石川県金沢市には、北陸鉄道の2路線があります。北陸鉄道には、現在石川線・浅野川線が営業運転されています。今回ご紹介する石川線は、接続線であった金名線を延長して名古屋までの路線を夢見ていたようです。


北陸鉄道石川線の旅は、野町駅から始りです。野町駅は、北陸鉄道バスのターミナルにもなっていますが、ここに来るために乗車してきたバスは、野町には寄らず最寄りのバス停留所で下車し歩いて到着しました。

夕方のラッシュ時に重なって駅の写真は、撮り損ねました。貴重な駅名票です。野町駅18時06分の普通53列車に乗車です。
額住宅前までは、住宅街を乗って走りますがその先は、集落ごとに止まっていきます。
私が訪れた時には、準急の設定もありましたが今はすべて普通のみになっています。

夕暮れ迫る18時36分鶴来駅に到着しました。冬に活躍するラッセル車や交代の電車たちが休んでいます。
ここから能美線(16.7Km)が分岐していましたが、1980年9月14日廃止となっています。

電車は、ワンマン運転で社内に運賃箱を備えています。一ファンとして列車には、車掌さんが乗っていてほしいものですが、鉄道を維持するためには、やむを得ない合理化なのでしょう。

北陸鉄道:石川線

電車は、終点加賀一の宮駅に定刻の18時42分到着しました。乗車してきたの列車の車番は、7111でした。

電車は、東急車輛製の車両でした。1990年に東急からやってきた電車です。

すっかり暗くなってきた加賀一の宮の駅名票です。この写真だけが乗車してきた証です。

加賀一の宮駅の改札口には、懐かしい書体で駅名が表示されていました。開業当時の金名鉄道時代のものかと思いにふけってしまいました。

加賀一の宮駅の駅舎です。白山比盗_社(しらやまひめじんじゃ)への最寄駅です。約10分で行けるそうですが、時間的制約で残念ですが私はすぐ折り返します。
駅舎玄関口は、白山比盗_社を意識したのか立派な作りです。残念なことですが、2008年10月23日北陸鉄道は、鶴来〜加賀一の宮駅間の廃止を国土交通省北陸信越運輸局に提出したそうです。廃止予定は、2009年11月1日予定なので駅としてのこの建物を見ることができるのは、あと1年です。夕刻の時間帯でこの駅に降り立ったのは、私ひとり。一つ手前の中鶴来で降りたご老人とこの区間の利用者は、二人だけだったのも廃止を予見することの一つだったのでしょうか…。

ホームの戻ると先ほど乗ってきた電車が、野町行き60列車になり出発を待っていました。18時47分の出発です。加賀一の宮駅の滞在時間は、5分!この列車を逃すと夕暮れ迫る駅に1時間次の列車を待つことになってしまいます。