「ポッキー?!」と呼びながら声を掛ける。起きない。大声で呼び掛けると少し目を開けたが起きようとしない。おかしい。ポッキーが明らかにおかしいことを判断するために、意を決して頭を撫でる振りをするが反応がなく、何と本当に頭を撫でることが出来てしまった。若い頃よりは穏やかになったとは言え、頭に触れられるなんてポッキーにとっては異常なことであった。
 もう夜だから病院には行けないので、すぐにパソコンで症状を調べる。心疾患とか肺水腫とか出て来て、肺水腫は命の危険があると書いてある。命の危険・・・。さっきまでいつもどおりのルーティンをこなしていて普通に元気だったのに。私は頭がカーっと熱くなり、動悸がして喉が苦しくなってしまった。

 仕事中のpapaにポッキーが変だから今日は早めに帰って来てとメールをすると、22時頃に家に立ち寄ってくれた。ひとまず家にある座布団や毛布でポッキー用のベッドを作り、そこに移動させることにした。でも、どうやって移動させるか。とにかくやらないといけないから、私は生地が厚い上着を着て分厚い皮の手袋をして、噛まれてもダメージが少ないようにして一緒に抱っこして運ぼうとpapaに提案したが、大丈夫だと言いpapaがそのままポッキーの体の下の薄い掛布団ごと抱っこすると、ポッキーは目を閉じて無反応でされるがままになっていた。すると人間の掛布団に大量のオシッコの跡が。そこでポッキーの体を即席で作ったベッドの上に置くと、体の下の薄い掛布団を取り去った。
 私はポッキーの急変で思い当たることが全く無く、日中はどうだったかとpapaに聞くと、あるとしたら午後の散歩を終え家に向かい道路から自宅前にある駐車場に入った時、圧雪しテカテカに凍った所でポッキーが足を滑らせてしまい、横にバッタリと転んでしまったとのこと。すぐに自分で起き上がり帰宅し、その後はいつも通りで何でもなかったが、あるとしたらその事くらいとのこと。
 papaは仕事に戻り、私はその晩はポッキーのオシッコが染みたpapaの布団でポッキーの隣で眠った。翌日は私は仕事があるので未明に帰宅したpapaと添い寝は交代してもらった。

 明け方になりポッキーは目を開けられるようになり目に少し生気が戻り、震えはだいぶ治まってきてお尻を持ち上げてあげることで立てるようになり、朝ご飯も食べることが出来たが、私が偶然1時間出勤が遅かったので、事前に状況説明の電話をしてから病院に行くことにした。1年前と同じ方法で。
 1年前と同じ方法で診察台に乗る。先生が聴診器を当てると心音に異常は無いとのこと。状況から可能性として転倒による打撲か捻挫と思われ、痛みに対する治療をすることになり、ステロイド注射を受けた。その後、今飲んでいる薬を止めてステロイド錠剤、数種類の漢方薬、関節や心血管や腎臓や皮膚被毛に良いというサプリメント(このサプリメントは後にポッキーの皮膚状態に大いに効果を出してくれる)を処方された。この日の体重は、動いてしまって誤差はあるかもしれないが15.8㎏。その後私は病院から直接出勤したが、家に帰ったポッキーは即席ベッドの上で、昨日までの横向きバッタリではなく通常通りの体を少し曲げて伏せたような姿勢になることが出来、庭でしっかり立ってオシッコも出来た。

 その日の夜から処方された薬を飲み始め、翌日はますます歩けるようになったが下痢に。病院に連絡したところステロイドで胃が荒れたと考えられ、胃薬と下痢止めを追加。震えは治まり、食欲、排泄、歩きは少しずついつも通りを取り戻しつつあったが、3日後の夜から再び様子が変わって落ち着かずにハッハッと息が荒くなったり顔がぼんやりしたり床に座ったら立てなくなり、再び仕事中のpapaにSOS。ポッキーのお尻を持ち上げてお尻を支えてあげながら即席ベッドに移動させた。

 翌日にpapaとポッキーのふたりで病院へ。この時papaは口輪におやつを入れることを繰り返し、なんと口輪を装着してしまった!10年前は口輪を装着したくてクリッカートレーニングを始めて失敗し、ずっと出来ないでいたのに!
 しかもなんと、papaが数年ぶりの抱っこ(前回は散歩中に池の中にずり落ちてしまい、papaが慌てて抱っこで救出した)で車に乗る。ポッキーは怒らずにきょとんとしていたとのこと。
 口輪をしているので採血が出来、血液検査を受けたところその日のうちに結果の連絡があった。白血球は正常、肝機能腎機能は年齢を考えると良好、ただ正常範囲内ではあるがタンパクが低めで、脱水傾向もみられるとのこと。その日から薄め牛乳を多めにあげるようにして、タンパク質が摂れるようにご飯にプラスして、パッケージでタンパク質含有率を確認してタンパク率高めの牛や鹿、魚のジャーキーを小さく切って混ぜることを始めた。
 体調は徐々に落ち着き、ステロイドは減量を経て2週間後には完全終了。内服は、漢方薬が少々お値段が高めなので、今回は終了にして今までの薬に戻すことにした。

 今回の体調不良から以降ずっと、食べやすいようにご飯のお皿は台の上に乗せて食べるようになった。そして段差に足を引っかけてしまうことが増えたので、自宅の住み分けゲートの床の枠を切って、段差が小さくなるようにした。ゲートを取ることも考えたが、まだ不安や危険はゼロとは言えないので万一のためにとそのままになった。
 少しずつポッキーの体調は戻ってきたが、年末の体重測定では14.1㎏。痩せたな・・・


2017年


1月
【14歳10ヶ月】

 この頃のポッキー、外の天敵は郵便バイクでそれは変わらないが、室内の天敵は掃除機だったのが去年の体調不良からは掃除機に敵意を示さなくなり、ポッキーの目の前で掃除機がかけられるようになった。こうやって犬も年々丸くなるのだろうかと年齢を実感して切なくなるが、掃除が楽になり私は助かった。

 年明けから落ち着いていたポッキーだが、夜に突然嘔吐。吐いた拍子にその場でシッコ、ウンチが出てしまった。トリプル処理!全力で嘔吐してたから仕方ないけれど、でもステロイドの副作用で間に合わないような時でもなく、普通の時にも排泄の失敗が本当に増えてきた。意識する前に出てしまうのだろう。いいんだ、人間だって高齢になればそうだものね。
 そして、今まで排泄は出来るだけ外でさせていて、オシッコはそれは変わらないが、後ろ足がますます弱って雪の上では足が滑りそうになり踏ん張るのが大変そうなので、時々はウンチの素振りがあっても庭に誘導せず家の中でそのままさせるようになった。若い頃はどんなことがあっても家の中ならちゃんとトイレで排泄してくれたポッキーだが、この頃はもうトイレに行こうとする様子は見られなくなっていて、この頃から自宅にいる時にはウンチは部屋の中でも好きに出してもらうようになった。

 前も後ろも足の関節の曲がりが悪くなってきていて、座ることが大変になったために無駄に立っていることが増え、ブルブルをするとその勢いでポッキーが倒れてしまうようなことがあり、快適に座ったり寝て欲しく、そしてまた再び動けなくなった時のことを考えて、犬用のベッドをネットで購入。ポッキーがベッドを認識してくれるか心配だったが、そんな心配は全く必要無かった。ベッドが届き、部屋に置いたとたんにポッキーは躊躇なくスッポリ中に入って座り寛いでくれた。初めて見たのに、いや初めてだからなのか、何故ポッキーは自分の物と判るのか謎。
 長年ポッキーが安心して眠った場所、ポッキーの城であるハウス(クレート)。頭を下げて体を低くしながら中に入ることが既に大変になっていてポッキーが入ることはもうほぼ無くなっていたが、クレートはこの後もしばらくは部屋に置いていたが、ポッキーが使うことは無くなった。

 下旬、いつもの薬が無くなり病院に受け取りに行ったところ、先月採血した血液の精密検査をしたらポッキーは甲状腺機能低下症と判ったとのこと。その夜からホルモン剤の内服が追加になった。この日の体重14.7kg。

 またもや止められない薬か、と病気に対して残念だと思ったけれど、この病名を聞いて何だかとても納得した。去年外耳炎をネットで調べている時にも出てきた病名で、単なる高齢によるものかもしれないけれど、ポッキーは去年から眠る時間が長くなり、とても寒がりになっていた。そして一番当てはまるのが皮膚で、抜け毛が多くなり、ベタベタ、場所によってはカサカサのフケが酷かった。去年からポッキーが寝ている間にはいろいろなことが出来るようになって、スリッカーブラシで顔以外の毛をゆっくり梳かしていたけれど、梳かしたところから大量のフケが出て来て全身粉を噴いたようになっていて、ブラシも皮脂でベタベタになっていた。そしてブラシと一緒にゴソッと毛が抜けてきて、このままでは全身ハゲてしまうのではないかと不安になったくらいだった。薬を飲んだら良くなるかもしれない、と希望を持った。


2月
【14歳11か月】

 すぐに治まるものの嘔吐、下痢を繰り返す。そのため日中はpapa、夜は私が在宅なので、お互いにポッキーの排泄状況や体調の様子を紙に書いてテーブルの上に置いたり、SNSで報告、引継ぎをするようになった。

 歩き方が不安だが筋力低下を防ぐために午前と午後の散歩は続けているが、距離は短い。ポッキーに散歩意欲はあるが、また雪道で滑って転ぶ心配があり無理をさせられないことと、後ろ足の動きが悪いために行きはいいが動けなくなって帰れなくなったら困るので遠くには行けない。このまま散歩がこんな近所しか出来なくなるのでは、と不安になる。

 ホルモン剤の効果か、毎日のポッキーとのラブラブ挨拶(顔舐め)をすると、以前より舌が温かくなっているように思う。寝ている時に触れる肉球も、以前は少し冷たい感覚だったのに温かくなっている。とても嬉しい。
 この頃はまだ、失敗することもあるが投げたおやつを口でパクっとキャッチすることが出来ている。

3月
【15歳】

 少しずつ雪解けが始まり、去年10月以降は行くことが出来なかった自宅から150m位の地点、今までの散歩コースの一部の大通りまで、毎回ではないが何度か散歩で行くことが出来るようになる。距離が延びたことが、長年の散歩コースを一部とはいえ散歩出来たことが本当に嬉しい。家の中ではこの頃から、飲み水のお皿も飲みやすいように台の上に置くようになった。
 下痢や嘔吐は未だ時々あるが、16日を無事に迎えポッキーは15歳になった。犬用のケーキでお祝いする。昨年末に動けなくなった時にはケーキを食べてお祝いが出来るとは思っていなかったので、本当に嬉しい。頑張ったポッキーにも感謝したい。

 そして誕生日の2日後の夜、室内で突然シッコをしてしまったポッキー。特に体調に変わった様子は見られないけれど、急にどうしたんだろう、でも高齢になったらこんなものなのかなとも思い、絨毯の掃除をしながらあまり気にしていなかった。

 誕生日3日後。
 日中は自分のベッドで眠っているけれど夜はやはりpapaの布団の上で寝るのが好きなポッキー。今日も夜のルーティン終了後にpapaの居ない布団の上で眠っている。が、20時頃、ふとポッキーを見るとまたもや全身が震えている。昨年末と同じ。いや、前回より震えが強く、震えが激しすぎて呼吸が確認できない程!今回は転んだとか何かあったような事はないはず。足の関節の動きが悪くなってポッキーが寝ている間に後ろ足をゆっくりストレッチしたりマッサージしたのが悪かったのかな?と不安になる。今思うと、昨夜も少しだけ震えていたように思えてきた。

 昨年末のこと(同様の状態の時に人間用掛け布団の上でシッコをしてしまい布団をクリーニングに出した)があってからpapaの掛布団の上には大きな防水シーツを掛け、その上にポッキー用の薄い布団を掛けていたので再びpapaの掛布団をオシッコで濡らす心配は無かったが、ゼロではないのでポッキー用のベッドに移すことにした。昨年末には私の噛み噛みの心配をよそにpapaが難なくポッキーを抱き上げられていたことから、今回は私がやろうと決意。ポッキーの体の下の布団ごと持てば、万一噛まれても大事には至らないだろうと思った。
 ポッキーが震えて横になっている横にオシッコシートを敷いたポッキーのベッドを置き、ゆっくりと薄い布団の下からポッキーの体の下に腕を入れ、思い切って持ち上げてすぐにベッドに移動。ポッキー、怒らない。寧ろ反応すら出来ない。その後ポッキーの体の下から少しずつ薄い布団を引っ張って取り除いた。ポッキーは変わらず呼吸荒く震えていて、目は虚ろ。ひざ掛け大のフリースを体の上に掛け、少しでも体勢が楽になるようにと体のあちこちにタオルやクッションを入れた。

 震えは止まらないが徐々に弱くはなっていたが、22時半頃になり急に何かを訴えるような荒い息遣いになり落ち着かなくなるポッキー。何だろう、もう22時半だしオシッコかな。でも私はここから外にオシッコに連れ出す自信は無い。ベッドにはオシッコシートを敷いてあるから寝たまましてもらって構わないけれど、ポッキーは起きたいのだろう。部屋でオシッコシートでしてもらうかと考えて、ベッドの横にオシッコシーツを敷く。ポッキーは自力で起きることは出来ない様子で、私が起こすしかない。私はポッキーの後ろ足が弱くなってから、なかなか自力で立ち上がれない時に一瞬だけお尻を持ち上げて手伝ってあげることは何度かあったけれど、抱えることは不安でやったことがなく、自信が無かった。でも、やらなければ。意を決してポッキーの体を持ち上げる。ポッキー、何とか自分で立ってくれ!と思ったが、ポッキーは立つことが出来ず、今までとは反対向きになってベッドの上に再び倒れ込んでしまった。あぁ、ポッキーごめん、オシッコが出ちゃうよね、と思ったが・・・ポッキーは急に静かになり、そのまま再び寝てしまった。
 その様子を見て、ポッキーはずっと同じ向きで横になっていたから寝返りがしたかったんだ、と気付いた。そうだ、人間だって同じ姿勢で寝ていたら体が痛くなったり辛いよね。これは今後の教訓になると思った。

 翌日は祝日で病院は休み。朝になって立ち上がることが出来てご飯も食べられることから、昨年末に処方されてまだ少し残っていて、再び同じような症状になったらすぐに飲ませるよう病院の先生に言われていたステロイド錠をポッキーに飲ませる。徐々に目に元気が戻って生きて、庭まで歩いて出て倒れずにオシッコが出来るようになった。

 その後ステロイドはすぐに減量。まだ夜に寝ている時に少し震えていることが続いたが、ステロイドで元気になり家の中ではいつも私たちについて歩くようになり、動き過ぎのように思え、却って足腰に負担をかけているように思えてそのまま減量して終了にした。元気すぎて(?)久しぶりに私のズボンの裾噛み。ポッキーらしさに嬉しくもある。

4月
【15歳1ヶ月】

 
夜間の震えは治まり、体調も安定。ただ右耳を気にして耳振りすることがあり、すぐに去年使用し絶大な効果があった耳の軟膏をもらい、去年同様に寝ているポッキーの耳に入れる。耳の軟膏を貰いに病院に行った日のポッキーの体重、12.6kg。昨年末から約2㎏も痩せている。ポッキーが成犬になってから最も少ない状態。食欲はあってちゃんとご飯やおやつは食べているが、栄養が足りていないのか、もしくは食べても栄養が体に吸収されていないのか。近年に胃腸の不調が多いから後者の可能性が高いと思う。だとしてもとにかく少しでも栄養が付くものを食べて、これ以上の体重減少は阻止しなければ。

 今月から私の仕事の形態が変わり、外勤の時間はあるけれど、自宅で仕事をすることにした。元々やりたかった形態の仕事ではあったけれど、ポッキーがいつどうなっても不思議ではなくなり、ポッキーと離れる時間を減らしたくもあったため。
 ポッキーは数日経つと私の在宅時間が長くなったことを察知し、なんだか興奮状態。嬉しいのだけれど、papaによると今までは朝私が出勤するとすぐに眠って昼まで熟睡していたのに、私が家によく居るものだから眠らなくなって昼間の睡眠時間が激減したとのこと。興奮して無駄に体力を消費しないでと心配になる。

5月
【15歳2ヶ月】

 私が家で仕事をしていることもあり、日中昼寝をせず起きていて、起きていても足、特に足根関節の動きにくさから以前のように伏せて寛ぐことが長時間は出来ない様子のポッキー。無駄に家の中を歩いている。何かをする訳ではなく身の置き場所が無くて部屋の中をひたすらグルグル大回りしている様子のこともある。
 疲れてやっとベッドで寝るが、私が外勤から帰ると頑張って起きてフラフラと出迎えを続けてくれている。この頃には眠っている間でなくても、起きて伏せている時にお尻を少し触っても、振り向いて「オイ!」って感じで私たちを見てはいるが怒ることは無くなっている。
 月末に体重測定をしたく、毎日の飲み薬の受け取り時にポッキーを連れていく。12.9kg。若干増えて嬉しい。

6月
【15歳3ヶ月】

 順調に、今までの散歩コースの途中の地点(家から片道300m位)までの散歩が続けられている。この地点はポッキーが子供の頃から通っていた公園の入り口まであと100mなのだが、帰りの心配でなくても、どうしてもそれ以上は足の動きが悪くなり行くことが出来ない。でもpapaによるとポッキーはこの地点で休憩し薄め牛乳を飲むことを楽しみにしている様子とのこと。この頃からポッキーの後ろ足は外側に開き気味で、足根関節が曲げられないことが多くなる。
 でも良い事もあって、この頃からpapaは散歩の休憩中にポッキーの体に腕を回してさりげなく背中や肩まで撫でられるようになる。私はまだ出来ない(笑)。5年位前には、散歩途中の休憩中にpapaがポッキーに手を噛まれ、手を血だらけにして帰宅したことがあったのに、と思う。ポッキーの寛容に感謝。

 ポッキーの睡眠中にブラッシング。依然としてまだフケは多い。そしてイボがたくさんできていることに気付く。背中や顔にはブヨブヨとした膨らみ、全体のあちこちには白やピンクのイボ。イボからは皮脂が噴き出ていることも。年に3回位のシャンプーは続けているが、まだポッキーは唸って嫌がるのでゴシゴシとは洗えず、シャンプーしてもすぐにフケが出て来るので、何とかならないかなぁと思う。

 月末、私の友人が10年ぶり位に我が家に泊りで遊びに来た。私と一緒にホテル泊であちこち観光に行くが、到着した日はポッキーのために(何度もポッキーと会っている友人だが来客そのものに興奮や噛みの不安がある)友人には過去同様に市内のホテルに泊ってもらい、最終日は折角なので我が家に泊ってもらうことにした。
 友人は久しぶりにポッキーと会うことを楽しみにしてくれていたので、今はお尻であれば触れるかもしれないと伝えていた。到着した日の夜、空港からホテルに行く途中で友人に我が家に寄ってもらった。ポッキーはいつものようにpapaの布団の上で伏せた姿勢で寝ていた。私と友人はポッキーの前まで行き床に座ってポッキーの近況を話していたところ、ポッキーの寝顔に油断したのか友人が正面からポッキーの頭を撫でてしまった。近くにはpapaも居たけれど、一瞬のことで私も止められなかった。ポッキーはすぐに目を覚ました。幸い噛まなかったが、友人の顔を見て久しぶりに鼻にシワを寄せて歯を見せて威嚇。この顔、久しぶりに見た。
 危険を感じた私は、友人とそっとポッキーから離れ隣の部屋に移動。椅子に座った。これで安心かと思ったが、目覚めたポッキーは起きて私たちのいる部屋に来て、椅子に座っている友人の、テーブルの上に置かれた手とその先に見える友人の顔をじっと見ている。その目は、まさに何年振りかで見る、ロックオンしたビー玉のような目。友人と会話をしながら「これはちょっとまずい」と焦った。するとpapaもポッキーの目の異変に気付き、友人に手が危ないからゆっくりとテーブルから下ろしポッキーの位置から見えないようにするよう依頼し、ポッキーを食べ物でつってその場から何とか離れさせてくれた。
 papaも居てくれたからそれ以上のことにはならないで済んだが、久しぶりに緊張した。ポッキーがまだあんな目をすることにも驚き、今年になってどさくさに紛れてポッキーの体を触っているけれど、ポッキーは噛み噛みワンコなのだと気を引き締める思いだった。
 そのため最終日に友人が家に泊まった時には出来るだけポッキーを友人に接近させないようにpapaも注意してくれて、皆が緊張するようなこと無く過ごすことができた。

 月末の体重、12.6kg。食べているのに少し減った。

7月
【15歳4ヶ月】

 月初め、遊びに来た友人が帰る日の朝、ポッキーに軽い震えが見られた。フリースのひざ掛けを体に掛け、私が後ろ足やお尻をゆっくりとマッサージして休ませると昼前には落ち着いてくれた。震える姿を見るのは約3か月ぶり。今年になって約3ヶ月ごとに震えているようだ。気を付けようと思う。

 この頃からポッキー、左右の足根関節がますます曲がりにくくなり後ろ足の動きが悪くなる。特に家の中で。日によって左が悪かったり右が悪かったりして、足根関節を曲げることが出来ず後ろ足は突っ張った状態のことが増え、後ろ足を床に引きずって歩くことが増える。そして歩いている時はいいが、方向転換をしたり、立ち止まると後ろ足を踏ん張っていることが出来ず、足根関節を伸ばしたまま尻餅をついて座ってしまうことがあった。そして後ろ足が伸びているので座るとなかなか自力で立ち上がれないことがある。効果のほどは判らないがポッキーが寝ている時には後ろ足のストレッチやマッサージを続けている。

 春頃から足根関節が曲がりにくいことで伏せの姿勢が安定しないためなかなか床に座ることが出来ず、身の置き場所が無く落ち着かずに部屋を大回りで歩き続けていることがあったが、この頃は少し様子が異なってきて目や顔つきが「心此処にあらず」のことが時々あり、認めたくはないが半分「徘徊」していることがあった。ただ、まだまだこの頃は私が「ポッキー!」と呼んだり「何か食べる?」と声を掛ければ、ハッと現実に戻って歩き回りを止めてくれていた。

 散歩中は直線歩行のため比較的後ろ足はしっかりしているが、家の中では後ろ足を引きずって部屋中を歩き回るようになったことで問題が起こるようになった。それはウンチ。ウンチは散歩中や庭でもするが、今年からは踏ん張りやすさのために、そしてポッキーもトイレを忘れてしまったために、家の中でしたい時にしたい場所でさせている。今まではウンチをしてもポッキーがウンチを避けて動いてくれていたため後ですぐにウンチは回収すれば良く、問題は私たちが気付かずに踏んでしまうことだったが、最近は後ろ足を引きずって歩くようになったため、私たちが目を離した隙にウンチをするとその後でポッキーは気付かずに後ろ足で引っかけて踏んでしまい、引きずった足でウンチを床のあちこちに擦り付けて歩くようになったのだ。だから私たちが気付かない間にウンチしてしまうと絨毯や床の上はあちこちにポッキーのウンチだらけ。良い事は、擦り歩いたことでポッキーの足裏にはもうほとんどウンチが残っていないことくらい。(でもウンチ臭いので後で念入りに足を拭くか、拭いても落ちない時には風呂場に連れて行って、後ろ足なら噛まれずに洗えるので足をシャンプーで洗う)
 我が家はこの床の状態を「(ウンチ)パラダイス」と呼ぶようになったが、これ、後始末の労力も大変だが、私は「うわ、やった~」と思い精神的ダメージも大きかった。
 日中はpapaも居るし割と直ぐにウンチに気付けるのだが、夜になって私一人になりパソコンに向かって仕事中や、私が就寝した深夜にやるため注意が必要だった。ポッキーは以前から家に誰も居なくなったり自分が注目されないとウンチをする傾向があったためかもしれない。長年、夜に1階で眠るポッキーに異変があったら気付きやすいように2階の私の寝室までの間のドアは全て全開にしているが、数年前から私は睡眠が浅くなっていて、深夜にウンチのにおいで目が覚めて慌てて1階に行きパラダイスの床を掃除するようなこともあった。
 そしてこの「パラダイス」は今後も形を変えて続き、私をイラつかせることになる・・・

 月末のポッキーの体重、12.3kg。食べているのにまた少し減っている。

8月
【15歳5ヶ月】

 嘔吐や下痢、震えはなし。papaと散歩も続けられているが、この頃から散歩中に会う人にも後ろ足の不調を指摘されるようになる。
 家の中ではいつも私たちの後をついて歩きっぱなし。昼間は生き急ぐように眠らずに起きて動いている。歩き疲れてますます尻餅の頻度が増え、自力でなかなか立ち上がれないため私がお尻を持ち上げる必要も多くなっていた。そして尻餅の付き方もシュワシュワ~と落ちるのではなくドスンと落ちるようになったため、その衝撃でウンチが出てしまいお尻を汚してしまうことも時々あった。歩き続ける様子を見たり足音を聞いていると「足に悪いから頼むから休んでくれ!」と思い、落ち着かないポッキーへの心配からイライラしてしまうこともあった。
 どちらの後ろ足も悪いが最近は右の方がより悪いように思う。ポッキーはこの時は左上で寝ることが多いため体の下になる右足に負担をかけたくないと思い、ポッキーが夜papaの布団で寝ようとする時には私が腰を持って右上に倒してしまい、右上で寝てもらうようにした。長時間右上で寝ていると翌日に少し右足の調子が良い気がする。

 甲状腺機能低下症なら体重は増えていくはずなのに、食欲旺盛で食べているのにまだ12.5kg。私がネットでいろいろ調べたところ、犬の甲状腺の薬は適量の判断が難しく適量でないと逆に過剰になってしまう場合があるとあったり、糖尿病が心配になり、病院で血液検査をお願いした。協力してくれたポッキー。
 結果は糖尿病は問題なし。肝機能も問題なし、腎機能がギリギリOK、相変わらずタンパクが少なく、また白血球が高くなっているとのこと。
 以前も白血球が高いことがあったが、詳細な検査は高齢で出来ない現状で原因の可能性を考える。ポッキーは噛み噛みワンコなので長年歯磨きは出来ず歯には歯石がこびりついていて、時々歯茎から出血していることがあった。それでも2年前までは意外と歯は綺麗だったのだが、前庭疾患を発症した頃から急に歯の汚れが目立つようになっていて歯周病ではないかと考え(ネットで調べると歯周病は進行すると歯周病菌が血液に乗って全身疾患になるとあった)先生に話したところその可能性はあるとのことで、ポッキーの口も臭かったことから暫く歯周病の内服を始めることになった。種類は異なるが再び抗生物質を飲むことに迷いはあったが、先生の「先が決して長くはないポッキーには生活の質を良くすることの方が大切」との意見に同意した。
 
 その後甲状腺の検査結果もわかったが、7か月間毎日内服を続けていても1月の時から数値に変化が無く、低下の状態であることがわかった。内服の効果がないことにガッカリで、ポッキーが食べているのに痩せていくことの原因も判らず残念だった。これ以上の検査は出来ないので仕方がない、今出来る治療を続けることにした。ただ、生き急ぐように起きて私たちの後をついて歩き回る最近のポッキーの落ち着きの無さは異常な気がして、先生に相談して甲状腺の夜の薬は今までの半分にすることにした。

 夜にpapaの布団の上で眠っている時に、自分で体をズリズリと動かしているうちに布団と壁の隙間に体が落ちてしまい、お腹を上にした亀のようにジタバタして自力で立ち上がれないことがあった。そのため夜にpapaの布団を敷いた後は壁や家具の隙間にはクッションや畳んだ布団を入れて隙間を作らないようにするようになった。
 寝た後になかなか自力で立ち上がれないことが時々あり、私がお尻を持ち上げることがあるが、ポッキーは後ろを振り向いて鼻にシワを寄せたり噛むフリをすることがある。本当の本気ではないのが判るので(だてに噛まれてはいない!)さほど恐怖は無いが、「起こしてあげているのに!」とちょっとムカつく(笑)。

 この頃から、室内を歩いていて部屋の角や壁と家具の間の狭い空間に向かってしまうと、後退も方向転換もすることが出来ず、ジッと固まる行動がたまに見られるようになった。

 3月に体調を崩してからは、以前は毎日してくれたラブラブ挨拶(顔舐め)はしなくなっていたが、月末に久しぶりに私の顔を舐めてくれた。噛み噛みで触られるのが嫌いなポッキーは、私の顔舐めをしている時はそれはそれはウットリしていて、ポッキーにはこれが普通の犬が撫でられるのと同様の喜びなのだろうなと思っていた。久しぶりに舐めてくれて本当に嬉しかったが、おそらく、これが最後になった。

9月
【15歳6か月】

 歯周病の薬は効果があり、しばらくして以前のような口臭がないことに気付く。今後も歯周病の薬はインターバルで続けていくことになった。
 足は相変わらず。後ろ足が持ちこたえられずに右足を軸にして回りながら尻餅をつくことがある。それでも家の中でとにかく歩きたがる。生き急いでいるようで見ていて時々辛くなる。

 16日には15歳半のお祝い。シニア犬の半年は大きいことを実感する。犬用ケーキでお祝いするもケーキを丸飲みして喉つまりを心配したが、ポッキーは食べやすいように切り込みを入れたケーキをゆっくりと食べてくれた。ゆっくりと言っても十数秒だが丸飲みではなく、ポッキーの年齢の知恵みたいなものを感じた。

 直線歩行は安定しているので散歩は続けられている。あと100mでどうしても行くことが出来なかった、昔通った公園の入り口を越えられたポッキー。1回だけだけれど、ゆっくりゆっくり歩いて。そうだよポッキー、生き急がなくていいからゆっくり続けていこうね。

 以前からポッキー、寝ている間にウンチが出ていることがあり、我が家はそれを「寝ウンチ」と呼んでいたが、その頻度が増えてきた。
 papaの布団の上や自分のベッドで寝ている時に突然シッポがファサッと動いたと思ったら、にゅーと綺麗な形のまま出て来る(笑)。その姿はとても可愛かった!別パターンでは、寝ているポッキーが急に起きて頭を上げハッハッと言ったと思ったら、お尻に既にウンチということもあった。力まなくても、寝ていても、ちゃんとシッポは上げて出すんだなぁと感心。そして、寝て出せるのなら将来後ろ足が弱って立って出せなくなっても大丈夫だなと安心材料になった。

10月
【15歳7ヶ月】

 今年の春に歩行が悪くなってからすぐにインターネットで後ろ足用補助ベルトを購入していたが、試しに装着してみるとポッキーは自分では後ろ足に全く力を入れなくなってしまってお尻が落ちてしまい(吊ってもらえるので自分は立たなくていいと楽をしているのか?)歩かなくなってしまうので勿体ないが使う機会は少なかった。その代わりにpapaがタオルと紐を使ってお腹を支える形のベルトを作ってくれていた(手作り感満載)。このベルトだと歩いてくれたので散歩の時に持参することがあったけれど今までは実際に使うことはほぼ無かったのだが、この頃から散歩中にお尻が落ちてしまい歩けなくなることがあり、時々使うようになっていた。どさくさに紛れて顔以外は触れるようにはなっていたが、タオル部分をお腹の下に通す(くぐらせる)時にはやはりお互いにちょっと緊張。

 月初め、papaが見たいと言っていた美術展を見に、札幌までポッキーに付き合ってもらってドライブ。ポッキーの様子を見て無理そうだったら勇気ある撤退をしようと決めていた。この時のポッキーはもう座席に乗ることは出来ないので(高いから)、車の床、人間の足元の部分にマットを敷き、その部分に座ってもらった。路面に近いので今までと違いタイヤの振動を直接感じてしまいきっと不快で、後ろ足が不自由なので座り続けることが大変なのでこまめに休憩(降車機会)を取りながら移動。何とか行くことが出来た。

 ドライブ3日後の夜21時すぎ、ポッキーの震えが再発し、グッタリ。久しぶりのドライブから帰宅して興奮したのか前日、前々日と相変わらず家の中を歩き回り尻餅をついていた。軽度だった前回の震えから、また3ヶ月後。翌日にステロイドを飲み、4日を過ぎて徐々に回復。

 この頃から、2階で眠っている睡眠が浅い私が、ウンチパラダイスだけでなく1階の部屋を大回りで歩き続けるポッキーの足音で、必ず明け方に目を覚ますようになった。チャッチャカと歩く爪の音が響くことと、日中はポッキーの尻餅が増えたことで、床にはほぼ全面にカーペットを敷くようになった。認めたくはないが、この明け方の歩き回りはほとんど徘徊なんだよなと思う。カーペットは敢えて1畳分を複数敷いているので(ウンチ)パラダイスの汚れがあまりにひどい時にはそのまま処分と決めていたが、ほとんどは掃除で対応できていた。

 月末のポッキーの体重、12.2㎏。11kgになってしまう・・・

11月
【15歳8か月】

 月初め、来年(戌年)の年賀状の写真を撮ろうという名目で、ポッキーを連れてドライブ。あまり遠くまでは行かず自宅から2時間位の場所まで、帰りにはあちこちの店に寄ってソフトクリームも一緒に食べたが、たくさんあげてしまったこともあり、床の振動で酔ったのか最後に吐いてしまった。大好きでいつもドライブではあんなに期待してくれていたソフトクリームも、今までのように待ちきれない様子は無く、がっついて食べてはいなかった。でも見覚えのある道の駅で楽しそうに歩いてくれたポッキー。長年楽しんだ我が家の長距離ドライブはこれが最後になった。

 今年も雪が降り、中旬からは部分的に根雪が始まった。体毛が少なくなり地肌が見えているポッキーのために、寒さ対策で自宅に何枚もあったフリースのひざ掛けで簡易マントを作る。裁縫が苦手な私が作ったらブカブカ過ぎて失敗してしまったが、papaが上手に作ってくれた。長方形のフリースを、首の部分を丸く穴を開け、そこをポッキーの頭にかぶせ、マントがずれないように長い紐を付けて背中の部分で結んで固定できるようにした。首を通すことはやはりまだ噛みの心配があるので、マントを広げてご飯の台の上に置き、首の穴の部分におやつを置き、ポッキーがそれを食べている時にマントを持ち上げて首に通すようにした。ポッキーは怒らず成功。外す時は全く問題は無かった。寒さが軽減できるし、雪が背中に直接積もって冷たくないのがとても良かった。

12月
【15歳9ヶ月】

 雪道の散歩は、ポッキーに前進意欲はあるが雪道で絶対無理が出来ないこと、後ろ足が動かなくなってポッキーの意思に反してお尻が落ち座り込んでしまうことが増え、自宅から100m位の範囲内にしている。ただ意欲はあるのでポッキーが外に行きたいという時には出来るだけ外には出るように外出回数を増やしている。
 そして、時々お尻が落ちた後に歩けなそうな時には、papaが抱っこをすることで家に帰って来るようになった。あの噛み噛みポッキーが抱っこ!今まで抱っこ出来たのは池に落ちた後の一瞬とかポッキーが体調が悪い時だったが、しらふ(?)で抱っこ出来るのはすごいことだと思った。でもポッキーにも言い分があり、抱っこは必要無い、嫌だと言う時にはpapaが抱っこしようとすると「わん!」と言って怒るため、そんな時はゆっくりゆっくりと何とか徒歩で帰宅していた。
 抱っこもスゴイことだが、でもこの怒り方も「噛み噛みワンコ」としては大きなことだ。今までは嫌だと思ったら警告(歯を見せる、唸り、吠え)無く瞬時に噛み付いてきたが、普通の犬のように「警告(吠え)」をしたのだ。そして、噛まなかった。これはものすごい進歩だと思った。ポッキー、噛み噛みワンコをとうとう卒業か・・・?!

 中旬に今年最後のシャンプー実施。シャンプー後の体調に気を付けていたが、夕方に一時的に震えはあったがすぐに治まってくれた。

 ポッキーの右上瞼にはかなり前からマイボーム腺腫があり、ギリギリ角膜に接触しないでいる状態だが、右目に黄色い目やにが出るようになった。病院で点眼薬をもらいポッキーが右上で寝ている間に瞼を開けて差したが、この時に右目を見ると、いつからか右目が陥没していることがよくわかった。眼球が目から剥がれて下に落ちているような状態。起きている時は目立たずわからないが、でもアイホールは左よりも窪みが目立っている。何かの病気なのかと心配になり後日病院で見てもらうと、右目は年齢からすると正常な落ちくぼみ、逆に何でもないような左目の方が緑内障の心配があると言われた。でもあくびをした時の右目は眼球がグリっと大きく動いてしまい白目になりホラーで、明らかに今までと違っていて左目と比べると心配な状態だった。

 この1年もまた体調に大きな変化があり、後ろ足の動きが悪くなり本当に弱ったが、ポッキーは頑張ってくれた。ご飯やお水は台の上に置いてあげるようになったが、自力で立って食べて飲むことが出来ている。ウンチは自由にさせていて、時々ウンチパラダイスをやってくれ後始末が大変だが、オシッコは外に出たい様子があった時や時間を見て外に出せば、自分で歩いて外に出てオシッコをしてくれる。そして何より、肩から下であれば結構触れるようになった。
 ただ、今年になって3ヶ月ごとに体調を崩す傾向があるし、冬は特に注意が必要なので、しばらくは油断しないでいこうと思う。


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