日本舞踊の音

ここでは、「くろみす」と呼ばれる日本舞踊の鳴り物について音響の立場から簡単に解説していきます。

私の経験で書いておりますので、もし間違い等ありましたらご指摘下さい。

1.着到 開演の約15分前に鳴らす音です。他の解説では30分前というのが多いのですが、開場時間が遅くなった為でしょうか?
2.片シャギリ 松羽目物の幕あきや、口上の幕あき、幕じめに使います。幕あきの時は音が終わってから幕を開けます。
3.打出し 1日の公演が終わって鳴らす音です。手締めがある場合は最後に幕を閉める時、ない場合は最後の演目が終わって幕が閉まってから鳴らします。
 
4.水音 川や湖または静かな場面などで使います。大きな川や湖の場合波音を使う事もあります。
5.波音 波を表現する音です。海だけでなく、大きな川や湖の場面でも使う事があります。
6.さざ波 波音より小さな波を表現します。沖の波や大きな河の河口の波を表します。

例 猩々の幕あき・閉め 二人椀久などの松原の場面
7.風音 名前のまま風が吹く様子を表します、風の強さによって叩き方が変わります。
オルゴールという楽器をたして蝶々がとぶ様子をを表したりすることもあります。
8.雨音 雨の降る音を表します、これも雨の強さによって叩き方が変わります。
ドラの縁を叩き雷鳴を入れたりとバリエーションも色々あります。
   

以下順次増やしていきます(言葉だけで説明するのは難しいですね、音が聞けるようにしようかと考えております。)


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