インドは寒かった!?
第1章  準備編

心の奥底にいる私の分身が、どこかへ旅行に出かけるたびにささやくのです。
「おい。あそこはどうなっているんだ。積み残したままで良いのか。勝負を逃げているのか。」

いつかは勝負しなくてはならない国とは思いつつなかなか腰が上がらない不思議な国。

それはインド。

露天に積まれた薪の上で焼かれる死人の光景を見てどうするのか。ガンジスに流れてくる生焼けでおなかがガスでふくらんだ死体を見てどうするのか。4人に一人といわれる路上生活者や物乞いを見てどうするのか。牛やロバやラクダの糞をよけながら歩き回ってどうするのか。毎日毎日カレーばかり食べてどうするのか。
などと自分に言い聞かせて、体よく逃げていたのは否めない。しかしついにくるべき時がきた

勝負なのだ。インドに行くぞ。

インドに行くにはやはりガンジス川の沐浴風景ははずせないし、インド初心者でいきなりバックパックは無理。
病み上がり(トップページ・おかしな病気参照)という事もあり、それらしいなるべく安いツアーを物色。デリー、ベナレス、シャイブール、アグラを回り、デリー・ベナレス間は面白そうな夜行寝台で移動。7日間で10万円以下というコースを発見。早速問い合わせる。ところが2名催行というコースなので私1名では催行されない。
世は不景気で他に一名の申し込みも無いのである。どこか催行が決まっている日は無いかしつこく食い下がると3週間後に2名の申し込みがあるとの事。
是非それに乗っけてほしいとお願いすると、期間が迫っているためビザ取得の関係で追加の連絡費がかかる事と飛行機の一区間が満席でキャンセル待ちになるという。安いツアーをさがしたせいで航空会社はあの事故率の高いチャイナエアーの台北経由だった。
名古屋での事故もまだ記憶に新しい。しかもその名古屋発である。しかしチャイナエアーならではの特典もあった。キャンセル待ちになる台北、デリー間をビジネスクラス(チャイナエアーではダイナステイクラスというらしい)にすれば席が取れるらしい。それも18000円の追加で良いらしいのだ。私のような貧乏人がビジネスに乗れるのはオーバーブッキングで運良く乗れるかこんな時くらいのものである。迷わずビジネスクラスをチョイスした。
それなら帰りのデリー、台北間もビジネスに出来ないかと問い合わせたら、これはキャンペーン価格らしく名古屋→台北、台北→デリー間、往復4フライトのうち、1フライトのみアップグレード出来る物らしい。そうはうまくいかないものである。
インド国内の治安の具合が今ひとつつかめず安心の為ホテルを1ランクアップ、台北でのトランジット時間を利用して市内観光(OP)、一人参加追加料金、ビジネスへのグレードアップ等々で15万円弱の料金になった。3名のツアーに現地スルーガイドが付き、車1台とドライバーが付くのである。当然全部食事が付く。安いと言わざるをえないだろう。

旅行会社への手続きも済み、例のごとく旅行用品は100円ショップで調達。チップ代わりの小物もしっかり用意。このあたりは以前に比べると結構慣れた物である。