贈 り 物



伝説のペンギン

「なあ、見ろよこの本、」またもチップがなにやら拾ってきた。

「また何かひろったのかい」

「違うよ。カワガラスのフェリックスがどこからかくわえてきたんだ」

「なになに伝説のペンギン、ペンギンってなにさ・・」

「わからないけど氷の国に住んでるみたいだ」

「この本の中に閉じ込められてるみたいだよ」

「なになに,氷の国の皇女ペンコは悪い魔法使いダナタンにだまされ

この本に閉じ込められたらしい」

「あっ、このぬれてるページに何か文字がうかんできたよ」

「魔法をとくには五亡星を描いて、
星の真ん中でナナエナナエカイナナエとなえる

と書いてるよ」

「よし、やってみよう」

お調子もののエノハも悪乗りしてはやしました

二人がいた木のうろの中をうかがう陰にふたりは気がつきませんでした。

「よーし、やってみるよナナエナナナエカイナナエ」

ボワワーーーンとした爆発と煙がたち、そこに伝説のペンギンが

眠っていました。

と、うろの入り口に黒い影が立っていました。

「お前は!魔法使いダナタン!」
二人が驚き身構えると、

「ちがうんだ。皇女ペンコさまはお話作りや魔法にこって、

魔法の本を作ったり、魔法を試していたんだけど、

間違えてしまい、長い間その本の中に閉じ込められてしまっているんだ。」

「私はペンコ姫の恋人で氷の国シコクの王子ダナタン、

カラスに本を奪われたんで必死になって追いかけてきたんだ」

「魔法のとき方はそのページがぬれたら浮き出るようになってたんだ

しらなかった・・・」

そのとき「私が万一の時にとかいておいたの」

めざめたペンコ姫がこたえた

こうしてペンコ姫とダナタン王子はめでたくシコクへと帰っていきました。

どっちみちぺんぎんのペンコさんから頂きました。
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