患者の立場からの頸椎後縦靱帯骨化症( 頚椎後縦靱帯骨化症)

 

● 耳慣れない病気に罹ってしまいました。医師からは早めの手術を勧められましたが頸椎という微妙な場所の上、聞いたこともない病名だったので何とか手術を回避できない物かと自分なりに色々調べました。書籍を見たり、WEBで検索したりしましたが医師の立場としての記述は結構あるのですが患者サイドにたっての記述があまりにも少なく、不安は解消できませんでした。
これからこの病気に立ち向かって行く方の参考になればと思い私なりに書き留めてみました。
一応浜松市県西部医療センター、整形外科の井上医師と相談の上作成しましたが
全て正しいとは限りません。
所々私の創作が入っていますのであくまでも参考として下さい。



頚椎は7個の椎骨があり、その前後に靱帯があります。
前を前縦靱帯、後ろ側を後縦靱帯と呼びます。
頸椎後縦靱帯骨化症とは後縦靱帯が骨化肥大して脊髄を圧迫し、手足の機能障害を起こす物です。 (図1参照)私自身の症状としては両手、第3関節までのしびれ、左手の肘以降の脱力感、両手の握力、筋力の低下、両足の脱力感等です。
具体的には立ち上がるときや歩行時にふらふらしたり箸を落としたり細かな作業が出来なかったりと言ったところです。
このままでも何とか我慢すれば生活は出来るので手術を回避しようかと思いましたが医師からは早めの手術を勧められました。

図1 →

● その理由は以下のとおりです。
  1・放置しても快復はしない。症状は進むのみである。
  2・追突されたり転んだりした拍子に上下肢が麻痺する心配がある。
  3・麻痺が起こってからでは治療しても快復の可能性は低い。
  4・MRI、レントゲンの所見だと、いつ完全な麻痺が起きてもおかしくない状態である。
  等々。

 何とか手術を回避すべく、私なりに抵抗しましたが最近の1〜2ヶ月で加速度的に症状が進み、下肢にも力が入れづらくなって来ていた為思い切って入院手術をすることにしました。入院先は知り合いが頸椎ヘルニアの手術をしていただいたことと、その勧めもあり県西部浜松医療センターにお世話になることにしました。

  入院後、手術に関して詳しい説明がありましたが詳しい資料が無く、呑み込むにはなかなか大変です。
  これからの方にわかりやすい資料があればと思い担当の井上医師と相談しながら入院中の暇つぶしに資料を作ってみました。
  


図2は実際の私のMRI画像で、右側はわかりやすいように図案化したものです。左側が前、右側が背中です。
以前、頸椎を捻挫したため少々ずれています。原因の一つかもしれません。

下部の正常な部位に比べて中央部の靱帯が骨化、肥大しているのがわかります。その為、脊髄が圧迫され所々くびれています。C3とC4の間あたりからC7あたりまでの間が骨化しています。その為、手術は頸椎のC3からC7迄と胸骨の1番までの計6カ所の骨をさわることになるとのことです。

← 図2

図1のAーA断面。

私の実際のCT画像で右側は図案化したものです。
本来正常ならば靱帯はCTには写らない物だそうですがここでは靱帯が白く写っています。
脊椎と棘突起との間にある脊髄のためのスペースである脊柱管が骨化した靱帯の為、半分ほどに狭まってしまっています。

図3 →

● 入院 

ベッドの空きと主治医の日程調整とで少し待たされましたがとりあえず入院。
二日後の手術に向けて全身麻酔のための検査やら院内の理髪店で丸刈りにするやら、あわただしく二日が過ぎてしまいました。
後頭部の耳から下は剃刀で剃られ太股あたりは電気メスの電極を付けるためとかでここも剃ります。
また、術後は寝たままの状態が続きエコノミー症候群のような事例も出るとかでぴったりしたタイツを着用します。
最後の担当医からのインフォームドコンセントを受けるとさすがにあきらめが付きました。
以下、インフォームドコンセントでの手術方法の説明を図解します。

図3と上下が逆になりますが頸椎の断面を図案化した物です。
左図は正常な後縦靱帯(ブルーの所)の様子です。
頚髄が通っている所(脊柱管)の容積が充分で頚髄が圧迫されていません。

← 図4

図4では正常だった後縦靱帯が何らかの原因で(今のところ原因は不明
だそうです)骨化して肥大し、頚髄を圧迫しだします。       

図5 →

後縦靱帯の骨化が進み肥大化したため頚髄が押され圧迫されています。
ほぼ図3の状態で私の手術前の状態です。
圧迫されたため、手足のしびれ、麻痺が起きている状態です。

← 図6


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