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光学ドライブ

 光学ドライブ とは・・・

 光学ドライブは、CD やDVD など光ディスク媒体を扱うための装置です。 CD やDVD のデータを読み込んだり、データを書き込んだりするためにはこの装置が必要です。 光ディスクは、CD-R やCD-RW、DVD-R など数種類に分類されています。 扱う事が可能なディスクの種類や、読み書きの速度は、光学ドライブによって決まります。

CD-R/RW

CD-R/RW

RICOH 製


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 光学ドライブの規格

 ”光学ドライブ”とは、CDやDVDなど、光ディスクの読み書きに必要なハードウェアです。 たいていのPCには何かしらの光学ドライブが付いていると思いますが、その種類はいくつかあります。 種類によってはDVDが読めなかったり、書き込みができなかったりと、性能は大きく異なります。 光学ドライブの種類について、光ディスクとの関連を交えながらまとめてみます。 CDとDVDだけを分類すれば、9種類のメディアがあります。

光ディスクの分類
光ディスクの規格 特徴
CD-ROM 読み込み専用のCD。
DVD-ROM 読み込み専用のDVD。
CD-R 1回だけデータの書き込みが可能なCD。追記する事は可能。
CD-RW 相変化記録方式を採用し、データを何度でも書き込んだり消去したりできるCD。
DVD-R 1回だけデータの書き込みが可能なDVD。追記する事は可能。
DVD-RW 相変化記録方式を採用し、データを何度でも書き込んだり消去したりできるDVD。
DVD-RAM 相変化記録方式を採用し、データを何度でも書き込んだり消去したりできるDVD。
DVD+R 1回だけデータの書き込みが可能なCD。追記する事は可能。
DVD+RW 相変化記録方式を採用し、データを何度でも書き込んだり消去したりできるDVD。

 最近は、”CDしか読み込めないドライブ”というのは少なくなってきました・・・ 同時に、CDもDVDも読み書きOKと言ったドライブが以前に比べれば手頃な価格で販売されています。 メーカー製のパソコンに至っては、CDもDVDも読み書きできるドライブは当たり前のように搭載されています。

 最近カタログなどで”コンボドライブ”や”マルチドライブ”といった言葉を見かけます。 これらについて、簡単にまとめてみました。

コンボドライブの分類
ドライブ名 特徴
コンボドライブ CD-R/RWと、DVD-ROMのディスクを扱えるドライブ。
スーパーコンボドライブ CD-ROM、CD-R/RW、DVD-ROM、DVD-R/RW、DVD-RAM、DVD+R/RWのすべてのディスクを扱えるドライブ。
マルチドライブ CD-ROM、CD-R/RW、DVD-ROM、DVD-R/RW、DVD-RAMのディスクを扱えるドライブ。
マルチプラスドライブ スーパーコンボドライブと同じ。スーパーマルチドライブとも呼ばれる。

最近は、スーパーコンボドライブあるいはスーパーマルチドライブと呼ばれるものが多く普及しているように思われます。 内臓タイプのものならば一万円を下回る価格で入手でき、ディスクの価格も手頃になってきたために、ますますDVDの普及は広まりそうです。 また、次世代の光ディスクである”HD DVD”や”Blu-ray Disc”にも注目です。


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 光学ドライブの性能

 光学ドライブの性能は以下の様な点で評価できます。

・ 対応メディア
 光学ドライブで最も重要なポイントは、対応しているメディアの種類です。 メインのマシンであれば多数のメディアに対応している方が良いでしょうし、サーバ機であればOS のインストール程度だからCD-R だけで良いなど環境で様々です。
・ 読み書きの速度
 メディアからのデータ読み込みや、メディアへの書き込み速度は、○○倍速という形で表記してあります。 読み込み○○倍、書き込み○○倍などといった表記です。 この速度はそのドライブの読み書きのスピードを示しているのですが、”倍”の基準は”光学ディスク・メディアの標準再生スピード”です。 これを基準にして、最大でその何倍で読み書きができるかを示しています。 但し、DVDに書き込むときには最大倍速で書き込んだりすると、エラー率が高くなる事もあります。 大切なデータを書き込むときには、良質なメディアを使用したり、書き込み速度を少し下げたりしてエラーを防ぐのが得策です。
・ バッファ
 バッファとは、ディスクに書きこむデータを一時的に蓄積しておく領域の事です。 バッファが大きいほどエラーが発生する確率は低くなります。
・ 安定性
 光学ドライブが、CD やDVD に書き込む際には、時々エラーが出ます。 これは、メディアが悪い事の方が圧倒的に多いのですが、ライティング中の環境やドライブが悪い事もあります。 加えて、メディアとドライブとの依存関係が問題になる事もあります。

 メディアが悪いというのは、メディアそのものの品質が粗悪である事を指します。 最近は1枚10円にも満たないCD-R を見かける事がありますが、品質もそれなりである事が多いです。 国産のものや、海外製でも有名メーカーのメディアならば比較的安心して使用できます。 良質なメディアであっても、書き込み速度を最大にした場合と低めにした場合ではエラー発生率が異なります。 この辺りの感覚は個人差がありますが、高速で書き込む際にはそれなりのリスクがある事を忘れてはいけません。

 ライティングソフトで書き込み作業を行っている間は、他のタスクは控えるべきです。 ライティングソフトの動作が不安定になり、エラーが発生しやすくなります。 書き込み中にWindows アップデートのような自動プログラムが実行される事もあるので、予約されているタスクなどにも注意したほうが良いです。

 光学ドライブそのものの安定性も、しばしば問題になります。 ○○のドライブはエラーが出やすい、といった事も聞いた事がありますが、実績のあるメーカーのものであれば比較的安心して使用できます。


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 光学ドライブの内蔵と外付け

 光学ドライブには”内蔵タイプ”と”外付けタイプ”があります。 両者とも、メリット・デメリットがあり、どちらが良いかとも言い切れません。 実際には、場合によって適切な方を選択するのが良いと思われます。 ここに、メリット・デメリットを簡単にまとめてみます。

内蔵のメリット
余計なスペースを取らない。
内蔵のデメリット
拡張するための5インチベイに空きが必要。
外付けのメリット
持ち運びができる。PC本体に拡張スペースが不要。
外付けデメリット
電源やドライバが必要な場合がある。余計なスペースを取る。本体にUSB2.0やIEEE1394などの高速インターフェースが必要。

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